田村正和さんを偲んで2021年06月17日 17:10

この4月、田村正和さんが亡くなりました。
訃報に接して、寂しく思うとともに、ずっと前、妹から聞いた話を思い出しました。
岐阜新聞の夕刊のコラムにも書いたので、調べてみたら、2000年の1月の掲載でした。
だから、実際の出来事は、もっと前になると思います。

それは、妹の先輩が見合いをしたときのお話。
お相手が、東京は有楽町のとある会員制クラブのメンバーだったことから、
二人はそこで会うことになりました。
平日の昼間とあって、高級クラブのレストランは、先輩とお見合い相手のほかは
一組だけ。
それが田村正和さんとその連れの方だったのです。

食事が終わったころ、田村さんが彼女たちの席に来て、ビリヤードに誘いました。
二人は誘いを受け、和やかなひとときを過ごしたそうです。
その後、家に帰った妹の先輩は、お見合いを断りました。
なんでも、田村さんに目が行って、相手の男性が印象に残らなかったとか。
せっかく素敵なレストランを奮発したのに、なんて不運な…。
相手の方が妹の先輩を気に入ったかどうかは、もちろんわかりませんが、
田村さん、まさかお見合いだとは思わなかったのでしょうね。

それから、もうひとつ、思い出したこと。
これも20年以上前の話ですが、『ママはシングル』を出版するとき、
編集者のアイデアで、登場人物紹介にそれぞれのイラストを入れることになりました。
で、キャラがどんなイメージか教えてと言われ、
主人公たちのパパのことを、「田村正和さんみたいな人」と伝えたのです。
ハンサムで長身。ダンディでチャーミング。でも、とっつきにくい感じじゃなくて、
ちょっとおちゃめなところもあって、憎めない人。
ということで、イラストレーターの小林裕美子さんが試し描きしてくれました。
見せてもらうと、髪が長くて、なんだかわたしがイメージして書いていたパパと違って
います。
だけどそれは、田村正和っていわれたら、まさにこう描くよな、というイラスト
だったのです。
わたしが思っていたのは、人柄というか、ほんとにイメージだったんだなって
気が付きました。
実は髪は短いです、とお伝えして、描きなおしてもらいました。
(小林さん、ほんとにごめんなさいm(_ _)m)

ママはシングル〜キャラクター紹介

こちらです。パパは左端。持っている携帯が、レトロですね。
(ひとみとサリーさんは、本当にイメージ通りでびっくりしました。)

昨日も、甥っ子のことでひと騒動あって、今日はちょっと疲れ気味。
姪っ子のことでも、あらたな心配事が持ち上がり、たくさんの人の知恵や力に
助けられています。
どうか、いろいろと、うまくいきますように。

田村さんは、もうこの世におられないんだなと寂しさを感じながらも、
こうして書いていると、不思議と、日々の悩みに疲れた心が温まりました。
素敵な人柄のなせるわざかな、と感じています。
心からご冥福をお祈りします。

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