イチローさんと星々の饗宴 ― 2025年01月22日 20:00
イチローさんのアメリカ野球殿堂入りが決まりました。
アジア人として初めてだそうです。本当におめでとうございます。
アメリカに渡った当時は懐疑的な意見も多く、2001年のキャンプでは「日本に帰れ」と
しょっちゅう言われたそうですが、その最初のシーズンでMVPを獲得しました。
誰に何を言われようと、自分の信じる道をひたむきに進んだ人。
ヒットが抜群にうまく、俊足をいかした盗塁も、また、守りでも魅せてくれました。
いろんな姿が、脳裏に焼きついています。
野茂英雄さんも、大谷翔平さんも、共通するのは、周りに流されず、己の心に忠実に、
ひたすら努力を重ねる姿勢だと感じます。
今の明るい金星を見ておきたくて、宵空の下、思い切って、少しだけ散歩をしました。
退院以来、外を歩いて星を見るのは初めてです。
雲がほとんどない宵空は、きれいに澄んでいて、外灯が明るいところでも、
金星は燦然と輝いていました。今は地球から見ると太陽に真横から照らされている状態で
半月状なのだそうです。それでも、マイナス4.7等星。
近くにあるはずの土星は、見えませんでしたが、ぐるりと空を見上げると、天頂近くには
木星が輝き、かたわらにはアルデバラン、その下にオリオン座がきらめいて、
地平線近くにはシリウスも青い光を放っています。
東の空では、真っ赤な火星と、ふたご座のカストルとポルックスが仲良く近くにいます。
イチローさんを祝福しているかのような星々の饗宴。
佐々木朗希さんも、いよいよ大リーグに渡りますね。心からのエールを送ります!
月と惑星が輝いています ― 2025年01月15日 20:10
窓から十六夜の月がきれいに見えます。その上には、火星が赤く輝いています。
オリオン座も三つ星まで見えます。その下にはシリウスが瞬き、オリオンの上には
現在マイナス2.6等星のまばゆいばかりの木星。アルデバランが並んでいます。
我が家からは残念ながら見えませんが、西の空にはほぼ一等星と同じ土星と、
マイナス4.6等星という、木星以上に明るい金星が輝いているはずです。
このところ、月とたくさんの惑星を一緒に見ることができます。
一昨日は、火星が十四日の月の下に、そして、満月の昨日は、月とランデブーするように
すぐ近くで輝いていました。
天体望遠鏡があれば、天王星や海王星も見ることができるでしょう。
今は体調を考えて、寒い中、星を外に見に行くことはしませんが、
窓から見ているだけでも、とてもきれいです。
この星空のように、地球の人たちも調和していけるといいなと思います。
気候危機に直面しているのに、戦争をしてそれをいっそうひどくしているなんて
ばかげています。
日本では大雪や地震が続いているし、能登の被災地もとても寒いのではないでしょうか。
そして、ロサンゼルスでは大きな山火事が、いっこうにおさまりません。
友人夫婦も避難勧告を受けてホテルに避難しています。二人とも体調を崩しているとの
ことで、本当に心配です。早く収まりますようにと祈るばかりです。
それから、阪神・淡路大震災からもうすぐ30年になるのですね……。
星月夜に、いろいろな思いが胸をよぎります。
金星とアンタレスと台湾の友だちと ― 2024年01月23日 20:03
昨日の未明、ほのかに暁に染まる南東の空に、明けの明星がきらきらと輝き、
その右上には、蠍座のアンタレスが赤い光を放っていました。
肉眼でははっきり見えたのですが、写真でもわかるでしょうか。アンタレスは夏の星ですが、
見上げる時間によっては、こうして冬にも見ることができます。
先ほど夕刊を取りに外に出たときには、満月が近い月が大きく輝き
(JAXAの打ち上げたSLIMが、あんな遠いところにいるんだと、感じ入ります)
少し離れたところでは、木星がきらめいていました。
同じ空の下、被災地の人たちはどうしているだろうかと思います。
明日、明後日はこの冬一番の寒気が来るそうで、大雪が心配です。あまり降りませんように。
そして、この半年ほど、ずっと心にかかっている友だちがいます。
昔、家族で台湾を訪れた際、父の友人が案内してくれたのですが、その方の息子さんです。
父の友人も父も亡くなりましたが、クリスマスカードをやりとりしていた親の世代に代わり、
クリスマスカードやメールを交換するようになりました。
とても繊細で素敵な英語を使う人なのですが、その彼からのメールが途絶え、いつも12月の最初には届くクリスマスカードも、届きませんでした。十数年で初めてのことです。
その後、何度かメールをしたのですが、メールアドレスが使われていないとのことで、戻ってきてしまいました。
私より少し年上で、ショートメッセージは使ってないそうで、電話番号は聞いていません…。
台湾の総統選挙では、彼が応援している与党が勝利して、そのことは母と喜んだのですが、
彼自身はどうしたのかなと、二人で心配しています。
どうか、どこかで無事に過ごしていますように、そして、いつかまた連絡がとれますように。
夜明けと明けの明星 ― 2023年12月14日 06:41
昨日の日中は雲ひとつない青空が広がっていましたが、夜にはうっすら雲が出てきました。
流星が見られるだろうかと思いながら、お風呂から出た10時ごろ窓からのぞくと、
その瞬間、輝く流星が南東の空にすーっと落ちていきました。わあ、間一髪間に合った。
外に出てみると、星が流れてきた上に、ふたご座が輝いています。まさに放射点から
流れてきた星。(流星は空いっぱい広い範囲で飛ぶから、これまで、ぴったり放射点から
飛ぶ星を見ることは、私はあまりありませんでした。)
未明に起きたときには、もっと雲が出て、目の端をかすかに流れた星が二度見られた
だけでしたが、東の空が茜色に染まり、徐々に水色に変わりゆく空にも、つい先ほどまで、
明けの明星が輝いていました。現在マイナス四等星ですから、本当に明るいのです。
そして、これを書いている7時前、朝日が登ってきました。いくつもの雲を金色に輝かせて。
夜明けはいつも、希望を感じますね。悲しいときでも、寂しいときでも。
こちらは、夜明け前の空と金星のショットです。クリックすると、金星がみえるかな…。
ふたご座流星群と祖母のこと ― 2023年12月13日 10:37
ふたご座流星群の季節です。
今朝5時半すぎに目が覚めて眠れなくなり、しばらくグズグズしていたのですが、
そのことを思い出し、バルコニーに出ました。
星が大好きなのに、いろいろあって、ちょっと忘れていたのです。
澄んだ冬の空に、明けの明星が明るく輝いていました。
すでに地平線はうっすらとオレンジ色を帯びているし、流星は見えないかな、と思った途端、
大きな流れ星が、夜明けに向かってまっすぐ流れていきました。
一瞬ですが、ほんとうに美しかった……。
それからしばらく、星空をみあげていました。
雲ひとつなく、名古屋にはめずらしく、たくさんの星々が瞬いています。
春の大三角も見えます。
だんだん夜明けのオレンジ色が明るくなってきました。
そうだ、夜明け前の空と明けの明星の写真が撮れるかなと、iPhoneを取りに中に戻り、
ふたたびバルコニーに出ました。
撮ってみたのがこちら。クリック拡大すると、なんとか、画面の上の方、中央少し右寄りに
金星が映っているのが見えるでしょうか。
(一眼レフのいいレンズだと、他の星々も映ると思うのですが、私のiPhone7では、
これがせいいっぱいです。)
そのあと、もう一度、その明けの明星のすぐそばを、星がひとつ流れました。
明るくなりゆく空でもはっきりと見えたので、深夜にはたくさん見えたかなと思います。
今年のふたご座流星群は、明日14日の深夜から15日未明がピークだそうです。
名古屋は雨の予報。なので、今夜、晴れているうちに、また見てみます。
今日は大好きな祖母の命日です。9歳の時に亡くなりました。寒い冬でした。
いまでも恋しく、とても会いたいです。
子どもだったかたでしょう。余命が短いことは最後まで知らされていませんでした。
もし知っていたら、お別れが言えたのに、どんなに大好きで大切に思っているか言えたのにと残念でした。
もちろん、周りの大人たちが、よかれと思って(子どもがショックを受けないように)
内緒にしたのはわかっています。それでも、言ってほしかったなぁって、密かに思います。
子どもって、大人が思っているよりずっと、物事を理解できるんですよね。
星がこんなに好きなのは、ひとつには、星々を見ると、亡くなった愛する人たちのことを感じられるからかもしれません。
スーパーブルームーン ― 2023年08月31日 21:07
地図と満月 ― 2023年08月30日 14:32
『星の羅針盤』はじめ、〈サラファーンの星〉シリーズには地図は必携と思いました。
地理の苦手な人間としては、誰か頭の中を覗いて地図描いてくれないかな〜と思いましたが、
こればかりは自分で描くしかありません。
何か月かは忘れましたが、相当な時間をかけて、何度も何度も直しながら描きました。
(文章を描くのも、わたしは超遅く、しかも何十回も推敲するけど、地図も遅い!)
こちらは、第4部、最終的に登場する地名などをすべて入れた地図です。
この手描きの地図を元に、本に掲載する地図を作ってもらいました。
単行本では羊皮紙風のアレンジができましたが、文庫本は小さいので、それは断念。
ちょっと残念だったので、Websiteを作成する際には、古地図の雰囲気を出すために、
周囲のパターンを考えました。カリグラフィーとか、細かな模様とか、
サラファーンの星であるダイヤモンドと、オオユリの木と、雪の結晶をデザインして四隅に
入れてみました。こんなふうなデザインは子どものころから好きなので、楽しかったです。
で、実際にWebsiteのディレクターに作ってもらったのが、サイト掲載のこちらの地図。
国の紋章を国名のところに入れたり、国名にカーソルを合わせると、その国の領土が
白く浮き上がるのは、ディレクターのアイデアで、これは紙ではできないので、
Webの良さだなぁと感心しました。(私にその発想はできなかった。)
そして今、ユリディケの地図を作っています。(前から話していますが、まだ途上^^;
突発性難聴になってしまったので、あまり根を詰めないように(言い訳?)本当に
一歩一歩しか進めないので、現在やっと海岸線と国境が決まったところです。
四部作で天変地異が起こるため、2000年後のユリディケの時代には、海に沈んでいる
ところがあったり、川の流れが変わったり、山々も噴火で変わったりと、さまざまな変化が
あるので、ユリディケの内容と突き合わせながら、なんとかそこまで行きました(遅っ)。
紙の本ができることを祈りつつ、作成しています!
突発性難聴の方は、先日の再診で、まだ聞こえない音があることがわかり(というか、
右耳、まだ聞こえづらいところがあるから、覚悟はしていたのですが)、超まずい薬を
さらに4週間分処方されました(T_T) でも、音が妙に反響して耐えられない状態は
もう脱しているので、よかったです。
(今日は精神科の診察日でしたが、先生に話したら、やはり、突発性難聴はすぐに病院に
行くのが大事だから、お盆だけど診てもらえてよかったわね!と言われました。)
ところで、明日の満月は今月2回目。そして、今年最も地球に接近する満月だそうです。
ということで、スーパーブルームーンです。近くに土星も見えるそうです。
戦争や災害、原発の汚染水問題など、悲惨でやりきれないニュースが多いこのごろ。
大きな満月に、ささやかな日常の小さな幸せがひとつひとつ積み上げられていくよう
祈りたいです。
七夕の夜の祈り ― 2023年07月07日 23:47
今夜は七夕。名古屋の空は曇っていますが、雲の上はいつも晴れているはずです☆
こちらは、去年の秋、ニュージーランドにいただちから届いたポストカード。
テカポ湖の「よき羊階の教会」を背景にした銀河、天の川の写真です。
ずっとデスクに飾っています。
世界でも星空が美しいと言われるテカポ湖。氷河が溶けた水のミルキーブルーも美しく、
大学の卒業旅行に一度、数年前に母ともう一度訪れました。
二度目は天文台にも行ったのですが、本当に降るような星空でした。
(学生の時はこの小さな教会しかなかったのに、街ができていて、びっくりしました!)
Photo Copyright © 2014 Sebastian Warneke
七夕の夜、星たちに祈ります。世界中が平和になりますように。
戦地や被災地で苦しんでいる人々の心が、少しでもおやかでありますように。
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