絵とピアノとタイムリミット2025年02月17日 15:20


水彩色鉛筆

先日、ガンの寛解後、最初の検査結果を聞いてきました。
「状態変わらず」ということで、それはよかったのですが、
抗がん剤の副作用である末梢神経障害は、半年から1年ぐらいたって治らなければ、
一生残る場合が多いそうです。
手の痺れが、治療直後よりも、ほんの1ミリずつよくなっている感覚があったので、
そのことを先生に伝えると、そう言われました。
今がリハビリの頑張り時だそうです。
治療が終わって一年というと、タイムリミットは10か月を切っています。
わぁ〜。真面目にやらなきゃ!(別に今まであえてサボっていたわけではありませんが。)

足の麻痺は、マッサージと歩くくらいしかないようですが、手は使ったほうがいいそうで、
イラストを描こうと思っています。
前に書いたと思いますが、サラファーンの星のキャラクターを(おだてられて)描いたとき、
ほんとーに大変だったので、もう二度とイラストは描かない!と宣言したのに、
『ユリディケ』を書き終えたら、やっぱり紋章やキャラクター相関図を作りたくて、
紋章と地図まで描いたところで発病し、キャラはペンディングになっていました。
でもきっと、指のリハビリになる!と思って、少しずつ始めようと考えているところです。

サラファーンのときに参考にしたイラストの本はほとんど捨てちゃったけど、
水彩色鉛筆はさすがに捨てられずにとっておきました。
上の写真がそのセット。母が持っていた24色に加えて、さまざまな水色を中心に
東急ハンズで買い足したものと、コンパス(紋章を描くのに使いました)と絵筆など。

下の写真は、そのお絵描き道具をしまっている箱。
甥っ子が生まれた時、父の知人がプレゼントしてくれたクマちゃんのお皿が入っていた
運べるケース。可愛いので、ずっと前には、カセットテープを入れていました。
(カセットテープ! わかります? 巻き戻しとかできるやつです。巻き戻しって
死語なんですってね。)

お絵かきセット

あと、2年前に買って放ってあった電子ピアノを、少しずつ弾き始めています。
Eテレでやっていた「3か月でマスターするピアノ」を録画していたので、
見てみましたが、初心者にサティの『ジムノペディ』。ハードル高い!
バイエルまで習った人には、ショパンの『革命』。マジ? 私の場合、
ピアノを弾いていたのは中学二年まで。
右手の音符の読み方はだいたい覚えていますが、左手の読み方は完全に忘れています。
(どこが基本のドですか?という感じ。)

電子ピアノを買ったのは、『麗しのローレア』の副旋律を譜面に起こすためで、
曲は頭の中にはあるので、それを楽譜にしたいのですが、まずは、しっかり左手の
譜面を読めるようにしなければ。
3か月でマスター〜の本田先生、すごく可笑しくて、楽しいです。
(でも、生徒さんは大変ですよね。)
昔弾いたショパンやシューベルトも弾けるようになるといいなぁ。
それで末梢神経障害のリハビリになるのだから、一石二鳥?

というわけで、体力を取り戻すために日々散歩しながら、手のリハビリも続けています。
(すぐにめげそうなので、こうしてブログに書いて、逃げないようにしています😆
その効き目のほどは、果たして?!)

手足は、痺れているのにひどく痛む時があって、毎朝、足の痛みが目覚まし時計みたい
でしたが、朝の痛みがだいぶよくなってきたので、やっぱり歩くのはいいのかな。
ほかにも、まだ副作用が残っていますが、基本、焦らずに、と思っています。
千里の道も一歩から、ですね!

不具合の修正について2025年01月27日 15:21

『ユリディケ」サイトの章の順とルビ問題、荒川ディレクターに直していただきました。
そんな魔法が私にも使えたらよいのですけど。ないものねだりはしないことにして…。

もしもルビが横に表示される方がいらしたら、ブラウザーのキャッシュを空にすると
縦に直ると思います。
取り急ぎ、ご報告まで。

『ユリディケ』サイトの不具合について2025年01月25日 18:15

少しずつ仕事をしようと思って、今日、久しぶりに『ユリディケ』のサイトを見てみました。
すると、なぜか第1章が、「地図」と「ユリディケの歌」の前に入っています。
本来、「地図」「ユリディケの歌」そして、第一章からエピローグまで続くはずなのですが。
(で、第2章が、ユリディケの歌のあとになっています。)
また、漢字のルビが半分ほど横書きになっています。

地図をいれる際、古くなっていたレンタルサーバーのプランを新しくしてもらったので、
不具合が出ているのかもしれません。
もしも新たに読んでくださっている方がいらしたら、ごめんなさい。
第一章は地図の前に入っていますが、詩のあとに入るものと思ってくださいませ。
ルビも読みづらいけど、ご容赦を。

いろいろやってみたのですが、なにしろ機械音痴で、びくともしません。
ということで、荒川ディレクターに連絡をしましたので、しばしお待ちくださいm(_ _)m

『ユリディケ』の地図アップしました2024年06月11日 10:22

お待たせしました。『ユリディケ』の地図、ユリディケsiteにアップしました。
↓↓こちらから飛べます。


2000年前のサラファーンの地図を元に、人災や天変地異で、海岸線が大きく異なった
ところを描き直し(去年の初夏くらいだったでしょうか)
その手描きファイルを、8月に地理とパソコンの得意な従兄に送り、やり取りを重ね、
何度も調整してもらいました。物語と合わせるよう、読みながら地図を直し、本文を直し、
というのを繰り返し、微調整も含めると、冗談ではなく、100回近く描き直してもらった
気がします。(途中で数えるのをやめた)
山の形や、東の森の雰囲気や、白銀の谷など、工夫して描いてもらえて、私の原画からは
想像もできないほど雰囲気がある地図になり、それをさらに、サラファーンでもお願いした
チャーミングなデザイナー畠山さんに、素敵な地図に仕上げてもらい、
最後、頼りになる荒川ディレクターにアップしてもらいました。
あ〜、長かった。でも、楽しかったです。

こちらが最初に描いた地図。枠の右下のローレアは途中から虹色の蝶に変えました。
↓↓
地図スケッチ
                        ©Fumiko Endo

これは、従兄への直しの指示書。このあと、各国の紋章も作りました。エルディラーヌは
サラファーンと同じなので、楽できました☺
↓↓
PC版赤入り
                                                                  ©T.S. & Fumiko Endo

こちらが、従兄の最終地図をもとに、最初に畠山さんから上がってきた地図です。
紋章もわたしのスケッチを、きれいに描いてもらっています。
↓↓
ユリディケ世界の地図
                                          ©Minako Hatakeyama & Fumiko Endo

ユリディケsiteには、島や海岸線など少し微調整したものがアップされています。
一番の違いは海の色。最初はこんなふうにちょっと紫がかった品のある水色で、
とてもきれいだったのですが、siteの水色に合わせて、少しグリーンがかった色に
変えてもらいました。
この最初の澄んだ色の地図、埋もれさせるのがもったいなくて、アップしました。

さて。今日はこれから病院に行ってきます。
暑そうですね。梅雨に入った地域もあります。皆さまどうぞ気をつけてお過ごしください。

ハートのじゃがいも2024年06月11日 09:32


ハートのじゃがいも

従兄からじゃがいもが届きました。その中に、小さな可愛いハート型のじゃがいもが。
体調を崩し検査が続いて、疲れているときなので、心がぽっと温かくなります。
食べちゃうの、もったいないな〜。明日妹が来るので、見せてからにしようっと。

従兄のじゃがいもは、メイクイーン(山羊の女王って言ってます)、男爵、キタアカリと
三種ですが、どれも本当に美味しいです。新鮮だからと従兄はいいますが、愛情たっぷりに
育てているからですね。さっそくキタアカリをじゃがバターでいただきました。

サラファーンとユリディケのsiteですが、現在荒川ディレクターが旧式サーバーからの
乗り換え作業の真っ只中です。
それとともに、『ユリディケ』の地図がアップされる予定ですので、少しお待ち下さいね。

追記:乗り換え完了で、ユリディケsiteに地図アップしてもらいました!
地図のことは、次の記事に書きますね。

新緑の美しい季節です〜進捗状況2024年05月11日 14:40


オオシマザクラの新緑

近所のオオシマザクラの新緑が美しいです。もう小さな青い実がついています。

オオシマザクラの青い実

少し前に撮った雨上がりの新緑。雨の雫がきらきらしていました。

雨と新緑

『ユリディケ』の紙の本の話がペンディングになっています。ごめんなさい。
でも、これを「恵みの時間」ととらえて、地図と物語を突き合わせるチェックを入念に進め
地図は今週、最終修正しました。これで完璧なはず(願わくば!)。
物語も、なるべく読みやすくなるよう心がけ、なにかポカがないか確認しています。
ネット連載とはかなり変わっていますが、内容はほとんど同じです。
以前書いたと思いますが(自分の記憶に自信がない)、現在ネットに掲載している長さだと
二冊組のボリュームになるので、大事なことはもちろんカットせず、形容詞は少なめに、
なくても話が通じるシーンは割愛し、リズムを大切にしたつもりです。
何度見直しても、気になるところが出てくるので、締切があるとあきらめがつくタチです。

最近は、家族のことでも自分のことでも病院通いの梯子で、不安材料もありますが、
今日は久し振りに、施設に入っている姪と会えて、なごやかな時間を過ごせました。
こうしておしゃべりして、前向きでいよう!と思います。私と同じように、障害のある
家族をお持ちで、前にコメントくださった方々のこと、いつも気にかかっています。
また改めて書きます。お互い、希望を持っていましょうね!

ネモフィラとローレアの花2024年04月22日 20:36

武蔵丘陵森林公園を訪れた従兄が、ネモフィラの写真を送ってくれました(というか
撮ってきて〜とお願いした)。今月の14日。満開の少し前だそうです。
水色の花が一面に咲く光景、憧れです。写真を見ているだけで、心が飛んで、とっても
嬉しかったです。

武蔵野のネモフィラO
                              ©T.S.
ネモフィラ(武蔵野)
                              ©T.S.

近くでは、ネモフィラは公園でみるくらいですが、たくさん咲いている光景をこの目で
見てみたい! 去年もそう思いながら、出かけられなかったのですが、
愛知牧場で満開だと聞いて、本日思い立って(&思い切って)、母のリハビリに行く前
行ってきました。
駐車場から少し傾斜がありますが、母も見てみたいと言って、杖をついて、柵につかまり
ネモフィラの咲く丘まで一緒に行きました。花畑の中は足元がよくなくて、私ひとりで
入りましたが、蜜蜂も飛んでいて、水色の花が本当にきれいでした(アップの写真には
蜜蜂がいます。偶然入っていたのですが、わかるでしょうか?)。

愛知牧場

ネモフィラと蜜蜂

曇り空だったのが少し残念でしたが、牧場は涼しくてよかったです。
愛知牧場はジェラートが有名と聞いていたので、ゆっくり降りながら、ジェラートのある
モーハウスに行きました。ジェラートなんて本当に久し振り。ブルーベリーとイチゴの
ダブル(とっても美味しくてすっかり満足し、プリンとかお土産を買うのを
すっかり忘れてしまいました)。
ネモフィラの丘は、武蔵丘陵公園のように広くはないけれど、それでもこんなにたくさん
ネモフィラを見たのは初めてで、心が洗われました。

『ユリディケ』とサラファーン四部作に登場するローレアは小さな水色の花です。
水色の花が絨毯のように丘を染める光景が浮かんできて、それが物語の冒頭になりました。
ネモフィラは子どものころは周りになく、その存在を知ったのはずいぶんあとですが、
水色の花が咲き乱れる写真を見て、いつか見てみたいとずっと思っていました。
ローレアの花は、平和の象徴であり、最果ての国にしか咲かないので、最果ての国に住む
主人公たちにとっては、故郷を象徴する花でもあり、
また、ヒロインの少女たちの友情を象徴する花でもあります。

そんなローレア咲き乱れる光景は、子どものころのれんげ畑が原風景になっているのだと、
物語を書いたあとで気がつきました。
幼い頃に住んでいた小さな一軒家は、春になると一面、たんぼがれんげの花に囲まれて、
その中で友だちと毎日遊んだものです。
れんげは紫がかったピンクの花ですが、あたり一面を絨毯のように染めるところは
ローレアと同じ。
ネモフィラの咲き乱れる光景は、そんな子どものころの原風景と、物語の世界を、
同時に感じさせてくれる、私にとって夢のような花です。

ピンクレディー〜こぶりで酸味のある林檎2024年03月22日 14:24


ピンクレディ

先月、スーパーで可愛い林檎を見かけました。
ピンクレディーという名前で、酸味があると書いてあります! 最近は甘い果物が
もてはやされて、酸味のある果物本来の(と個人的に思っていますが)味が消えつつ
あり、酸っぱい果物が大好きなわたしは、果物マイノリティ。(ほんと悲しい。)
こんな機会はめったにありません。
嬉しくなって買って帰り、さっそく食べてみると、本当に酸味があって、
身が固く引き締まっていて、これぞ林檎!という美味しさです。

従兄が育てているスリムレッドも、小さくてジューシーで酸味があって美味しいです。
けれど、この季節はないので、林檎はしばらく食べられないと思っていたところに、
これは天からの贈り物。
でも、その後、二度とスーパーで見かけませんでした。
確かに、原産国のオーストラリアから栽培許可をもらって、日本でも栽培が始まった
希少な林檎って書いてあった気がします。
そこで、ググって、岩手県の果樹園から取り寄せました。箱もピンクでとっても可愛い。

ピンクレディ箱

日本で栽培している農場はまだ少なく、11月に収穫するという遅い林檎で、2月から4月が出荷時期とのこと。
酸っぱい果物が好きなマイノリティの方、スーパーで見かけたらぜひお試しを♡
(本当にカリッとかなり歯ごたえがあるので、前歯の弱い人は気をつけてくださいね。)

林檎って、本当に元気の出る果物だと感じます。なぜでしょうね。身体にもいいというから
それを全身の細胞が感じ取るのでしょうか。だからかな、神聖な果物だとも感じます。
見かけもかわいいですよね。
自分の物語にもたびたび登場させています。やっぱり好きなものを書いてしまうんです。
物語に出てくる林檎のイメージは、このピンクレディーやスリムレッド、紅玉、
グリーンスミス(日本では祝林檎かな)などのこぶりで甘酸っぱい林檎です。

『ユリディケ』の第一章にレアナの生徒、幼いハモンが出てきますが、旧バージョン
(1989年のデビュー作)では、エピローグにも登場し、
「ちょっと早いけど、うちのりんごはおいしいんです」というセリフを言います。
詳しくは書いていませんが、ハモンの家は林檎園を営んでいるんです。

そこから、『星の羅針盤』では、林檎園のハモン一家を登場させました。
たびたび書いていますが、シリーズで盗賊ジョーが地下牢を脱出するときに、
彼に力を与えるのも林檎。大事な小道具として、せひ登場させたかったのです。

『ユリディケ』の新バージョンでは、エピローグの内容をかなり変え、ハモン少年は
登場せず、よって、彼の家が林檎園を営んでいることはわかりません。
でも、わたしの中では、冒頭のハモンは、やっぱり林檎園の少年です。