『ユリディケ』4月の連載休みます2020年04月02日 20:29

ごめんなさい!
『ユリディケ』改稿版の更新、今月はお休みします。
待ってくださっている皆様には、本当に申し訳ありません。

次回、第31章は、5月13日に更新します。
1月に、サイトのお知らせポップアップを、休載のお知らせに使うことがないよう
頑張りますと書いておいて、心苦しい限りですが、どうか一か月余裕をくださいね。

現在、コロナウイルスの感染拡大で、不要不急の外出ができない状態が続くなか、
せめて、家で読めるネット連載を提供することが、わたしのできることなのにと思って、
なかなか決心がつきませんでした。

けれど、終盤、大きく加筆訂正したい部分がでてきて、
自分自身が納得できる作品にしたいという思いが強くなってきました。
わたしは、推敲魔で、とにかく推敲しまくります。作者のわがままかもしれませんが、
少しでも完成度を上げ、掲載したいと思っています。

ブログは、小説とはまったく別のものなので、これまで通り続けますね。
キャラクターや国の紋章など、まだまだたくさんのことが、お話ししきれていません。
世界的に重苦しい状況で、ちょっと肩の力を抜けるような日常の話題もしていきたいと
思っています。

それと、新たな職場でスタートを切った荒川ディレクターが、
現在、公式サイトの伝説ページの仕上げをしてくれていますので、
明日4月3日には公開できると思います。

〈サラファーンの星〉に出てくる伝説や歌を集めたページですが、
『ユリディケ』の改稿バージョンにかかわるものもあります。
これからそのWEBページの最終チェックに入ります!

地上が寂しくなりました2020年03月30日 23:59

志村けんさんが新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなりましたね…。
子どものころは、ドリフターズの面白い人、と思っていたのですが、
最近では、動物の番組の印象が強くて、
動物と心を通わせることのできる優しい人と、イメージに変わっていました。
前の記事で、鳥の言葉がわかったらいいなと書きましたが、
志村けんさんなら、わかったかもしれません。

志村さんの死で、コロナウイルスの恐怖を身近に感じたと、若い人がニュースで言って
いました。そんなことを教えてくれて、最期まで優しい人だったのですね。
笑いがなにより必要ないま、地上が寂しくなりました。
そのかわり、天国がにぎやかになっているかな。長さんや注さんとコントを
していたりして……。
どうぞ安らかにとお祈りしています。

千葉の施設の集団感染もショックでした。マスクも足りていなかったそうですね。
本当に必要なところに、マスクや医療機器が、早く行き渡りますように。
どうか、感染した世界中の人たちが、一日も早く回復されますように。
そして、この大変な事態が、一日も早く終息しますように。

鳥の言葉がわかったら……2020年03月28日 10:28


満開の花桃

このところ実家の岐阜と名古屋の往復は、車でしています。コロナウイルスに感染
しないよう、そして、もし自分が感染していた場合に、感染を広げないように…。

本当は、電車での移動だと、雪をいただいた山並みが遠くに見えたり、
あちこちで桜や菜の花が咲いていたりして、車窓の眺めを楽しめるし、駅までと、
駅からとを歩けるので、けっこう好きなのですけれど、いまは忍耐のときですね。
それでも、散歩に出るのはまだだいじょうぶなので、自然と接して、
気分をリフレッシュさせています。

写真は、実家の庭の花桃。母が昔、友だちにもらった小さな挿し木が、大きく育って
毎年、愛らしい花を咲かせてくれます。
また、庭には、ジョウビタキやセキレイ、ツグミ、ムクドリ、ヒヨドリ、スズメ
メジロ、ときには白サギなど、さまざまな野鳥が飛んできます。

鳥たちは、総じて陽気でおしゃべりです。
何を話しているのかな、と、とても気になります。子どものころからずっと、
鳥の言葉がわかったらどんなに素敵かなぁって思っていました。

鳥たちは、すごく賢いーー時々、専門家のそんな話を聞くと、
そうだろう、そうだろう、と嬉しくなります。
だって、人間が一番賢いなんて、わたしには、ちょっと思い上がりに思えるのです。

たとえば、鳥の脳は小さいと思うかもしれませんが、そして、身体が小さい分、
確かに小さいのですが、実は哺乳類に比べて、神経細胞の密度が高いんです。
つまり、人間よりも、ある意味で、高度な脳を持っているのかも!

シジュウカラの鳴き声から、シジュウカラ語があると発見した先生がいます。
何年か前、新聞記事で読んだ時は、もうほんと、飛び上がるくらい興奮しました。
シジュウカラは、いくつもの単語を使って、文章を作り
コミュニケーションをとっているそうで、方言もあるのだそうです。
(でも、わたしたちがだいたい方言を察するように、互いに通じるそうです。
面白いのは、ヨーロッパのシジュウカラも、日本のシジュウカラの言葉をわかると
いう研究でした。わあ。わたしはスウェーデン語とか、わからないのに!)

先日の「ダーウィンが来た!」では、シジュウカラの言葉を取り上げていて、
そうした発見をされた鈴木俊貴先生が登場し、さまざまな鳴き声を解説していました。
たとえば、「ピーツピ(警戒しろ)」というのと、「ヂヂヂヂ(集まれ)」という
鳴き声を組み合わせて、「警戒しながら集まれ」とか、言うんですよね。
(学生さんのような先生で、びっくり! 白髪のおじさんを想像していたので。)
すごく面白かったです!! 2時間番組ぐらいにしてほしかったなぁ。
論文は全部英語になってしまうようで、詳しい解説は載っていないのですが、
先生の日本語のサイトを発見。

シジュウカラの可愛い卵がご覧いただけます。

サラファーンの物語にフィーンのような種族を登場させたのは、
鳥の言葉がわかったらいいなぁ、という憧れからかもしれません。
不老長寿の民フィーンは、自然と調和して生きている種で、特に、その中でも
預言者や、ヨルセイスと言ったキャラクターは、つねに自然の声に耳を傾けています。
人間のキャラでも、言葉が話せず、片耳しか聞こえない少年シャンベルは
両方聞こえる人よりも、ずっと多くの「声」を聞いています。

わたしは、憧れるばかりで(緑の親指に憧れるのに、植物枯らしちゃうように)
鳥語がわからないのですが、ひとりで散歩しているときや、庭先で、
よく鳥や虫に話しかけます。
(ただし、誰かが近くを歩いている時は、しないよう気をつけています。)

何年か前、ゴミ出しに出た時、ゴミ捨て場にカラスがいました。大きなカラスで
怖くてゴミが捨てられなかったので、「ごめんね。ちょっとどいてね」と言ったら
とってもやさしいオーラを発し、ぴょんぴょんと飛んで、どいてくれました。
なんて賢いの!と感激しながら、「ありがとう」といってゴミ出しをしました。

そして先週、やっぱりゴミ出しに言ったときのこと。
集収所に向かっていたら、カラスが飛んできて、「カア〜カア〜」と鳴いて、
電柱のてっぺんにとまりました。
思わず立ち止まって、カラスを見上げ、「おはよう」と言うと、次の瞬間、
落とし物を…。
真っ白なそれは、風にのって、見事な放物線を描きながら、わたしの2メートル
前方に落下。
もしそのまま歩いていたら、ちょうど頭上に落ちてきたところでした。

あの「カア〜カア〜」は、「おはよう」じゃなくて、「これから、落としますよ」
だったのかな。
カラスはわたしの言葉(どいて)がわかったのに、わたしにはカラスの言葉が
わからなかったというわけですよね。
(もっとも、どいてくれたのは、単にうざったかったからかもしれないけれど。)

ああ、いつか、鈴木先生のように、鳥たちの言葉がわかったらいいなぁと
憧れは、ますます募るのでした。

サルスベリとすみれ

こちらは、サルスベリの木の下から顔を出したすみれ。これ、とっても小さいんです。
(左に白い丸に近いものが写っていますが、あれが花桃の花びらなので、どんなに小さいか
わかっていただけるかな。)

庭師のサピ〜緑の親指にあこがれて2020年03月25日 13:28


ペラルゴニウム photo by fumiko

花や緑は大好きなのに、残念ながら、わたしはよく植物を枯らしてしまいます。
植物を育てるのが上手な人を、緑の親指(green thumb)を持っている、と
英語で表現しますよね。
わたしにはそれがありません…(ていうか、愛情がないんですね、要するに)。
なので、憧れるんです。緑の親指を持つ人に。

写真のペラルゴニウムは、以前、とても育てやすいですよと
お花屋さんにすすめられた花です。
めずらしく何年ものあいだ、愛らしい花をたくさん咲かせてくれました。
ところが、あるとき少し長い旅行をして帰ってきたら、
ちょっと元気がなくなっていて、そのあと、一生懸命水やりしたのですが
とうとう枯れてしまいました(T_T)

そんなわけで、超脇役なのですが、〈サラファーンの星〉には、
憧れの存在として、サピという庭師を登場させました。・・・たぶん。
たぶん、というのは、はっきり覚えていないんです。

サンザシ館の庭師がサピという青年なのは、間違いないのですが、
最終稿に残っていたかというと、ちょっと断言できなくて。
本人の登場シーンはなく、ただ、スピリが、
「庭師のサピもこう言ってましたっけね」みたいにいう
セリフの中だけに存在していたのですが、
この部分、もしかしたらカットしてしまったかもしれません。

全部調べればわかることなんだけど、すごく長い話だから、自分で調べるのも
大変で(ファイルの検索も、たくさんファイルがあるし)
現在、『ユリディケ』の原稿に追われている身にとっては、
そんなことをしている場合ではないというか。

それはさておき、この庭師のサピ、どんなキャラクターかというと、
物静かな心優しい若者で、愛情たっぷりに植物の世話をします。
でも、そのほかのことは頭になく、いつも服を裏返しに着たりして
それに全然気がつかない、ぼーっとしている青年。

そんな彼も、戦況が逼迫してきたため、戦場に向かうことになります。
どんな顔で、どんな雰囲気かも、ありありと浮かんでいて
最初は、スピリのセリフの中だけではなく、
リーヴと話すシーンなもあったのですが、
以前書いたように、長過ぎる物語を、少しでも短くするために、
カットできるところはカットしたので、サピも出てこなくなりました。

それでも、わたしの中では、やっぱり、サンザシ館の庭の世話を手伝ってくれる
ちょっと風変わりだけど、ほんとに優しい若者として、しっかり存在しています。
考えれてみれば、そうやって、書かないキャラクター、ほかにもいるなぁ…。

ところで、敬愛するトールキンの『指輪物語』で、フロドと旅をするのは
庭師のサムでしたよね。
彼もきっと、緑の親指を持っていたのでしょうね。
いいなぁ。やっぱり憧れます。緑の親指。

と、書いているとき、衝撃の電話が!
公式サイトの荒川ディレクターから、来月いっぱいでほかの会社に転職されると。
伝説のパート、原稿ファイルを送ってから、全然連絡がないなぁと心配していた
ところでした。
サラファーンのサイトは、いままでの会社で他の人に引き継いでもらっても
また、荒川ディレクターが新しい会社に持っていってもよいとのことで、
もちろん、荒川ディレクターにお願いしました。

ということで、伝説のパートは、ようやく近々仕上げてもらえそうです。
公開したら、またこちらのブログでもお伝えします。

コロナウイルスが猛威を奮っています。ストレスもたまると思いますが、
きっとまた、元気に外で活動できる時がきます。
みなさまそれまで、どうぞくれぐれも身体に気をつけてくださいね。

追悼クリス・リードさん〜あたらしい旅を目前に2020年03月21日 17:57


庭のすみれ

15日(日本時間14日)、アイスダンスもと日本代表のクリス・リードさんが
急逝しました。
心臓突然死というニュースに、耳を疑いました。

姉のキャシーさんとバンクーバーとソチ五輪に。彼女の引退後は村元哉中さんと組んで
平昌五輪にと、三度の五輪出場で日本のアイスダンスを牽引した立役者です。

コミカルな曲もしっとりとした曲も自在にこなし、
お姉さんと演じた「アダムスファミリー」や、日本の桜の開花をイメージしたという
平昌の「戦場のメリークリスマス」などのダンスもさることながら、
明るくやさしく、ユーモアと笑顔をたやさない姿が印象に載っています。
決して上手とはいえない日本語で、一生懸命インタビューにこたえていたのも
忘れられません。

グランプリシリーズのアメリカ大会のエキシビションの会場で
ハプニングがあり、進行が中断してしまい、司会者が困っていたとき、
彼が機転を利かせて、場をもたせ、もりあげたことがありました。
村元さんも手伝っていたと思います。
いつ再開するの?という感じだった会場の雰囲気が一変して
温かな笑顔があふれました。
記憶力ゼロで、何年のことで、何が起こり、どんなふうに助けたか
まったく覚えていないのですが、ユーモアのセンスとやさしさは胸に刻まれています。

一昨年、デニス・テンさんが強盗に殺されたときも衝撃を受けましたが
その悲しみが癒えないうちに、大切な宝物を失ったフィギュアスケート界。
今シーズンは、コロナウイルスの影響で中止になりましたが、本当ならいまごろ
カナダで世界選手権が行われていたはずで、
引退していたクリスも、観るのを楽しみにしていたに違いありません。

この春から彼は、お姉さんとともに、日本でアイスダンスの後進の指導に
あたることになっていたのです。
最後のブログには、アパートの荷物を「日本におくったです!」と書いたあと、


これから
キャシーといっしょに
日本のアイスダンスを
ニューエイジにする
あたらしい
むずかしい
ジャーニーのはじまりです😊

たのしみだよ!

と記し、コロナウイルスのことで日本に行くのが遅れていて、
早く終息することを願いつつ、こうしめくくっています。

みんな
気をつけてね

クリス


いつも人のことを思うやさしい彼らしい言葉ですね……。

(オフィシャルブログ→ 華麗なるアイスダンス )

膝の怪我を抱えながら、笑顔と努力で駆け抜けたスケート人生。
ありがとう。そして、お疲れさまでした。
少しゆっくりしたあとは、天のリンクでデニスやほかの先達とスケートや
スケート談義を楽しみながら、どうか、これからのフギュア界を見守ってくださいね。

(写真は、実家の庭で咲き始めたすみれ。春を告げる愛らしい野の花です。)

『行け我が想いよ黄金の翼に乗って』イタリアへの祈り2020年03月16日 14:51


スペイン階段2008年 photo by fumiko

イタリアで、コロナウイルスの感染拡大が止まりません。
15日には、死者が368人増えて、1809人に。感染者は2万5千人に迫りました。
今日はさらに増えていると思います。

イタリアは大好きな国の一つ。最近では2008年にローマとベネチアを訪れました。
こちらは、そのときの写真。朝の、まだ観光客で埋め尽くされる前のスペイン階段です。
この近くのホテルに泊まり、毎朝散策しました。

最初に訪れたのは、デビュー作『ユリディケ』の印税で、5週間ヨーロッパを貧乏旅行
したときです。小さなスーツケースひとつ。安ホテルや、友だちの家に泊めてもらったの
ですが、イタリアでは、ミラノに近い故郷に帰省していたイタリア人の友だちを訪ね、
彼の家に滞在しました。
マッジョーレ湖のすぐそばの自然の美しい街です。
彼のお母さんやお姉さん、そのほか、たくさんの親せきの人たちにも会い、彼らの家も
訪ねて、家族のように受け入れてもらい、素晴らしい時間を過ごしました。

そのマッジョーレ湖は、コロナウイルスの感染が最も深刻な地域にあります。
友だちによると、いまのところ家族や親せきはだいじょうぶだけれど、
イタリアでは、病院も足りず、重症者を救う医療機器も足りず、本当に
悲劇的な状況だとのことです。
あのやさしい人たちや、旅の途上であった、イタリアの人たちの顔が、ひとりひとり
浮かびます。

悲しいニュースのなか、イタリアの街の窓辺やバルコニーで、人々が互いを励ますために
歌を歌っているとのニュースには、心揺さぶられました。

国家やオペラが歌われているとのことです。
いつだったか、サントリーホールで、イタリアで国歌と同じように愛されている歌
『行けわが想いよ 黄金の翼に乗って』を聴いたことを思い出します。
アッシジの合唱団だったと思います。

オペラ「ナブッコ」の中で、故郷をしのび、
預言者の黄金の竪琴よ、美しい響きを奏でて、苦しみに耐える力をあたえてと
願い祈る歌です。
苦難のときを耐えるイタリアに、美しい響きが降り注ぎますように。
明るく陽気な、そして、美しい景色や芸術にあふれるかの国が、ふたたび力を
取り戻しますように。

友だちは、イタリアと、世界のために祈ってくださいといいました。
どうか、ひとりでも多くの人が助かって、ひとりでも感染者が少なくて、
一日も早く、ワクチンや治療法ができて、それが行き渡りますようにと祈り続けています。