What a Wonderful World この素晴らしき世界 ― 2021年09月06日 21:20
パラリンピックの閉会式。
聖火が消える前に歌われたのは、ルイ・アームストロングの名曲
What a Wonderful World でした。
緑の木々。赤い薔薇。青空に浮かぶ白い雲。
友だちと交わす握手。赤ちゃんの声ーー育ちゆく子どもたち。
なにげない日常がいかに素晴らしいものかを歌う忘れがたい曲です。
アームストロングを彷彿させるハスキーな声で歌ったのは奥野敦士さん。
2008年、事故で胸から下が麻痺したあと、懸命なリハビリで
復帰したボーカリストだそうです。
ピアノ演奏は西川悟平さん。ジストニアを発症し、指が動かなくなりましたが、
やはり懸命なリハビリで、7本が動くようになり、復帰を遂げました。
(西川さんのことは、自閉症の姪が、同じジストニアを発症したころ知りました。
それで彼の著書『7本指のピアニスト』を読んだのですが、その人の演奏が聴けるとは!)
特別支援学校に在籍する小汐唯菜さんの澄んだ声も美しく
手話のパフォーマンスやこどもの城児童合唱団なども、みんな素敵でした。
大好きな曲がフィナーレで、うれしかったです。
わたしはロッド・スチュアートのカバーをよく車で聞いています。
(彼がジャズのスタンダードを歌ったアルバムのひとつ、Stardustに入っています。)
コロナ禍でのオリンピック、パラリンピックの開催には、正直複雑な思いがあり、
24年に延ばしてもらって、パリを28年にして、順繰りにできないのかなぁなどと
思ったものでしたが、
開催したからには、アスリートを応援する気持ちでいっぱいでした。
(そういう人は多かったのではないでしょうか。)
主役のはずのアスリートは、一年延期になった上、ぎりぎりまで開催されるかわからず、
どんなに辛かったことでしょう。
障害のある身内のことで、悩み、奔走する日々、
パラリンピアンのあきらめない精神と、素晴らしい活躍に、
勇気をいっぱいもらいました。
印象的な競技、シーン、アスリートはたくさんありますが、
中でも、胸が躍ったのは、車椅子バスケット。
イギリスとの準決勝もすごかったけれど、
アメリカとの決勝は、本当に魂を揺さぶられました。
WE THE 15
世界の人口の15パーセント。
10億人以上の人が、なんらかの障害を抱えている。
東京で活躍したパラリンピアンの後ろには、その10億人がいる。
それを忘れないでほしいと、誰かが言っていましたね。
(あ〜、誰だか忘れちゃった。ほんと、スッカスカの頭!)
空にかかる美しい虹。その美しい色は行きかう人の顔にも映ると、
What a Wonderful World は歌います。
虹色に彩られた『素晴らしき世界』。
国連のうたう、誰ひとり取り残さない社会。
誰もが違いを認め合い、お互いにやさしい社会でありたいですね。
『ユリディケ』41章公開しました&今後の予定 ― 2021年09月08日 06:35
『ユリディケ』第41章、本日公開しました。
第42章とエピローグは、10月か11月を予定しています。
おまたせしてすみません。少しお時間くださいね。
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