『森と生きる』 ― 2023年02月12日 14:59
友だちが『森と生きる』という画文集を贈ってくれました。
森と野鳥の好きな私なら、きっとこの絵も気にいると思うから、と。
作者の片田好美さんは、体調を崩されて森に住むようになったそうです。
森で出会った鳥の絵に、その鳥にまつわるエッセイが添えてあります。
水色の背景も美しいこのジャケットの絵は、コジュウカラとノブドウ。
どのページも、こんなふうに鳥と植物が静謐で繊細に描かれていて、
見たり読んだりしていると、自分も大好きな森にいるような気がしてきます。
ツバメとニリンソウのページを開いたとき(これも本当に素敵な絵)
ぱっと、オスカー・ワイルドの『幸福の王子』のツバメのことを思いました。
文章を読み進むと、その『幸福の王子』のことが書かれていました。
なんだか嬉しかったです。
深い森の中の清らかな泉のような一冊で、大切な宝物になりました。
あとがきには、画文集を作ったきっかけのひとつとして、こう書かれています。
「一人でも多くの人が、鳥や植物を知り、名前を覚え、出会った時に喜びを感じる
ようになったら、それはいつか森を大切にすることに繋がっていくのではないか」
いま、片田さんのように、自然の中で、そひとつの存在として生き、
季節の移ろいを感じ、宇宙を感じる視点が、本当に大切ではないでしょうか。
アメリカの科学雑誌が1947年から発表している終末時計が、
これまでで最も短い、残り90秒になりました。
ロシアによるウクライナ軍事侵攻が、時計の針が進んだ一番の理由だそうです。
戦争など、している場合ではありません。
そうでなくとも、病気や思わぬ事故や災害で、人は死んでゆく。
それだけでもとても悲しいです。だからせめてそれだけにしてほしい。
いまも、トルコとシリアの国境で起きた大地震で、甚大な被害が出ています。
わたしたちは、争い合うのではなく、助け合わなくては。
一人でも多くの人が助かりますように。そして、極寒の地で、救助を待つ人々のもとに、
一刻も早く支援が届きますようにと祈っています。
トルコとシリアの大地震〜日本からできること ― 2023年02月18日 15:00
トルコとシリアで起きた大地震の被害は、日を追うごとに、被害の大きさが明らかになって
きています。
医療援助などで現地に飛ばれた方もいるでしょうし、寄付をされた方もいると思いますが、
なにかしたいけど、なにがいいか迷っている方も多いのではないでしょうか。
NHKのサイトに、こんなページがあります。
↓↓
我が家でも、やはり信頼できる団体がいいと思って、家族で話し合い、
郵便局から日本赤十字あての振り込みと、たまっていたクレジットカードのポイントを
寄付にあてました。妹は、ドコモのdポイントで寄付したといっています。
寄付する団体なども、それぞれのホームページに掲載されています。
(まだ未定、というところもあります。)
シリアの内戦を逃れてきたのに、トルコで被害に遭ってしまった人たちや、
地震で親族を失った子どもたちが行き場を失って、極寒の路頭に迷っているという
ニュースには、特に胸が痛みます。
ささやかながら、東日本大震災以来、応援しているNPO「国境なき子どもたち(KnK)」も、
シリア難民の支援をしているので、どんな状況なのか聞いてみました。
KnKでは、シリア南部から逃れてきた難民をヨルダンで支援しているため、
北部の地震での活動は、全く新規のプロジェクトとなり、危機管理も難しく、
余裕がないのが現状だけど、飛び込んでくる映像に、居ても立っても居られない気持ち
とのことでした。
現地での支援は、まずは支援する側の地盤がしっかりしていることが必須でしょうし、
そのジレンマ、とても辛いと思います。
世界が激変しているいま、助けを求めている人がますます増えていて、
国連のグテーレス事務総長の掲げる「誰一人取り残さない社会」というスローガンが
いっそう大切に感じられます。
一人ひとりの力は小さいけれど、大海もひとしずくの水からなるーーきっとわたしたちは
乗り越えていける。そう信じています。
月と金星、木星のランデブー ― 2023年02月21日 21:00
明日22日は、日没後の西の空に、細い月と金星が寄り添い、少し上に木星が輝きます。
それぞれが沈む前のひととき。
月の出は日ごとに50分ほど遅くなるので、
23日の夕方は、月は木星の上に見えて、三者が少し斜めに縦に並ぶ感じです。
詳しくは、こちらの国立天文台のページをクリックしてみてくださいね。
↓↓
明日は晴れそうだから、西の空がよく見えるところに行ってみる予定です。
(23日は、名古屋は残念ながら曇り空のようです。)
昔から、黄昏の空に、細い月と金星のランデブーを見つけると、
とっても嬉しくなって、ずっと眺めていたくなります。
次第に宵闇が降り、月と金星が輝いてくるのも素敵です。
でもやっぱり、まだ明るさの残る空で、月と金星がそっと寄り添う姿が一番好きかな。
いま、ベランダからきらめくシリウスが見えます。オリオンも輝いています。
トルコでまた大きな余震がありました。24日にはロシアがウクライナに侵攻して
1年になります。
この美しい星空のように、どうか、美しく平穏な日々が戻りますように。
名古屋の夜空(月と金星と木星と) ― 2023年02月23日 20:05
日没後の薄明かりの残る空。三日月と金星、木星のランデブーを見ることができました。
我が家は西側が建物で遮られているので、開けた場所を求めて、昨日は、5時半過ぎから
歩き始め、6時前、ようやく細い三日月と金星が見えました。
残照が明るくて、まだ木星は見えません。歩道橋に上ってみると、
そこでようやく、木星がうっすらと輝いているのが見えました。
帰宅を急ぐ人たちは、みんな空など見上げずに通り過ぎてゆきます。
教えてあげたかったけれど、アブナい奴だと怖がられだろうとじっと我慢。
こちらは、昨日の6時5分頃、民家の屋根越しにiPhoneで撮った一枚。
クリックすると、月のすぎ右上に金星が、そして、三日月からほぼ真上、
月と金星の距離の5倍ほどのところに小さく輝いているのが木星です。
ペンダントみたいに見えて、とってもきれいでした。
↓↓
こちらは今日の夕方の同じころ。月が、木星の上にきています。
月のやや右下方向に木星、さらにそのやや右下に金星が輝いています。
クリックしたら、なんとか見えるでしょうか。ほぼ直線状に並んでいます。
暗くなれば月も惑星ももっと輝くのですが、そうすると私の古いiPhoneでは
月がなんだか半月に近いほどに写ってしまうので、こちらをアップしますね。
雰囲気だけでも伝わりますように(今日もやっぱり、行き交う人たちは
誰も空を見上げてなくて、みんな、見て見て!と言いたくなりました)。
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