すべての人生に意味がある2020年01月21日 10:18

ジョサは若い主人公のひとり。鍵盤楽器を奏で、作曲もする音楽家です。
サラファーンの星四部作の中で、もっとも純粋で、もっとも平和を愛するキャラクター。

リーヴをはじめ、登場人物には、自分の存在価値を見いだせない者もいます。
みんなと違って、自分は内気で、なんの取り柄もないと思ったり、
親に虐待され、誰からも愛される資格のない人間だと思ったり。

でも、ジョサは、すべての人に価値があると信じているし、誰の中にもそれを
見出すことができます。
オーケストラと演奏をすることがある彼は、それをこんなふうにとらえています。

いろんな声やさまざまな楽器がハーモニーを奏でるからこそ、
素敵な合唱や素晴らしいシンフォニーになるんだ。
みんなが同じだったら、つまらないじゃないか。

健常者ではない人を、必要がないって排除してしまう狭い考え方では
本当に、つまらない世の中になってしまいます。
いろんな人がいて初めて、世界には色やハーモニーがあふれるのだと感じます。
国籍の違う人、肌の色の違う人、障害のある人、ない人、性的指向の違う人、
金子みすゞがいうように、「みんなちがって、みんないい」。

19日の日曜日、名古屋市千種文化小劇場で、
「ダンスサークルトライアングル&車椅子名古屋ビバーチェ」の
ライブパフォーマンスがありました。
ダンスサークルトライアングルは、
「障がいのある方々とその家族、学生および本活動に賛同する有志で構成」
されているそうです。

自閉症スペクトラムで施設に入っている姪は、
その施設のダンスサークルに入っていて、2曲、友情出演しています。
それで公演のことを知って、母と妹夫婦と一緒にいってきました。
当日、わたしは友達のお嬢さんの講演会に行く予定があり、
前半のトライアングルのダンスだけしか観られなかったのですが、
嵐の曲やパプリカ、DA PUMPのUSAなどに乗って踊る、
とってもパワフルで、笑顔があふれる素敵な公演でした。

みんな思い切り楽しんでいるのが、こちらにも伝わってきて、
すごくハッピーな気持ちになりました。あんなに笑顔でなにかを観たのは
いつ以来でしょう。

どんな人も大切な存在で、すべての人生に意味がある。
それがわたしの信念です。

世の中にあふれる犯罪や悲劇は、自分の価値に気づかずに、悩み、迷い、
暗闇をさまよっている人たちが引き起こすこともある気がします。
誰もが大切な存在だと感じることができる社会にしていかなくてはと思います。

祈りの朝〜阪神・淡路大震災から25年2020年01月17日 21:14

阪神・淡路大震災から25年の歳月が流れました。
あの朝、岐阜の実家で、大きな揺れにびっくりして飛び起きました。
つきあげるように揺れた跡、長い横揺れが続きました。

居間の飾り物が床に飛んだほか、被害はありませんでしたが、
ちょうど、当時横須賀にいた妹が泊まりに来ていて、家族全員で起きて
テレビを付けました。最初は神戸が揺れたらしい、ということのほか、
よくわかりませんでしたが、時間がたつにつれて、燃え盛る街が映し出され
衝撃を受けました。
崩れ落ちた高速道路から、半分飛び出したバスの映像とともに、
いまも頭に焼き付いています。
大寒を前にした寒い朝。被災された方々はどれほど大変だったでしょう……。

亡くなられた人は信じられないほど多く、そしていまも、苦しんでいる方たちが
いるということを、わたしたちは忘れてはならないと思います。
そして、地震がある国に澄んでいるということ。いつどこで起こっても
不思議はないから、常に備えておかなくてはならないこと。
だからこそ、一日一日を大切に生きなくてはならないと、今一度胸に
刻まなくてはと思います。

震災で犠牲になった方々のご冥福を心からお祈り申し上げます。

1600本の井戸。星の王子さまの井戸2019年12月05日 17:24

アフガニスタンで支援活動を行っていたペシャワール会の医師、中村哲さんが武装グループに
銃撃されて亡くなりました。

医療活動だけでは命は救えないと、内戦と干ばつにあえぐアフガニスタンで
1600本の井戸を掘り、25キロ以上に及ぶ用水路をつくった中村さんは、
現地の人々の信頼も厚かったといいます。

その信頼関係は、
「利害を超え、忍耐を重ね、裏切られても裏切り返さない誠実さ」
(中村さんの著書「天、共にあり」NHK出版)
の上に築かれたものでした。
その言葉の重みに、心がふるえるとともに、そんな方の命が、テロリストによって
一瞬で奪われてしまったことが、あまりに理不尽で、とても悲しいです。

中村さんは、困っている人がいたら助けるのは当たり前だと話していたといい、
砂漠が緑に変わるのを見て、本当に喜んでいたそうです。

井戸というと、「星の王子さま」を思い出します。

サハラ砂漠に墜落した飛行士と、その砂漠で出逢った星の王子さまは、
どちらも喉が渇いて、一緒に井戸を探します。
そして見つかった井戸で、綱を引いて滑車を動かすと、車の回る音が響いて、
王子さまは、井戸が目を覚まして歌っているといいます。

飛行士は、きみには重すぎるからと、王子さまに水を汲んであげます。
その水は特別な水で、お祝いの日のごちそうのように美味しい水でした。
なぜなら、星空の下を歩いたあと、車の音を聞きながら、飛行士が王子さまのために
汲んだ水だったからです。

中村さんが大変な苦労をして、現地の人々のために心を込めて掘った井戸から
湧いた水も、きっと同じだと思います。

王子さまはいいました。

「水は、心にもいいものかもしれないな……」
「砂漠が美しいのは、どこかに井戸をかくしているからだよ……」

(「星の王子さま」サン=テグジュペリ作 内藤濯訳 岩波書店)

中村さんの中には、いつも、清らかな井戸があふれていたのだと思います。
心よりご冥福をお祈りします。

ローマ教皇のほほえみ2019年11月27日 09:52

ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇が来日。四日間にわたって
長崎と広島への訪問や、東日本大震災被災者との集いなど各地を訪れました。

ニュースで流れる笑顔の、なんと輝いていることでしょう。
愛にあふれた人柄を表すように、全身から光が泉のようにあふれています。
テレビを通してでもそうですから、直接会った方はいっそう感じたに違いありません。

心を揺さぶる講和をたくさんされました。
昨日の上智大学で、若い人たちに向けて語られた言葉も、忘れがたいものでした。

どんなに複雑な状況であっても、正直で人間的であり、行動に責任を持ち
弱者を擁護するような人になってくださいと言ったあと、
「言葉と行動が偽りや欺まんであることが少なくない今の時代において
特に必要とされる誠実な人になってください」と結びました。

それはまさに、フランシスコ教皇の生き方そのものであるのでしょう。
そして、その誠実さと、それに裏打ちされた大きな愛が、
あの笑顔の輝き、太陽のようにあふれる光なのだと感じました。

誠実であること。本当に、大切な生き方だと思います。
かつて、ビリー・ジョエルは歌いました。

誠実とはなんて孤独な言葉だろう
誰もがあまりに不誠実で
滅多に聞かれることはない でも
一番きみからほしいのはそれなんだ

Honesty is such a lonely word
Everyone is so untrue
Honesty is hardly ever heard
And mostly what I need from you

ビリーがそう歌ってから40年の歳月が流れたいま、
誠実さはますます探すのが難しくなっているのかもしれません。
だからこそ、その輝きが、いっそうまばゆく感じられるのでしょう。

世界が「複雑な状況」にあり、不誠実があふれる時代、
わたしたちは理不尽な目にあうことも多く、くじけそうになります。
嘘偽りが横行する中で、裏切られることもあり、人を信じる気持ちも揺らぎます。
けれども、そこでしっかりと立ち、誠実さを失わずに(あるいは思い出して)
ひとりひとりが光となってまわりを照らせば、その光は、大きなうねりとなって
この世界を変えていくはずです。

なにしろわたしは弱くって、ひどくなる一方の地球環境問題や、
物質的な豊かさを追い求めて心が荒廃する社会に、
時に絶望的な思いを抱いてしまうのですが
(だからこそ、物語の中で、リーヴのような、地味だけれど誠実で、
どんな目に遭っても希望を失わず、心から祈り行動できる人物を描いている)
心が折れそうになったら、ローマ教皇の輝く笑顔を思い出し、
何度でも立ち直って、前向きに生きていこうと思います。

首里城再建と台風19号被害の支援〜JALマイル2019年11月15日 09:39

首里城再建や台風被害の支援をJALマイルでできるよと友人に教えてもらいました。
JALのマイレージバンクのページから、ネットにうといわたしでもすぐに申し込めました。
支援をしたいけど、どういう方法がいいかなと迷っている方で、JALマイルを
お持ちの方がいるかもしれませんので、ここで紹介させてくださいね。

「令和元年19号被害」被災者支援マイル
(500マイルから、500マイル単位で、11月30日まで)

「首里城」再建支援マイル
(3000マイルから、3000マイル単位で、12月22日まで)

首里城の火災では、琉球王国の貴重な文化財もたくさん失われたとのことですし、
台風19号の被災地では、一か月たった今も、復旧はまだまだで、
震災でも被害を受けている農家や、今年の三つの台風が重なった方などの報道を
見ていると、本当に胸が痛みます。
一日も早い復旧、復興を心から祈っています。
そして、行方不明の方々が、早く見つかりますように。

沖縄の心2019年10月31日 21:18

首里城が焼け落ちる映像に、言葉を失いました。
沖縄は、子どものころ家族で初めて行ったときから好きになって、
たびたび訪れています。
美しい自然とともに、琉球王国のグスクには、とても心を惹かれます。
日本の宝物であり、そしていまや、名実ともに世界の遺産。

そのひとつで、沖縄の心と呼ばれる首里城がこんなことになるなんて
信じらない気持ちでいっぱいです。
戦争で消失してしまった首里城を、今年の一月まで、長い歳月をかけて、
ようやく復元し終えたばかりだったのに……。

パリのノートルダム寺院が焼失したときにも、思いましたが、
他県に住むわたしが、これほどショックを受けているのですから
沖縄の方々の悲しみはいかばかりかと思うと、胸がつまります。
心からお見舞い申し上げます。

どうか、首里城が一日も早く再建されますよう、
美しい姿が不死鳥のようによみがえりますよう、お祈りしています。