戦時下の恋人たち バドとシャスタ2019年04月22日 21:09

バドは、第三部『盗賊と星の雫』から登場する少年です。通信士官になるため
通信アカデミーに入り、そこで、主人公のひとりハーシュと無二の親友に。
酪農家の次男坊で、通信機器の扱いはセンス抜群。
(本人いわく、豚と気持ちを通わせるのと同じとのこと。)
根っからの楽天家で、家庭が複雑で翳りのあるハーシュと、不思議と気が合います。

シャスタは、第四部『星水晶の歌』から登場する少女。
看護師として従軍するため、王立病院で看護を学びます。
裕福な貿易商の娘で、燃えるような赤銅色の髪をした、はっとするような美人。
都会的で、恋にも遊びにも積極的。
こちらも、主人公のひとりリーヴと友だちになるのですが、
「やっぱり恋はお互いに、ぱっと惹かれあうものがないとね。この前の彼氏なんて
キスの前に決まって鼻の脇をかくのよ。そんなのって嫌じゃない?」なんていって、
恋に奥手なリーヴをどぎまぎさせます。

「白樺亭のサラ〜暗殺事件の証人」のところでも書いたように、
放っておくと、自然と物語を導いてくれるキャラクターがいます。

バドとシャスタもそうでした。
映画を見ているように生き生きと動いて、話をどんどん引っぱっていってくれます。

三巻でバドが最初に登場したときには、彼が、あれほどハーシュと仲良くなることや
最終巻で、そのバドの恋人となる女性が現れることなど、予想もできませんでした。
シャスタに関しても、どんどんリーヴと仲良くなってくれて、
辛いことがたくさん起こるリーヴを、いつも慰めてくれます。
(最初にシャスタが現れたときは、お金持ちだし都会っ子だし、
もっと嫌な女の子かなと思っていました。)

戦時下のリーヴェインで、ふたりは、出征までの短い日々を惜しむように
十代の若い恋を実らせようとします。どうなるのかドキドキしながら書いていました。
キャラクター相関図には、バドとシャスタも入れたかったけれど、
大勢になりすぎて、ややこしいかな、と、泣く泣くカット。(入れたかったなぁ。)

豚を卸しに農場から馬車で街にやってくる、威勢のいいバドの姉さんも、やっぱり
好き勝手に飛び回って、物語を導いてくれる、頼もしい存在でした♬