霧の中のニッコウキスゲ2023年07月06日 22:03


霧の日光
         ©T.S.

従兄が日光を旅して、霧の高原の写真を送ってくれました。
斜面に可憐に咲いているのニッコウキスゲ。霧の高原って大好きです。霧の森も。
とても神秘的ですよね。

各地で猛暑や豪雨が続いています。この週末も荒れそうで心配です。
皆さまどうかお気をつけください。私はちょっと体調を崩して、腰を痛めたり、
小さな火傷や怪我をしたり。こういうときは無理せずゆっくりしないと、と思っています。

七夕の夜の祈り2023年07月07日 23:47

今夜は七夕。名古屋の空は曇っていますが、雲の上はいつも晴れているはずです☆
こちらは、去年の秋、ニュージーランドにいただちから届いたポストカード。
テカポ湖の「よき羊階の教会」を背景にした銀河、天の川の写真です。
ずっとデスクに飾っています。
世界でも星空が美しいと言われるテカポ湖。氷河が溶けた水のミルキーブルーも美しく、
大学の卒業旅行に一度、数年前に母ともう一度訪れました。
二度目は天文台にも行ったのですが、本当に降るような星空でした。
(学生の時はこの小さな教会しかなかったのに、街ができていて、びっくりしました!)
NZからのポストカード
                           Photo Copyright © 2014 Sebastian Warneke

七夕の夜、星たちに祈ります。世界中が平和になりますように。
戦地や被災地で苦しんでいる人々の心が、少しでもおやかでありますように。

りんごの木が倒れました2023年07月19日 13:33

従兄の庭のりんごが、昨日、根本から折れてしまったそうです😭
春に可愛い花を咲かせたとき、ご紹介した二本の木のうち、ツガルミスズの方です。
たくさんの実をつけて、順調に育っていたそうなのに、とても悲しいです。
従兄が大切に育てていたのにと思うと、なおさらに。

去年のことを思い出します。6月に大切な友だちが亡くなりました。
脳幹出血で倒れ、13年間リハビリを頑張っていました。
金沢の彼の家の庭には、ほんとうに立派な柚子の木があって、三度訪れましたが、
夏には青々と葉を茂らせていたり、冬には黄色い実をたわわに実らせていて、
彼のベッドからよく見えたものです。
その柚子の木が、ちょうど彼の半年の命日に、大雪で根本から折れたと、
妹さんからメールを受け取りました。そのときも、本当に悲しかったです。
彼のあとを追って、お空に行ってしまったのかな、と思いました。
その後、今年のゴールデンウイークのこと。妹さんがご主人の実家から戻ってきたら、
切り株から新芽がでていたそうです! 白い花もいくつか咲いていたそうで、6月には
小さな実をつけたとの知らせが届きました。

従兄は大変な愛妻家で、去年、そのかけがえのないひとを亡くしました。
りんごの木、友だちの柚子みたいに、あとを追って行ったのでしょうか。
木にも魂があると感じますし、そういうことって、ある気がします。
父が亡くなった時、愛犬がその2か月後に、急病で亡くなりました。
(父が死んだ時は泣かなかったーー泣けなかったーーけど、犬が死んだ時はわんわん泣いた
親不孝者です。)

従兄のりんごの木も、根本から折れてしまったけれど、
残った幹から(断面を見ると1/4だけで生きていたようだとのことなので、その1/4から)
金沢の友だちの柚子のように、新たな芽が出てくるといいなと願っています。
木の種も違うしコンディションも違うでしょうし、素人のわたしにはわからないのですが。
でも、木々には確かに思いがあると、散歩していても感じます。
木の精霊とか、絶対いそう。すべてのものに宿る力。そんなものも感じます。
この異常気象の影響を、木々も受けているわけですから、人間として申し訳なくも思います。

各地で続く猛暑や大雨。どうか、早くおさまりますように。あまりひどいことに
なりませんように。みなさま、どうぞ気をつけてお過ごしください。

最後に、この春載せたツガルミスズのありし日の可憐な姿をもう一度。
花開いた三姉妹

北欧の馬と物語の中の馬2023年07月28日 15:23


北欧の馬
                          Copyright © Mayumi F.

こちらは北欧に留学していた友人が送ってくれたフィンランドの馬。葦毛と鹿毛でしょうか。
森と草原と馬。馬も森も大好きなわたしは、どれだけ眺めていても飽きません。
フィンランドの風と光まで感じさせてくれる光景に、写真の世界に入ってしまいそうです。

かつてデビュー作として『ユリディケ』を書いたときから、馬は大切なキャラクターでした。
その2000年前の伝説の時代から、人間のキャラクターが転生しているわけですので、
〈サラファーンの星〉四部作を描く時には、
馬も絶対に生まれ変わって、もとの主と会ってるよね、と思いました。

ルドウィンの馬アリドリアスは、ことさらに出したかったです。
ただ、最初はルドウィン(2000年前はウィルナー)の馬ではないという気がしたし、
森で駆けているイメージが浮かんだことから、ルシタナと父親が、傷ついた子馬を助ける
シーンも浮かび、ルシタナとランドリアの馬にしました。
名前は、同じアリドリアス。ウィルナーの魂の奥に刻まれた名前だったと思います。
それで、そうつけたんじゃないかなって。

不老長寿の種族フィーンのヨルセイスは、『ユリディケ』でも四部作でも同じ月光を
帯びたような美しい葦毛に乗っています。長年の愛馬です。
夜明けの風を意味するシルフィエム。今回初めて名前が出せてよかったです。
ヨルセイスが迷宮に向かう際に乗る雪のように白い馬も、
四部作から引き継いだ馬です。(シルフィエムは人間の友のために残しておいた

また、ヒューディの前世である少年は、アンバーという鹿毛を大切にしているので、
やはり、新バージョンの『ユリディケ』には登場させたいと思って、終盤に出しました。

それから、旧バージョンの『ユリディケ』に登場したローレアについて。
ネット連載にはそのままローレアという名を出していますが、
紙の本にしようとしている現在手元にある最新の原稿ではカットしました。というのも、
四部作にローレアという名の馬がでてきますが、全く別の存在だという気がして。

そのほか、四部作に登場して、気になっている馬が、ウィルナーの愛馬テス。
『ユリディケ』の物語中にはでてこなかったけれど、彼らの人生は続くわけですし、
きっとどこかで再会するんじゃないかなと思っています。

昔『ユリディケ』を書いて、そのあとで2000年前にさかのぼった物語を書き、
ふたたびこうして『ユリディケ』に戻ってくると、人間のキャラクターだけではなく、
動物たちにも変化がでてきて、書きながら、いろいろな発見がありました。

それにしても、毎日本当に暑いですね。大雨の被災地での復旧作業、想像を絶します…。
一日も早く復旧しますように。そして、どうにかこの暑さがおさまりますように
世界中大変ですが、どうにかみんなで助け合っていきたいです。
せっかくこんなに美しい星に生まれたのですから。

なでしことローレア2023年07月31日 21:20


夕空に浮かぶ月

土曜日の名古屋の夕空。夕焼けの薔薇色の雲の中に、満月に近づきつつある月が輝いていて
とてもきれいでした。わたしのiPhoneだとこれが限界かな。満月に見えちゃいますね。
(満月は明日あたりかな。)

今日は朝一番で母の内科の診察に付き添ったあと、午後にはリハビリに行くはずが、
家の中で二度続けて小さな怪我をしたため(わたしはかなりのドジです)、明日にしました。
怪我は全然たいしたことないのですが、こんな日はおとなしくしていたほうがいいかな、と。
そんなわけで、午後はワールドカップを観戦しました。
なでしこJAPAN、ひと試合ごとに成長してゆくのが目に見えるようですね。
強豪スペイン相手に、一瞬の隙をつき、目の覚めるような怒涛の4ゴール!
ものすごかったですね。選手たちまぶしかったです。決勝リーグも大きなエールを送ります!
昨日まで行われていた世界水泳もみんな素敵でした(日本だけでなく、各国の選手たちが)

サッカーに戻りますが、「大和撫子」からきている日本チームの愛称なでしこ。
なでしこって野に咲く本当に可憐な花ですよね。
サラファーンや『ユリディケ』に登場するローレアも野に咲く花を思い浮かべて書きました。
れんげ草が絨毯のようにあたりを一面に染める田舎で育ったので。
(れんげは濃いピンクですが、ローレアは水色です。)
物語の中には『麗しのローレア』という、人々にずっと愛されてきた歌が出てきますが、
書きながらいつしかメロディが頭に流れていました。
それをずっと奏でたいと思っていて、ようやく電子ピアノを買いました。なかなか
あちこちのショールームに行けないので、思い切ってネットで。
これで、『麗しのローレア』をピアノで奏で、きちんと譜面に起こすという長年の思いが
ようやく一歩前進しました。
(作曲なんてしたことないし、ほんとシンプルな曲なんですけど、無謀にも、『ユリディケ』
の本のトレイラーのBGMに入れようと思い続けていたのです。出版も決まってないのに、
新バージョンを本にしたいという思いだけはずっと持ち続けていて。

ピアノを弾くのは何十年ぶりです。(だいじょうぶか???)
主旋律(ピアノの右手)は、四部作を書き上げたあとに譜面に起こしていたのですが、
複旋律が、頭の中では鳴ってるものの、ピアノの音と合わせてみないことには書けなくて
(そもそもヘ音記号での譜面の読み方を忘れている)それをしたいと思っていました。
自分が弾いたら自動でそれを譜面にしてくれるアプリがあるのでしょうけれど、
パソコンとかアプリとか苦手だし、地道に一音一音確認しながら書くことにします。
複旋律はいろんなバリエーションが浮かぶので、時間をかけて、一番ぴったりする音に
したいです。(その前に、指を動かす練習しないと!)

ローレアの花は、絵の上手な友人が、わたしのものすごーーく細かい注文を聞いて
何年も前に描いてくれているので、それもいつか紹介したいと思っています。
心身の調子が戻ってきたら、Websiteにも載せられたらいいなぁ。一歩ずつ進めますね。
『ユリディケ』の地図もまだ途中なので、頑張ります!