ミラノ・コルティナ五輪〜美しい開会式に思うこと2026年02月10日 14:25

冬生まれだからでしょうか、冬季オリンピックがとても好きです。
今朝は妹と精神科の診察の日で、先生に、フュギアスケート愛を語ったら、
「そうやって楽しむのは大事よ。大病のあとだし、いっそうね」と言われました。
アイスブルーのセーターを着ていったのですが、先生に「そのセーター、
なんかフィギュアっぽい」と言われ、そういえばそうかも!と嬉しかったです。

開会式も美しかったですね。私は例によって今は「夜は寝なきゃ」の人だから、
朝起きてからTVをつけたのですが(もちろん、録画はしてました)、
ちょうど選手の入場行進が終わるところで、さまざまなパフォーマンスや
スピーチ(今の時代だからこその)が、胸にしみました。

振り返ってみましょう。クーベルタン男爵が唱えたオリンピック精神は、
「スポーツを通して心身を向上させ、文化、国籍など様々な差異を超え、友情、
連帯、フェアプレーの精神をもって理解しあうことで、平和でよりよい世界の実現に
貢献すること」でした。

パリ五輪に続き、ロシアとベラルーシの選手で(軍事侵攻を支持しない)中立の人は
出場は認められたものの、開会式には出られなかったのですよね。
ガザでのジェノサイドがありながら、イスラエルの選手は厳しい基準なしに
出場が認められたり、アメリカのICE派遣にもデモが起きていて、
大きな国際政治の問題を抱えた今回のオリンピック。
でも、だからこそ、開会式では、心に訴えるシーンがたくさんありました。
また、そうしたこととは別に、イタリアの芸術性が出ていて素晴らしいかったシーンも
たくさんあって、話したいことがいっぱい。

というわけで、いっぺんにはとても書ききれないので、開会式で感じたこと、
少しずつ記事にしていきますね。

そうそう。昨日のブログで書き忘れたのですが(チームジャパンで盛り上がっちゃって)
フィギュアスケートの選手って、みんな仲いいですよね。日本の選手同士もだけど、
国の違う選手同士、とっても仲が良くて、団体戦でも、他国の選手の健闘をすごくたたえて
いっぱい拍手を送っていて、声もかけたりして、見ていて本当に清々しいです。
ふだんの国際大会でもそうですよね。
もちろん、アイスショーなどで一緒に滑る機会が多い、ということもあるかもしれないけど、
それだけではないと感じます。
それぞれの演技が、どれほどの努力の上に成り立っているか、同じスポーツをする者として
よくわかっているのでしょう。
国も、性別も、宗教も関係ない。同じ人間なんだ。そう感じているのがよく伝わってきます。
コーチも振付師も国を超えて活躍しているし、
鍵山選手のコーチ、カロリーナ・コストナーさんは、五輪メダリストの素敵な選手でした。
今回は、鍵山選手の応援で日本のブースに来たり、母国イタリアの応援でイタリアのブースに
戻ったり。いつみてもチャーミングな人です。
スノーボードの選手も、国を超えて仲が良いし、そういうのって、もう、
いつもオリンピック精神ですよね。
戦争している国のトップ、戦争しようとしている国のトップ、他国を押しのけて
自国ファーストと言っている国のトップ。よーく見るべし!!!

「優しい世界であってほしい」2026年01月22日 14:31


リアドロの馬

居間には、何十年も前、両親がなにかのお祝いにいただいたリアドロの馬があります。
ずっと、家族みんなのお気に入り。
今年は午年だから、馬も少年少女もいつもより嬉しそうに見えます。
見ていると、優しい心になる置物です。
馬は繊細で優しい動物。子どものころから大好きです。
(好きすぎるからかな、自分の物語にもたくさん登場させてしまいます。)

今日は、午後は雪になるかもと思って、朝一番で近くのスーパーに行きました。
朝はレジが少なく、無人レジが2つくらいと、人のいるレジが1つです。
バラ売りの伊予柑を1つ買ったので、値段がついてなくて、人のいるレジに行きました。
(そうでなくても、無人レジより人のいるレジが好きなんだけど。)
すると、私の前にいた年配の女性が、伊予柑1つとヨーグルト2パックだけのかごを見て、
「お先にどうぞ。少ないから」とにっこり。年上の方に譲っていただくなんて、
とんでもないと思って、
「いえいえ、そんな。どうぞどうぞ」とお断りしたのですが、
もう一度、お先にと言ってくれます。
せっかくのお気持ちを無駄にしてもと思い直し、お礼を言って入れていただきました。

終わったあと、もう一度お礼を言うと、「いいえ。どういたしまして」とまた明るい笑顔。
それから、レジの方に「おはようございます。お願いします」との声が聞こえてきました。
私も、レジの方には、「おはようございます」とか「こんにちは」の挨拶をして、
終わったあとには「ありがとうございます」と言います。お互い気持ちいいですものね。
でも、「お願いします」と言ったことはなかったなって気が付きました。
女性の声は、丁寧な優しい声で、物腰も柔らかでした。見習わなくっちゃ。
やっぱり、誰もが誰にもに優しい社会っていいです。みんなが過ごしやすいと思います。

今、中日新聞で「解体人書 スポーツの力」という連載をしています。運動音痴なのに
スポーツ大好きで、毎回楽しみに読んでいます。
今朝は、萩野圭介さんが登場。ご存じの方も多いと思いますが、リオ五輪で金メダルを
とったあと、右ひじの手術をしてから不調に陥り、東京五輪への周りの期待の重圧や
さまざまな葛藤を抱え、うつ病になりました。
現在は、(確か、日本体育大学の大学院でスポーツに関する研究をするかたわら)
そうした経験を語る活動を続けています。
めざましい活躍をするアスリートだって、わたしたちと同じ人間です。
ただ、メディアなどで注目され目立つだけに、
アスリートたちは、SNSで誹謗中傷を受けやすい存在です。

今日の記事の最後。萩野さんの言葉が素敵です。
「アスリートが単なる消費物ではなく、人として一人一人が大切にされる
優しい世界であってほしい」

そのことは、アスリートだけでなく、どんな人にも通じるのではないでしょうか。

ところで、私はようやく、長い風邪のトンネルを抜け、咳が少し残るだけとなりました。
年末に治ったかと思ったのに、そのあとまた少しぐずぐずしてしまって。
お世話になっているデザイナーの畠山さんも年末年始風邪をこじらせたそうで、
キャラ相関図、ゆっくりペースになっていますが、少しずつつ進めています。
のろまでごめんなさい🙏 健康第一でやっています。いましばらくお待ち下さいませ。

名古屋はまだ降っていませんが、来週まで強力な冬将軍が居座りそうで、各地で大雪が
続いています。あまり被害が出ませんように。
雪の多い地域のみなさま、どうぞくれぐれも気をつけてお過ごしくださいね。

夜明け前の月2026年01月15日 19:27


夜明け前の月

今朝は市の健康診断のため、夜明け前に起きました。
東の地平線がピンクとオレンジに染まった上には、まだ細い月が輝いています。
夜明け前の静かなひととき。心も静かになる、とても好きなひとときです。
時刻は6時20分過ぎ。ぽつぽつと明かりのついた家もありますが、
まだ街灯が灯っています。薄い青の空はどこまでも澄んだ色でした。

それから1時間弱。出かける準備をしているうちに、月は消え、地平線近くには
オレンジ色の朝日が見えました。

月を追いかける太陽

薄い雲がかかっているので、やわらかな光で、こちらも本当にきれいでした。

そんな美しい朝ですが、軽井沢の碓氷バイパスでバス事故があったのは、
ちょうど10年前のことです。
スキーツアーのバスが、碓氷バイパスのカーブを曲がりきれず、ガードレールを
突き破って崖から転落したのですが、乗客が若く、ほとんどが大学生だったことが、
いっそう衝撃的でした。
法政大学の尾木ママのゼミの学生も10人乗っていて、4人が亡くなったことも
思い出します。先生としてそんな悲しいことがあるでしょうか。

バスは、制限速度50キロの道を100キロ前後で走っていたといいます。
運転手の経験不足も指摘され、運行会社の社長と当時の運行管理者が
業務上過失致死傷罪に問われて、長野地裁で有罪となりましたが、無罪を訴えて
告訴したため、裁判は今も続いています。

遺族会や尾木ママは、政府に対する安全対策の要望や、命の大切さなどを訴え
様々な運動をしています。
そうした努力で、バスの運行の規制は強化されましたが、バス業界に限らず
安全意識の薄さから起こる事故があとを絶ちません。
亡くなった人たちの命を無駄にしないよう、より安全な社会になるよう、
公共交通機関だけでなく、誰しもが安全に対する意識を高めていきたいーー
そんなことを思った夜明けでもありました。

安青錦に、ウクライナに幸あれ2025年11月24日 19:05

ウクライナで幼少期から相撲を始めた少年が、戦禍を逃れて来日して3年半。
九州場所で初優勝を果たしました。(大の里の休場で不戦勝で待っていた)
横綱豊昇龍との優勝決定戦を制しての、素晴らしい優勝でした。

今朝の中日新聞の記事によると、幼い頃から相撲好きで、2019年、
堺市での世界ジュニア相撲選手権で三位。
そのときに知り合った関西大学相撲部主将(現コーチ)の山中新太さんとは、
それ以来、連絡をとりあっていたそうで、ロシア軍の侵攻が始まって心配する彼に、
「日本に避難できますか」とメッセージが届いて、
山中さんが奔走し、彼の家に下宿しながら練習する日々が続いたそうです。
また、山中さんの母校で稽古に参加していた際、安治川親方(元関脇安美錦)の目に
留まったとのこと。
不断の努力に、幸運の女神がほほえんだのではないでしょうか。

大関昇進が確実といわれていて、楽しみですね。明後日、正式にまるそうです。
初優勝ともども、おめでとうございます!

安青錦新太という名前は、師匠の現役時代の名前から安と錦を、
ウクライナの国旗と自身の目の色から青を、
山中さんから新太をもらったというのはとても素敵ですね。

熱心に修練を積み、真剣勝負に挑む胸のうちには、つねに祖国への思いがあることは
想像に難くありません。
毎日、いえ、どんなときも、ウクライナへの強い思いがあるのだと思います。

北京オリンピックの直後、突然ロシアがウクライナに侵攻し、もう来年には
ミラノ・コルティナオリンピックが開催されようとしています。

大国が勝手な理屈をつけて始めた理不尽な戦争に、
別の大国が理不尽な和平案を提案しているという、非常に厳しい状況にあるウクライナ。
23日ジュネーブで行われた協議で、ウクライナはアメリカに対して、
ヨーロッパ各国と連携して和平案の修正を求めたと報じられていますが、
どうかうまくいきますようにと願ってやみません。

努力家で真摯な21歳の若き力士が、これからも上を目指して末永く活躍し、
国歌『ウクライナは滅びず』に歌われるように、ウクライナの栄光と自由は滅びず、
運命がふたたびウクライナに微笑みますように。
安青錦の未来に、そして、ウクライナの未来に幸あれと、心から祈ります。

今年も可愛い林檎スリムレッドが届きました2025年11月14日 11:31


スリムレッドと硬式ボール

今年も群馬の従兄から、スリムレッドが届きました。
新鮮でとってもジューシー。無農薬なので皮ごと食べられます。
硬式野球ボールと並べてみました。
(故郷大垣の大垣日大が選抜で準優勝したときの記念ボールです(*^^*))

このところ、親戚の人に会ったり、知人が結婚して遠くに行ってしまうので
お別れのギフトを買いに行ったりして、少しバタバタしていたら、
何年ぶりかに風邪っぽくなりました。葛根湯を飲んでおとなしくしています。
先生から、治療で免疫力が落ちているから風邪引かないように気をつけてと
いわれていて、必ずマスクをして出かけ、うがい、手洗いも欠かさなかったのに。

でも、一日一個、医者いらず、と言われている林檎を食べればきっと大丈夫ですね!

もぎたてのシナノゴールド2025年11月03日 18:02


シナノゴールド

庭に2本の林檎の木があった従兄。その1本が枯れてしまい、そのかわりなのかな、
去年、信州の林檎の木のオーナーになりました。
そしてこの秋、初めての収穫にって来て、我が家にお裾分けを送って(贈って)
くれました。大豊作の木だったそうで、全部で34キロ。
お友だちが収穫を手伝ってくれたとのこと。
シナノゴールドという品種で、さっそくいただきました。

ナイフを入れたとたん、水分がにじんでくる新鮮さ。もぎたての林檎は本当に美味しいです。
酸味があって、シャキシャキしていて、
「林檎が赤くなると医者が青くなる」と言われるように、ほんと身体に”効き”そう!
(シナノゴールドは黄色いから、この場合「林檎が黄色くなると」かな。)

真ん中の種の部分が少ないのも特徴なのでしょうか。
この写真でわかるかな。左側の二切れは、種がなく、カットしたままです。

カットしたシナノゴールド

従兄の庭のスリムレッドも、じきに収穫だそうです。楽しみ(←勝手にもらう気でいる。
ずーずーしいですね)。

林檎は、私の物語でとても大事なエレメント。ちょうど、ユリディケのキャラクターの
プロフィールを書くため、推敲も兼ねて読み直しているところです。
ユナの夢の中で白いりんごの花が降ってきたり、リーが林檎を浮かべたお風呂を準備し
その霊力がユナを救うように祈るシーンなどで、読みながら、林檎をかじっています。

林檎のいい香りが世界中に降って、平和な世界が訪れるといいのに!
世界の権力者が、美味しい林檎を食べるとか、青空を見て散歩するとか、可憐な花を
愛おしむとか、家族となにげない会話をするとか、そんな幸せの大切さに
気がつくといいなぁって思っています。

上弦の月と天使の羽のような雲2025年10月30日 17:40

昨日の黄昏どき、金木犀の香りが漂う街を散策しました。
見上げると、どこか透き通るような、天使の羽のように見える雲が夕空に広がり
その上に、上弦の月がつつましやかに輝いていました。
この写真、月がわからないかな…。よければクリック拡大して探してみてくださいね。
(こうして写真として切り取ると、天使の羽には見えないかも…。空を見上げた時は
わぁ〜、きれい、天使の片翼♡と思ったのですが、見えなかったらごめんなさいね。)

月と雲

歩いているうちに、空の色が濃くなり、月がはっきり見えるようになってきました。
秋の日はつるべ落としといいますが、さっきまで空は明るかったのに、と驚かされます。

月と雲

久しぶりの美しい月。家に帰る頃には、もう暗い空に銀色に輝いていました。

ところで、悪性リンパ腫の方ですが、CT検査の結果が出て、再発なしとのこと。
このところ体調が良くなかったので、もしかして、と覚悟していたのですが、
ほっとしました。そのことを、主治医の先生に話すと、
「この夏は本当に暑かったですからね。みなさん、疲れてらっしゃいますよ。
あと4年、完治まで頑張りましょう!」と笑顔で言われました。
先生、いつも明るくポジティブで、さばさばしていて、とっても励まされます。

そのあと、精神科の診察があり、結果を報告すると、
「本当によかったわね〜!」と喜んでくださって、精神科の先生もいつも明るく
とっても優しいのです。
「はい。これで寿命がちょっと延びました」と言うと、
「ちょっとなんていわないで〜。たくさん生きてね!!」
そうですね。まだまだ書きたい物語やエピソードがあるから、許されるものなら
たくさん仕事したいです。
なかなか体力が戻らないのが悩みどころだけど、焦らず頑張ろうかな。

『究極の室内楽〜辻井伸行&ARKソロイスツ』2025年10月19日 19:51


金木犀

金木犀が香り、昼間の木陰でも虫の歌が聴こえるようになりました。
酷暑の夏が嘘だったかのようです。
土曜日は、そんな秋の宵にふさわしい、素敵な演奏会に行ってきました。
去年退院して以来、初めてのコンサート。
それも、大好きな辻井伸行さんがメイン奏者です。

彼の演奏を聴くのは三回目。(ネットでなく、根性で電話でチケットをゲット!)
去年も演奏会に行くはずだったのですが、思いもかけず悪性リンパ腫に罹患し、
友人夫婦に譲ったので、今回はいっそう楽しみでした。

コンサートは、『究極の室内楽〜辻井伸行&ARKソロイスツ』と銘打っています。
辻井さんの演奏は、ソロの演奏会とオーケストラとのピアノ協奏曲を聴きましたが、
室内楽は初めてです。

よく演奏会をともにされる三浦文彰さんも一緒で、二人がリーダーとなって、
気心のしれた音楽仲間が集結するとのことで、前半はすべてデュエット。
ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第1番の第1楽章で始まり、
フランクのヴァイオリン・ソナタのフルート版、
クラリネットとの演奏が二曲続き、
最後はブラームスのピアノ四重奏曲第1番の第4楽章でしたが、
それぞれのデュエットの相手が辻井さんをエスコートして登場し、
その様子も本当に微笑ましかったです。
どなたの演奏も素晴らしく、クラリネットのセルゲイ・ナカリャコフさんは
大変な人気でした。
高木綾子さんのフルートの音色も、天上の音楽のように美しかったです。

後半最初の曲はモーツァルトの弦楽四重奏曲第17番《狩》。
CDは持っていますが、ライブで聴いたことはありません。メンバーは全員女性で、
息のあったのびやかな演奏を聴いていると、
モーツァルトゆかりの地を旅したときのことが浮かんできました。
サラファーン4部作に登場するジョサは、たぶん前にも書いていると思いますが、
モーツァルトとショパンがインスピレーションの源です。
特に、モーツァルトの曲の、明るさの中に隠れた悲しみが、底抜けに明るいけれども
実は誰にも言えない寂しさを秘めたジョサと重なって…。
ピアノが大好きなわたしにとっては、特別な作曲家でもあります。

最後の曲は、シューベルトのピアノ五重奏曲《ます》。こちらは全員男性で、
やはりびっくりするほど息がぴったり。
シューベルトもまた、わたしにとって特別な作曲家です。
(サラファーンの星のトレイラーのBGMも彼の即興曲です。)
歌曲の《ます》の旋律が第4楽章に入っているので、このタイトルがあるそうで、
(わたしは歌曲しか聴いたことがなかったのですが)、圧巻でした!

辻井さんのピアノは本当に純粋で音がきらきらしています。
今回は、仲良しの音楽仲間と演奏する喜びと力強さも加わって、そしてまた、私が
前に聞いたときより、経験も積んで、新たな輝きを放っていたように感じました。

とっても幸運なことに、彼の横顔とピアノを奏でる手が見える席だったので、
彼の感性の鋭さが、いつも以上に伝わってきました。
シューベルトの曲は全5楽章ですが、そのうち3つが他の楽器と同時に、
1つがほぼ同時に始まり、
目が見える演奏者なら、他の奏者を見て、演奏を始めるでしょうが、
辻井さんは、気配を察して弦楽器に合わせるのです。じっと集中して
感覚を研ぎ澄ませているのが、全身から伝わってきて、心が震えました。

アンコールはこの五人で(本当にみんな仲良くてとってもチャーミング)、
チャルダーシュと真田丸のメインテーマ。
熱い曲の熱い演奏。客席の盛り上がりも最高潮に達しました。
素晴らしい演奏会のときには、いつも思うのですが、
本当に、永遠に聴いていたかったです。

国内も世界も、心配事や悲しい出来事にあふれている現在、
音楽はいっそう大切に思えます。
音楽は国境も国籍も人種も宗教も、どんな差別もありません。
五重奏曲のチェリストは、フィンランド生まれのヨナタン・ローゼマンと
韓国出身のユンソン。
前半のナカリャコフはロシア生まれでイスラエル国籍です。

世界も、心配事や悲しい出来事にあふれている現在、
音楽はいっそう大切に思えます。
世界中に美しい音楽が溢れて、愛とやさしさが広がりますように。