復活の舞〜エン・カンの「ラ・ラ・ランド」2019年11月15日 21:10

フィギュアスケートのグランプリシリーズが始まっています。

先週の中国杯では、競技から離れていたエン・カンが戻ってきました。

4年前、同じ中国杯の6分間練習で羽生くんと衝突して、お互い怪我をしながら

演技した選手です。(ハン・ヤンとも言いますね。)


去年はみなくてどうしたのかなぁと思っていたら、怪我をしていたのですね。

引退も考えていたようですが、北京五輪を目指す決意をしたそうです。

 

好きなフィギュア選手は、あげればきりがないのですが、エン・カンもそのひとり。

音の取り方が独特というか、音感が優れていて、スケートにのびがあり、

音に乗せてすべるので、見ていてとても心地よいのです。

選曲も素敵で、振付もいつも洒落ていて、なかでも

「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」は印象に残っています。

(ロマンチックで大人のムードたっぷりの曲。このときの振付も素敵でした。)

 

今回のフリーは、映画「ラ・ラ・ランド」のメドレーで

前よりいっそうのびやかなスケーティングを披露してくれました。

「ラ・ラ・ランド」は女優の卵とジャズピアニストの青年が主人公のミュージカル。

互いを思いながらもすれ違う男女の切ない恋模様を、歌とダンスが彩ります。

そんな映画のいくつものシーンが自然に浮かぶような、素敵な演技でした。

 

「ラ・ラ・ランド」、本田選手も踊っていましたが、そちらは、

映画の中の明るくエネルギッシュな曲を中心にアレンジされていて、

彼女の明るく華やかな魅力にぴったりでした。

映画に出てくるヒロインのイメージですよね。

ブルーの衣装も映画のヒロインと同じで、とってもキュートでした。


かたや、エン・カンのバージョンは、哀愁を帯びた曲を中心に構成され、

人生や恋の切なさを男性の視点でとらえていて、大人の雰囲気で

苦難を乗り越えて戻ってきた彼にぴったりでした。

彼の衣装も毎回、洗練されています。

今回はポケットをあつらえていて、最初ポケットに両手をつっこみながら

すべる演出も、心憎いばかりでした。

(ただ、ヒゲはないほうがいいなぁ。でも、最近の若者の好みかな。)

 

復活の舞。彼の代名詞だったダイナミックなトリプルアクセルも

パワーアップして帰ってきて、辛いこともたくさんあったでしょうけれど

引退せず戻ってきて本当によかったねと、拍手を送りました。

彼独特のスピンも健在でした。

(走るような格好をしてまわるやつです。我が家では「風見鶏」と

呼んでいます。)

 

さて。今週末はロシア杯。

中国杯でうっとりするような演技を見せてくれた宮原智子さんと

(銀メダルだったけど、わたしの中では彼女が一番でした!)

コーチ不在の影響か、本来の演技ができなかった宇野昌磨くんも登場。

(同じ名古屋人として、応援しています! フレー、フレー、昌磨!)

今回は、あのランビエールさんがついていてくれるそう。頼もしいです。

(ランビエール先生、どうぞよろしくお願いします。)

 

どの国のどの選手も転んだりせず、練習してきた成果と実力を出せますように!

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