スター・ウォーズⅨ〜フォースの守りよ永遠に2020年01月18日 17:00

スター・ウォーズのエピソード9スカイウォーカーの夜明けを観てきました。
これで本当に最後かと思うと、寂しいなと思っていましたが、観終わったときは
本当に感慨深く、寂しさを感じつつも、すがすがしさを覚えました。
(内容に関しては、もうあちこちに書かれているでしょうし、ネタバレはいっさい
したくないので、ここではふれないでおきますね。)

映画館は、名古屋では初めてのドルビー・シアターで、すっごい迫力!
思い出したのは、日本で最初にエピソード4が公開された夏のこと。

1978年。大学の夏休み。アーチェリー部の練習も休みだったその日、
いまはなき伝説の映画館、スーパーシネラマ方式のテアトル東京の、
その壮大なスクリーンが堪能できる2階席に、わたしはいました。
それはもう、冒頭からエンディングまで、圧倒的な体験でした。
「スター・ウォーズ」のような作品はそれまでまったくなかったのです。

アメリカでは前年に公開されて、大ヒットしていました。
でも、そんなことになるとはわからないジョージ・ルーカスは、
どれだけお客さんが入るか心配で、ハワイに逃げていたんですよね。
今思えば、信じられないことです。

新しい作品が公開されるのが、本当に待ち遠しかったです。
特に、エピソード5のあと、エピソード6が公開されるまで。
ハン・ソロが冷凍された状態で、3年も待たされて!
けれども、スター・ウォーズと同じ時代に生きてきたことは幸せだったなと
しみじみ感じています。

エピソード6は、当時勤めていた広告会社が20世紀FOXの宣伝担当だったので
コマーシャルのフィルムがいち早く見られたし、また、日比谷での試写会に
呼んでもらえて、ものすごく嬉しかったのを思い出します。
映画会社のロゴに続いて、ジョン・ウィリアムズの名曲のイントロがジャ〜ン!
と鳴った途端に、場内ものすごい拍手と興奮状態に。
そして、エンドロールが出たときも、万雷の拍手でした。

その後、ご存知のようにエピソード1〜3が作られ、さらに、
エピソード7〜9と続いていくのですが、
この最後の7〜9。最初に作られたシリーズの主役たちが再登場したのが
本当に嬉しくて、知ったときには飛び上がりました。同時に、年齢的に
大丈夫か心配したけど、杞憂でしたね。(大変失礼いたしましたm(_ _)m)

どのシリーズから見始めたとしても、ファンならきっと、どのキャラが好きって
ありますよね。
わたしは、断然ハン・ソロです!
(船なら、ミレニアム・ファルコン。ドロイドならR2)

ここだけの話ですが、そんなわけで(?)「ユリディケ」を最初に書いたとき、
主要登場人物のひとりは、わたしの脳内では、ハリソンで再生されていました。
(当時の若きハリソンです。)
ちょっと口は悪いけど、本当はやさしくて剣の名手。特技は、身分を隠して
世の中をうろつくこと。読んだ方なら、すぐわかりますね(*^_^*)
でも、もちろん、読者の方には、それぞれ好きなイメージを浮かべてほしいので
あくまで、わたしの脳内のお話。

で、すごくハン・ソロが好きになったことで、
当然のように、ハリソン・フォードのファンにもなりました。
その後、「ママはシングル」に登場するママを、
ハリソンのファンにしちゃったほどです。

サラファーンの星シリーズでも、こっそり(ちゃっかり?)名前を拝借。
諜報員のひとり、ハル・ソーン。
ハン・ソロとハリソンを足して2で割り、ひとひねりして、ハル・ソーン。
大胆で豪胆な性格も、ちょっと似ています。
ハルに関しては、書くことがいろいろあるので、ゆっくり紹介したいです。

とまあ、そういうわけで、「スター・ウォーズ」は、思い出の作品です。
ジョン・ウィリアムズがオーケストラを引き連れて来日したときは、
もちろん、聴きに行きましたし(実は、これも努めていた会社が関わっていて
チケットを取ることができたのですが)、
「ジェダイの帰還」の完成後、オールナイトの上映、というイベントがあり、
友達と行ったこともありましたっけ。
亡くなられた映画評論家の水野晴郎さんがゲストでしたが、
会場に行くエレベーターで偶然一緒に乗り合わせました。
水野さん、シリーズの完成を、天国で祝っているに違いありませんね。

最後に。。。
 May the Force be with you. Always,

美しい星空に輝く星座は…ギョー座!2019年10月30日 00:05

20代のころ、広告代理店にいたので、CMはけっこう気になります。
思わず笑ってしまったり、心が温かくなるようなCMが好きです。
めったにお目にかかれないだけに、見つけると、嬉しいです。

映画好きなだけに、トミー・リー・ジョーンズが缶コーヒーの宣伝に
登場したときには、拍手を送りました。
(起用しようと思った人も出てくれた本人も偉い!)

最近の我が家のお気に入りは、ソフトバンクのCM。
といっても、まだ一回見ただけですが、どんなCMかというと・・・

冒頭、美しい星空が目の前に広がります。
その星空に感激するふたりの若者(Starring岡田准一&賀来賢人)。
「星空きれいだろ」とひとりがいうと、もうひとりが輝く星座を指さし、
「あ、ギョー座!」(ほんとに餃子の形をしてます☆)
もうここで、爆笑。
お次は、水ギョー座。(水餃子の形をしています☆)
その後の展開も、抱腹絶倒。
商品名が出たあとも、お見逃しなく!

サラファーンの星シリーズでも、
その世界の星座を登場させようかなと思ったこともあったのですが、
そのほかに、食べ物や動植物、楽器など、独自のものが出てくるので、
これ以上ディテールに凝りすぎても、読むのが辛いかなと思って、
銀河や星々、という表現にとどめました。
(このCMの流れでいうと、カシェル座や、シラファス座ですね。)

テレビはあまり見ないほうなので、CMもあまり見ないのですが、
フィギュアスケートのグランプリシリーズカナダ大会か、
それとも、ラグビーの南アフリカVSウェールズの時に見たのかな。
大画面で見ると、星空が本当にきれいでした。

『星たちの祈り』から、小さな物語を…2019年10月03日 20:55

かつて「小学四年生」という雑誌に、毎月、星たちの祈りというテーマで、
きたのじゅんこさんが絵を描かれていました。
わたしはその絵に、詩や物語を添えていました。とても楽しい仕事でした。
連載が終わると、詩画集として出版されましたが、現在は絶版になっています。
今夜は、その中から、小さな物語をひとつ…。

☆   ☆   ☆   ☆   ☆

真夜中のことです。
輝く肌をした少年があらわれていいました。
「ぼくといっしょにおいで」

少年がわたしの手をとると、わたしの部屋は消え、
わたしたちは暗黒の空間に浮かんでいました。
どんな夜よりも暗く、なんの音もない世界です。

「ここはどこ?」
わたしがたずねると、少年はこたえました。
「ここは夢が終わり、夢が始まるところ……。ごらん」
少年は、合わせた両手を静かに開きました。

すると、ほのかに光る手のあいだから、
輝く星がいくつもいくつも生まれてきました。
氷の環を持つ惑星や、
まばゆい尾を引く彗星、金と銀の二重星……。
闇の世界は、たちまち、きらめく星であふれました。

少年の手のなかには、最後にひとつ、小さな星が残っていました。
わたしがそっとのぞきこむと、
星は一瞬またたくようにふるえ、みるみる青く輝きました。

なんて美しく、なんてこわれやすそうな星でしょう。
わたしの胸は、その星への愛しさでいっぱいになりました。

少年が静かにささやくのが聞こえました。
「これがきみの住む星ーー地球だよ」

『アド・アストラ』〜父を探す孤独な旅の果てに2019年09月19日 14:53

映画『アド・アストラ』より

    Ⓒ 2019 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.


映画『アド・アストラ』の試写会に行ってきました。

舞台は近未来。主人公は、ブラッド・ピット演じる宇宙飛行士のロイ。

地球外知的生命の探索に向かって消息を絶った父を探すため、

遙かなる宇宙空間へと旅立つロイの、長く孤独な旅路を描いた壮大な物語です。

 

どんな任務も完璧にこなし、いかなる状況でも冷静で優秀なロイですが、

同じく宇宙飛行士だった父は、家庭を顧みることはなく、

母はそのために心を病み、ロイ自身も、深い孤独を抱えています。

 

彼は、伝説の宇宙飛行士である父が、実は生きており、

海王星で人類の脅威となる実験をしていると聞かされ、

その暴走を止めるという極秘の使命を帯びて、宇宙へ送り込まれるのですが、

父を探すミッションは、思わぬ危機の連続。

最後まで、何が起こるかわからない展開で、まるで自分が探索の旅に

出ているような錯覚にとらわれました。

 

冒頭の、国際宇宙ステーションから見る、息を呑むような地球。

月の基地や火星の基地も、宇宙の旅の途上のさまざまなトラブルも、

驚くほどリアルです。

宇宙が好きな人にとっては、もうそれだけでドキドキしっぱなしでしょう。

 

人類はどうあるべきか、科学のあり方、文明のあり方は、といったテーマを

深く追求し、父と子という個人の物語をも内包して、

台詞を最小限に抑えた静かな作品は、澄んだ水のように、心に染みます。

 

明日9月20日(金)から全国ロードショー公開。

『ゼロ・グラビティ』や『オデッセイ』も、宇宙空間での主人公の孤独が

ひしひしと感じられましたが、『アド・アストラ』は、もともと人との関係が

うまく築けないというロイのキャラクターによって、その孤独はいっそう際立ちます。

言葉を失うほどの圧倒的な映像と、暗黒の中の限りない孤独を肌で感じるには、

ぜひ、大きなスクリーンでご覧くださいね。

八千穂高原の星空2019年07月06日 22:08


八千穂高原 by Shumon Saito

わたしの創作のミューズ、つくばの友人は、ご主人がつくば大学の教授を退官された後
仙台に引っ越しました。ご主人は仙台、彼女は石巻の出身なのです。
東日本大震災の二年後のことでした。

森を望むマンションを訪れたとき、ご主人が、甥御さんの齋藤朱門さんの作品集
だといって、夢のような銀河の表紙の写真集を見せてくださいました。
"Dynamic Landscape Photographs" というタイトルの大判の本です。
どの写真も、あまりに素敵で、言葉が出ませんでした。

そして、この写真に出逢ったときには、息をするのも忘れました。
しんと静まりかえった雪の森。その上に輝く無数の星……。
ひと目で恋に落ちました。
サラファーンの銀の森のイメージが重なって、吸いこまれそうでした。

巻末には、八千穂高原の星空と説明がありました。
いつかサラファーンの星の公式サイトを作ったら、この写真を使えるといいなぁ。
そんな夢みたいなことを、そっと思いました。

数年後、本を書き上げて公式サイトを立ち上げるとき、その夢が叶って、
齋藤さんの写真を、公式サイトとプロモーション用のムービーに使わせていただくことに
なりました。
本当に幸運な出逢いでした。

齋藤朱門さんの素晴らしい写真の数々は、こちらでご覧になれます。

あの日、宇宙に一番近い学園都市で2019年06月29日 20:23


JAXAスペースドーム photo by fumiko

東京の広告代理店に勤めていたころ、同僚が物語のアイデアを真摯に聞いてくれた話は
先月「あなたを信じる人が世界にたったひとりでも」に書いた通りで、
彼女がわたしを信じてくれて、最初の本『ユリディケ』は生まれました。

彼女は結婚し、その後、学園都市つくばに引っ越しました。
ご主人が、つくば大学の教授で、AIの音声認識を研究されていたからです。

つくばには、何度も遊びに行ったのですが、ある日わたしは、彼女と広大な学園都市を
歩きながら、当時頭の中にあった物語、『ユリディケ』の二千年前の物語を
延々と語りました。
何度も生まれかわってめぐりあう恋人たちや、ある音楽一家の三代にわたる物語と、
何千年にもわたる時を生きる不老の民の歴史が交錯する、生と死、愛と葛藤、
喪失と再生、テクノロジーのもたらす繁栄と破壊、そして、世界の終わりが
迫る中での、絶望と希望の物語を。

長大な物語なので、彼女に話したストーリーラインも、とても長いものでした。
それでも、彼女は長い散歩の道すがら、ずっと熱心に耳を傾けてくれて、そして、
面白いと言ってくれたのです。
それが、サラファーンの星四部作でした。
長い長い話だから、退屈する人だってたくさんいるでしょう。でも、彼女は、心から
真剣に聞いてくれた。もちろん、友だち思いの優しい人だからこそですけれど、
そのことは、わたしに大きな勇気と希望を与えてくれました。
やがてわたしは、さまざまな事情で何度も中断しながら、その物語を少しずつ
書き継いでいくことになります。

かつて会社で『ユリディケ』のアイデアを聞いてくれたときとともに、あの日、
四部作のアイデアを聞いてくれた彼女には、いまも、本当に感謝しています。
『ユリディケ』誕生の女神さまは、サラファーンの星誕生の女神さまでもあるのです☆

上の写真は、会社のもと同僚三人とつくばを訪れたとき、
宇宙が大好きなわたしたちのために、彼女とご主人が案内してくれた
JAXA筑波宇宙センターのスペースドーム。
見応えたっぷりのガイドツアーに参加しました。
宇宙大好きな人には、おすすめです!(予約してお出かけくださいね。)