早咲きの桜〜パラリンピックとともに ― 2026年03月06日 13:29
昨日の夕方、スーパーに買物に行くとき、早咲きの桜が咲いているのを見かけました。
青空から黄昏に向かう空を背景に、何事もないかのように健気に咲く姿に
緊迫する世界情勢で揺れる気持ちが、ふわりと和みました。
昼間の光では、もっと華やかなピンクだと思いますが、夕暮れ時の少しブルーがかった色も
奥ゆかしくて好きです。夜桜とも違う、合間の妖精のドレスのような色。
日本時間の明日の未明には、パラリンピックが始まります。
世界を転戦するアスリートたちは、いろんな国、いろんな宗教、いろんな肌の色の人同士
仲良くしているのに、どうして世界には戦争が絶えないのでしょう。
二階堂選手は、ドバイを打出できたかな、と気になります。
早く平和な世界になりますように。
パラリンピックの選手たちみんなにエールを送りながら、そう祈ります。
「決してしてはならないこと。それは戦争」 ― 2026年03月02日 14:30
ミラノ・コルティナオリンピックの開会式で、心に残っているシーンのひとつが
イタリアの児童文学者ジャンニ・ロダーリの「プロメモリア(覚書」という詩の朗読です。
イタリア語は(少し習ったにも関わらず)できないので、英語に訳された詩を、私なりに
訳してみました。
毎日すべきこと。
お風呂。勉強。もちろん、遊びだって。
昼間には 食卓の用意を手伝う。
夜にすべきこと。
目を閉じて 静けさに聴き入って眠り
未来の夢を 夢に見る。
決してしてはならないこと。
昼であっても 夜であっても
海の上でも 陸の上でも
たとえば それは戦争。
四年前、冬季五輪が終わった直後の2月24日、パラリンピックの開会を目前に、
ロシアがウクライナに侵攻しました。
当時のアメリカ大統領が、その前に、何度も何度も牽制していたし、
まさかこの21世紀にそんな不当な戦争を仕掛けるとは、ほとんどの人が
予想していなかったと思います。
あれから4年が過ぎて、再び冬季五輪が終わったのに、まだ戦争は続いています。
そして今、イスラエルとアメリカがイランを攻撃し、新たな戦争が勃発しました。
イランでは小学校も空爆され、子どもたちが大勢犠牲になっています。
戦争で苦しみ、悲しむのはいつもなんの罪もない市民。
パレスチナのガザでも、停戦後もイスラエルの攻撃が続いています。
憎しみの連鎖が生まれるばかりなのに、
どうして人は戦争など始めてしまうのでしょう。
外交で、話し合いで、忍耐強く、一歩ずつ進めていくこと。
それが大切だと思います。
勢いのある勇ましい言葉に、人は惹かれがちなのかもしれませんが、
立ち止まってじっくり考えないと、取り返しのつかないことになるーー
そう危機感を覚えます。
オリンピックで、世界から集まった選手たちが、国境など軽やかに越えて
お互いを称え合っていた姿、素敵でした。みんなで学びたいですね。
ジャンニ・ロダーリのことは全然知らなかったのですが(私自身、児童文学も書いているのに
こんなことじゃいけませんね)日本でも本が出ていました。
『空はみんなのもの』という作品では、空はみんなのものなのに、どうして大地には
境界線があるのだろう?という疑問が綴られているそうです。
『キーウの月』という本も出ていました。ウクライナに思いを寄せているのでしょうか。
探してみようと思います。
やっぱりフィギュアスケートは素敵だ♡ ― 2026年02月22日 16:36
オリンピックのフィギュアスケート競技が終わりました。
坂本選手は僅差の2位で涙の銀メダルでしたが、本当にスケートへの彼女の愛と感謝を
感じた演技で、心揺さぶられました。
金メダルに輝いたアリサ・リュウ選手の演技も、スケート愛全開で、楽しかったです。
父親は天安門事件に関わってアメリカに亡命した弁護士。母親は匿名の卵子提供者で
代理母によって生まれたそうです。あのユニークな二色の髪は、両親のそれぞれの
ルーツを表しているのかなぁなんて思いました。全然違っているかもしれませんが。
そんな彼女が、最終滑走の中井亜美選手が、キス&クライで自分の順位がわからなくて
3位??ってわかった瞬間、彼女をハグして一緒に喜ぶシーンが流れました。
「3位なんだよ。喜んで、喜んで!」って感じで。どちらも天真爛漫なスケーターが
本当に嬉しそうにお互いを称え合う姿、微笑ましかったです。
その裏で、涙を流している坂本選手の気持ちも思い切り伝わってきて、
喜びと涙が、同じところに存在する切なさも感じました。
でも銀メダルです。金メダルに限りなく近い銀メダル。これも私の中では金メダル!
エキシビションでは、もういつもの笑顔で、よかったです。衣装も曲も素敵で、
スケートへのすべての思いがこもった彼女らしい演技でした。
フリーのイザボー・レヴィトの「ニュー・シネマ・パラダイス」もよかったです。
ミスが惜しかったけれど、あのドラマチックな映画音楽に乗って(イタリア映画の名作!)
妖精のように舞って、儚げで強くて美しい。
(友野選手が前に滑った「ニュー・シネマ・パラダイス」も大好き。思い出しちゃいました。)
ショートでトリプルアクセルをミスして泣いていたアンバー・グレン。
フリーは力強く決めて、気迫の演技(真央ちゃんとネイサン・チェンさんのことを
思い出します)! よかったです。
彼女はLGBTQ+だとカミングアウトしていますが、ハートのレインボーバッジを
ジャケットだったかな、つけていましたね。強い人だと尊敬します。
フィギュアスケーターにはこれまでもLGBTQ+でカミングアウトしている人たちが
いるけれど、勇気がないとできないことだと思います。
マリニン選手もエキシビションでは笑顔で、よかったです。また、彼個人の演目は、
プレッシャーやメディアの反応、雑音などの過剰な関心がどんな影響を及ぼすか
彼自身の感情を表現しているそうで、演技を終えての万雷の拍手に、涙ぐんでいたのが
心に残りました。
本当に、他の競技でも、アスリートたちは精神的にとても大変だと痛感します。
肉体的にはもちろん大変なのに、おそらくそれ以上に。
先述のアンバー選手も(政府がLGBTQ+への対応に反対し、それに対して)
SNSで誹謗中傷を受けているそうですが、アスリートもひとりの人間です。
フィギュアの元日本女王、鈴木明子さんも、誹謗中傷を受けたと前に語っていましたね。
エキシビション、りくりゅうペアも最高で、登場するだけで、会場のどよめきが
すごかったし、技を決めるたびにスタジアムが揺れるようでした。
本当にどの選手も素敵だったけど、我が家で爆笑、大うけだったのは、
男子シングル金メダリストのミハイル・シャイドロフ選手。
パンダの格闘家に扮して登場して、まるまる太った着ぐるみを着たままの演技。
こんなエキシビションを披露する金メダリスト、これまでいたでしょうか。
彼としては、優勝は予想外で、エキシビションでは楽しい演技をして会場を
盛り上げようと考えていたのかな。そんな素朴な王者もいいですね。
最後までみんな仲良くすべって、全員写真のセルフィーは、坂本選手。
いつも通り、元気いっぱいの姉御肌の彼女の姿を見ることができて、最後まで
心に残るエキシビションでした。
場内の照明も、このところすごく派手な演出が多かった気がしますが、
さすがイタリア。それぞれの演技に合わせてとってもおしゃれでした。
コストナーさんの美しい演技も久しぶりに観ることができてよかったです。
やっぱりフィギュアスケートは素敵だ!と思ったオリンピックでした。
ところで、開会式でいくつか心に残ったことを書きたかったのですが、
また書けるタイミングで書きますね。
家族のことと、それから、親族のことで、いろいろ重なって、
エキシビションはやっと少しずつ録画で観て……という状況です。
まずは身内のことに備えて、体力も温存しようと思っています。
イザボー・レヴィトの儚げな美しさ ― 2026年02月18日 17:53
今朝もフィギュアスケートで一日が始まりました。
起きたときにはもう第四グループの最後の一人で、ショート一位の中井亜美選手の演技は
あとから観たのですが、若さ弾ける笑顔で、ほんと爽やかで可愛かったですね。
トリプルアクセルも目の覚めるような鮮やかさでした。
「道」は高橋大輔さんがフリーに使っていて、大好きな演目でした。バンクーバー五輪では
日本男子フィギュア初のメダルに輝いたのも心に残っています。あくびで始まる冒頭。
そして、コミカルな演技と、ダイナミックな演技を使い分けていました。
両手を広げて感情が高ぶるように上下させる振付、あれからいろんなスケーターが
取り入れるようになった気がします。
中井亜美ヴァージョンの「道」も、衣装を含めてとってもいいです。イタリア映画の曲を
イタリアで演じるというのも、観客ヘのアピール充分ですね。
最終グループの演技はライブで観たのでドキドキワクワク。
坂本花織選手は(惜しい回転不足があっても)さすがの演技。そして、大好きな曲。
”Time To Say Goodby” 胸に染みます。
ここでひとつ訂正です。先日の記事で、坂本選手はサラ・ブライトマンのソロ曲だと
書いたけれど、オリジナル、アンドレア・ボチェッリとのデュエットでした!
ごめんなさいm(_ _)m
アンドレアの声が重なるころには、もう私は真剣にかおちゃんの演技に没頭していて
聞こえているはずなのに、歌、半分聞いてないんですね。(←いいわけですが。)
今回も最初、サラの声で始まるから、そこでうっとりして、あとはもう、演技に集中。
ミスしないで!と祈るように観ていて、気がつかなくて、
その時間はまだ寝ていた母と、あとから一緒に録画を観て、そのときはもう私は
結果を知っていて余裕ですから、で〜んと構えて観ていたら、初めてアンドレアの
声が聞こえました^^; なんてこと。大好きな歌なのに。
でも、何度観ても壮大できれいで、曲にぴったりあっていて、大好きな歌が
いっそう好きになります。今も頭の中で聴こえています♫
千葉百音選手も、緊張しているようで、どうなるかと心配しましたが、出番では
リンクに笑顔で飛び出していって、とてもよかったです。
ラストダンス。本当に、ショートの最終滑走で、その重圧に負けず、よく頑張りました。
ショートは単独ジャンプは3回転以上の規定ですが、2回転になってしまって、
がっかりしている選手が多かったのが、可哀想でした。
特にアンバー・グレン選手は、最終組でトリプルアクセルが本当にダイナミックに
決まっただけに、落胆も大きかったでしょう。涙をぽろぽろ流していて、こちらも
悲しくなりました。
マリニン選手がアメリカの応援に来ていましたが、彼女のその姿を見て
とても切なそうな顔をしました。誰よりも彼女の胸の内がわかったのだと思います。
ところで、本日のお題目。
大好きなスケーターの一人、アメリカのイザボー・レヴィト選手。
初めてみたときから、すっかり魅せられてしまいました。
儚げな美しさと、スケーティングのなめらかさと、繊細な演技。
今回のショートは、ソフィア・ローレンのメドレーだったけれど、ずいぶん可憐な
ソフィア・ローレンです。振付もチャーミングで、彼女の魅力たっぷりでした。
スケーティングのほかに、彼女の好きなところは、私の中のリーヴのイメージに
ぴったりなところです。
サラファーンの星4部作のヒロインのひとりで、ちょっと憂いを秘めた榛色の
瞳の少女。
イザボー選手を最初に見たときから、「あ、リーヴだ!」と勝手に喜んでいました。
もう少し早く登場してくれていたら、4部作の相関図を作る時、リーヴの参考に
できたのに。そう思ったほどでした。
もちろん、本を読んでくださっている方は、それぞれのイメージを持っていてくださって
いいんです。あくまで、私の中の、ということで。
物語の中で、リーヴは13歳から16歳まで(だったと思う)なので、イザボー選手は
リーヴの未来、という感じかな。
『ユリディケ』では、リーヴはレアナとして転生していますが、レアナも彼女と同じ
イメージです。
リーヴもレアナも、儚げに見えるけど、比類なき強さを秘めている娘。
イザボー選手もそんなふうに感じます。
彼女、70点を越えたのに、最終グループに入れないという、ハイレベルな戦い。
日本の3人は、1、2、4位につけていて、本当にすごい。
フリーが楽しみです。
「まだ終わってないよ」ショートの後りくちゃんが木原選手にかけた言葉。素敵ですね。
各国の選手みなさんが、それぞれのベストな演技ができますように☆☆☆
絆が生んだ大逆転〜祝りくりゅうペア金メダル! ― 2026年02月17日 14:47
今朝のりくりゅうペア。ショート5位から大逆転の金メダル、
本当に心揺さぶられました。おめでとうございます!
名古屋の青空の写真で祝福です!
(14日の朝の空。とても澄んで清々しい空でした。)
二人が初めてテストですべったのが、木原選手がアルバイトをしていた
名古屋のリンクなんですよね。
昨日のショートでは、リフトのめずらしいミスがあり、木原選手はこれまで見たことも
ないほど暗かったけれど、三浦選手はずっと笑顔で、だいじょうぶだよ、というように
なぐさめていて、たくましくなったなと、胸にぐっときました。
そして迎えた今朝のフリー。なんという強さでしょう。
壮大な映画「グラディエーター」の曲に乗せて、壮大かつ美しい演技。
次々と加点がついて、世界最高点を叩きだしました。
イタリアの観客の、降り注ぐような応援も、本当に暖かかったです。
(昨日のショートで、ゆなすみペアがジャンプで二度転倒したあとの大きな拍手にも、
感激しました。二人も力になったというようなことを話していましたね。)
木原選手は、昨日からずっと泣いていて眠れず、
今朝もウォーミングアップの時から泣いていたそうです。
一位の椅子に座っていて、優勝が決まって名前をコールされた(のだと思う)ときも
泣いていて、りくちゃんが笑い顔でこんなふうにいう音声が入ってきました。
「今日マジで泣いてばっかり。もうほんとに。もう〜」
テレビを見ていて、思わず笑ってしまいました。
私も本当に感動して見ていたので、どこのインタビューか覚えてないのですが、
「いつも引っ張ってくれる龍一くんがずっと泣いていたんですよ。だから、
今回は私がお姉さんでした」
とりくちゃんが言っていたのも印象に残りました。(夕方見たインタビューでは
「お姉ちゃん」という言葉を使っていました。)
これまで、りくちゃんは、試合でちょっとミスをしても、悲しい顔をすることが多々あって
(ミス以外は素晴らしい演技なのに)そんなとき、いつも木原選手が笑顔でなぐさめていた
印象があるのに、今回は逆で、りくちゃんたくましくなったなと、胸がいっぱいです。
彼女のあの強さがなかったら、今回の金メダル、そして、世界最高得点はなかったのでは
ないでしょうか。
3位のドイツ、2位のジョージアのペアと何度もハグして称え合っていたのも
本当によかったです。ジョージアも初めてのメダルとのことで、涙をふいていました。
そして、全員笑顔満開での表彰式。本当に清々しい光景でした。
こんなふうに、みんなが満面の表彰式って、とっても素敵です。
それにしても、日本のペアの歴史を考えると、感無量の朝でした。
小学生の時の札幌五輪で、ジャネット・リンの笑顔にハートを射抜かれてから、
フィギュアスケートのファンになりましたが、
日本人はペアとアイスダンスは世界レベルからずっと遅れていたので、そんなものだと
思っていました。それが、まさかこんな日が来るとは。
解説の高橋成美さんは、ソチ五輪で木原選手が初出場のときのパートナーですが、
その前からパートナーを変えて、ただ一組、ずっと世界で活躍してきた人ですが、
彼女から木原選手にバトンが渡され、その木原選手が、もうやめようと思っていた時
めぐりあった三浦選手。
それは奇跡だと、ふたりは口を揃えていいます。究極の一期一会。
そこから、ペアでも絶対強くなれると信じて、努力し、積み重ねてきた歴史。
こつこつと努力することの素晴らしさを教えてくれます。
その先駆者、高橋成美さんのインタビューも面白かったです。
こんな素晴らしい金メダルをとったのだから、もうなにをしてもいいの。
極限から解放されてたいま、明日なにがしたい?みたいな質問だったと思いますが、
りくちゃん「ティラミス食べた〜い。イタリアのティラミス食べたい!」
龍一くん「ぼくは睡眠がいいっす」
木原選手、りくちゃんにティラミスごちそうしてあげてくださいね!
今夜は女子ショート。坂本選手もりくりゅうペアの演技に泣いていましたね。
彼女にとって、最後のオリンピック。初出場の二人とともに、悔いのないよう
思い切り楽しんでほしいです。
そして、どの国の選手も素敵な演技を見せてほしいです。本当に美しい競技だから。
閉会式の少し前にあるエキシビションもいつものお楽しみ。出場選手の一人に
マリニン選手が内定したようで、練習を始めたとのニュースにほっとしました。
笑顔で彼らしい演技を見せてくれると信じています。
執筆は、アスリートと同じ、筋力、持久力、集中力がすごく要求される仕事。
連日、ベストを尽くそうと一生懸命なアスリートを見ていると、
私も、体力をもっと取り戻すべく、頑張ろうという気持ちになってきます。
(血液内科の先生に一日五千から六千歩歩くよう言われていますが、まだ
副作用が辛くて、4000歩を目標にしています。)
アスリートのみなさん、いつも本当にありがとうございます!
追記:ニュースのインタビューで木原選手が言っていました。りくちゃんが、
「今日は龍一くんのためにすべるね」とかけてくれた言葉で、
「じゃあ、お互いのためにすべろう」と気持ちを切り替えられた、と。
本当に強い絆。二人が願うように、りくりゅうペアを見て、競技を始めようと思う
子どもたちが、きっとたくさんいると思います♡
ミラノ・コルティナオリンピック悲喜こもごも ― 2026年02月15日 16:13
連日熱戦の続くミラノ・コルティナオリンピック。
選手たちの悲喜こもごもに、こちらも胸が熱くなります.
とりわけ本当によかったね!と嬉しくなったのが、ジャンプ団体の銅メダル。
前回高梨沙羅選手がスーツの規定違反で失格になってメダルを逃した因縁の団体戦です。
スーツの規定は選手もスタッフもよく知っているので、よくよく気をつけているはずで、
北京でのチェックは測り方がまちまちだったというし、上位の選手ばかり多かったことも
納得できませんでした。
かつて、ジャンプは男子だけの競技で、沙羅ちゃんは女子のジャンプを牽引した第一人者。
ワールドカップでの優勝回数63回は、男女通じて歴代最多です。
まだお化粧もしていなかった少女の頃から、ずっと応援していました。
名前が沙羅。とっても好きな名前で、前もどこかで書いていますが、物語の女性の名や
街の名前に「サラ」とつけてしまうことがとても多いです。
20代で書いた未発表の中編のヒロインの名前は、同じ漢字の沙羅。さらという日本名では
一番この漢字が好きなのです。
話はそれましたが、ともかく、あの北京の沙羅ちゃんの涙と心情を思って、今回は
祈るような思いでした。きっと多くの人たちがそうだったと思います。
それだけに、うれしかったな〜。北京で一緒に飛んで、あのとき彼女を一番慰めていた
伊藤有希ちゃん(とっても性格がいい!)が、自分はメンバーに入っていないのに
メダルが決まった時、駆け寄って彼女を抱きしめたのもよかったです。
そしてとりわけ心配だったのは、ハーフパイプの平野歩夢選手。
骨盤や顔など骨折して一か月もたっていないのに出場するとは、本当にびっくりしました。
大変なことにならないでと祈っていましたが、新しい技も披露して、本人も言っていたけど、
ほんと無事で生きててよかったです。7位入賞、立派です!
また、戸塚優斗選手の金メダルもよかったです。平昌五輪は時差があまりなかったので
ライブで観ていましたが、壁に激突して救急搬送されて、本当に心配でした。
4年後の北京でもオリンピックでは思うような成績を残せず、そして今回。
オリジナリティあふれる山田琉聖選手のランにも楽しませてもらいました。
モーグルの堀島選手は、出身が同じ岐阜だし、見ていてとても清々しいし、
地元だと報道も多く、特に応援している選手の一人です。
持てるベストを尽くして大技コークスクリュー1440を決めて、私の中では金メダル!
悔しいと思うのに、支えてくれた人のために表彰台では笑顔を見せたかったという
その姿勢も尊敬します。今日はデュアルモーグル。楽しみです。
選手たちが、国を超えて称え合う姿も、とっても清々しいです。
開会式での、大会組織委員会のジョヴァンニ・マラゴ会長の言葉を思い出します。
「世界中が紛争によって分断されたこの時代、まさにみなさんがここにいるということが
今と違う世界のあり方が可能なのだということを示しています」
フィギュアスケートの選手たちも、この前も書きましたが、国を超えて仲がいいです。
同じ競技で高みを目指す仲間として、お互いを尊重、尊敬し合っている姿。
なんて清々しいんでしょう。
団体戦が終わり、個人戦に入っていますが、心にしみる演技がいっぱいです。
まずは、銀メダルと銅メダルに輝いた鍵山選手と佐藤選手、おめでとうございます!
どちらもイタリアの観客のハートをつかんだようですね。
鍵山選手、メダルを逃したマリニン選手について、「団体から四演目続けて演じて
本当に大変だったと思う。尊敬しています」と労りの言葉を語っていました。
同じ仲間としての、思いやりのこもった言葉。胸に響きました。
金メダルのミハイル・シャイドロフ選手にも、心からの拍手を。
特に、フリーの演技、素晴らしかったです。オリジナルの技も光っていました。
(マリニン選手、彼の金メダルが決まると、すぐに称えにハグしにいって、
自身、ものすごくショックを受けている時に、なかなかできないことです。)
カザフスタンといえば、2014年ソチ五輪でカザフスタンにフィギュア初めての
銅メダルをもたらしたデニス・テン選手。彼の演技、すごく好きでした。
アイスショーでもお馴染みでしたね。性格もとってもよくて、紳士で。
そのわずか4年後、強盗に殺されたニュースが入ってきた時は、衝撃を受けました。
まだ20代、これからというときに……。
彼もきっと、天国から見守っていたのかな、と感じました。
シャイドロフ選手のあこがれの人だったそうです。(当然ですよね。)
今回の金メダルを、一番喜んでいる存在かもしれません。
ラトビア代表のクリシュ選手は、ウクライナ出身で、両親をコロナで失い、ラトビアの
コーチと養子縁組しての出場。惜しくもフリーに進めませんでしたが、美しい演技で
魅せてくれました。
同じくウクライナ出身で、こちらはウクライナ代表として出場したマルサク選手。
家族と住んでいたというヘルソンは激戦地で、以前、破壊された街の映像をニュースで見た
記憶があります。それを思うだけで、切なくなります。
ショートでは、国防の最前線にいる父親から進められた曲をすべりました。父と子の
絆をうたった曲だそうです。心に染みました。フリーの演技は少し惜しかったけれど
彼の思いは、戦場のお父様の心に届いたのではないでしょうか。
アメリカのナウモフ選手は、一年前の飛行機事故で両親を亡くしています。
全米選手権からの帰りの選手やスタッフが大勢乗っていた飛行機で、関係者が28名
犠牲になって、そのニュースもショックでよく覚えています。
ショートは両親に捧げる鎮魂の舞い。ショパンのノクターンの哀切な旋律にのって
白と黒の衣装で、素晴らしい演技のあと、天を仰ぎました。
キス&クライでは、両親と初めて氷に乗った3歳の時の写真を見せてくれました。
ご両親、天国できっと喜んでいるに違いありません。
アイスダンス、リトアニア代表のアリソン・リード、サウリウス・アンブルレビチウス
組も、好きなペアです。いつもダンスがかっこよくって。そして、アリソン。
キス&クライで、いつも手にしているのが、アイスダンスの選手だった兄クリスとの写真。
今回も持ってきていて、写真にキスをしていました。
フリーの録画は、まだ最終2組を観ていないのですが、順位を上げて入賞したんですよね。
おめでとうございます!
天国のクリス、やっぱり一番喜んでいるんじゃないかな。
どちらも28年ぶりの五輪フィギュア出場という、台湾とスロバキアの選手が、
フリーに進めたのも嬉しかったです。
ほかにも心に残ったスケーターや演技はたくさんたくさんあります。
長くなってきたけど、とても好きなスケーターをあと一人。
ラトビア代表のデニス・ヴァシリエフス。(宇野昌磨さんと同じランビエールコーチに
ついていて、一時離れたそうですが、五輪前に戻ったとのことで、ランビエールさんと
一緒に来ていました。)
ショートの曲「アンチェインド・メロディ」を、本当に優雅に舞って、彼らしい品格のある
演技で、みとれてしまいました。
フィギュアスケートって、選曲と衣装もとても大切だと思うんです。
デニスの衣装はいつも本当に優雅だったり、クールだったり、曲にぴったり。
そしてこの曲。私の世代は、映画『ゴースト』で使われていたのが心に残っているのでは
ないでしょうか。強盗に殺されてしまった男性が、ゴーストになっても、愛する婚約者を
守る姿を描いた素敵な作品で、二人の愛を象徴する曲として使われていました。
ヒロインは若き日のデミ・ムーア。とっても可愛かったです。そして、ヒーローは
パトリック・スウェイジ。まだ若くして膵臓がんに罹患し、長く闘病したあと
悲しいことに、亡くなりました。だからいっそう、アンチェインド・メロディを聞くと
甘く切ない気持ちになります。
そんな雰囲気にぴったりのデニスの演技、心の宝物のひとつにしたいです。
今夜はペア・ショートプログラムですね。りくりゅうペアには、心から楽しんで
ほしいです。
ドキドキするけど、私も楽しみです。
アモールとプシュケー ― 2026年02月14日 09:27
今日はバレンタインデー。
古代ローマでは、豊穣と繁栄を祈願するルペルカーリア祭の前日で、
小鳥たちが愛をささやきあい始める日といわれていたそうです。
今朝散歩をしたら、シジュウカラが澄んだ声で歌っていたり、スズメたちが
歌っていたり。明るい気持ちになりました。
カノーヴァの「アモールとプシュケー」は愛が勝利する瞬間を描いた彫刻です。
とても好きで、そして、とても思い出深い作品でもあります。
ミラノ・コルティナ五輪の開会式で心に響いたことのひとつが、
冒頭を飾った、白を基調とした美しいパフォーマンスだったのですが、
天使〜愛の神キューピッドに扮したダンサーが登場したところから嬉しい予感が。
ミラノスカラ座アカデミーのダンサーたちが、大会のテーマ、アルモニア〜響き合いの
もと、アントニア・カノーヴァの世界を表現していくとのことで、見ていたら、
あの代表作「アモーレとプシュケー」のポーズでエンディング♡
こちらが、カノーヴァの彫刻の絵葉書です。
1999年。エッフェル塔でミレニアムのカウントダウンが始まっている秋のパリ。
ルーヴル美術館で、念願の対面を果たして、長い間魅入ったあと、帰りにポストカードを
買い求めました。
実物は思っていたより大きく、本当に生身の神と人間ではないかと思えるというか、
大理石とは思えないほど美しかったです。
1999年。エッフェル塔でミレニアムのカウントダウンが始まっている秋のパリ。
ルーヴル美術館で、念願の対面を果たして、長い間魅入ったあと、帰りにポストカードを
買い求めました。
©️R.M.M
裏側に入っていた説明も載せますね。
一般に「アモールとプシュケー」と呼ばれていますが、
正確には「アモールのキスでよみがえるプシュケー」。ロマンチックですね。
愛の神アモール(キューピッド)が、人間の王女プシュケー(サイキ)と恋に落ち、
それぞれ、試練を乗り越えて、最後に、死の眠りに就いたプシュケーがアモーレのキスで
息を吹き返す瞬間を大理石の彫刻で表現したものです。
コピーライトも入っています。Jeanさんというフォトグラファーのようです。
もう前世紀(!)に買った絵葉書なのでで、少々くたびれているけれど、いまだに使えずに
大切に持っています。
この作品には、もうひとつ大切な思い出があります。
ルーブルに行く二年前。
イギリスの友人マーガレットを訪ねたときのこと。彼女の家に二週間近くお世話になったの
ですが、そのとき、マーガレットは自分の部屋を私に譲ってくれたのです。
遠慮したのだけど、もう用意しちゃったし、ぜひと言われて、使わせてもらいいました。
素敵に整えられた部屋の白いチェストの上を見てびっくり!
ピンクのスタンドの隣に、「アモールとプシュケー」のミニチュアが!
「あ! これ私の大好きな彫刻!」と言ったら、マーガレットが「私もよ!」と。
もちろん、それだから、飾っているのでしょうけれど、とっても嬉しかったです。
こちら、まだスマホがないときに、普通のカメラで撮影した写真をスキャンしました。
なので、ちょっと画像が荒くてわかりにくいかもしれません。
拡大すると、いっそう解像度が落ちるけれど、なんとなくわかりますか?
さまざまな苦難の果てに、最後に愛の神が勝利して、ふたりはめでたく結ばれます。
「愛は勝つ」という素敵な歌がありますが、世界中でいろいろな問題があるなか、
最後に愛が勝つと信じたいと、いつも思っています。
ミラノ・コルティナオリンピック、たくさんのドラマがあって、毎日感動しています。
アスリートのみなさんには、怪我なく楽しんでもらいたいです。
Happy Valentine's Day💗
ミラノ・コルティナ五輪〜美しい開会式に思うこと ― 2026年02月10日 14:25
冬生まれだからでしょうか、冬季オリンピックがとても好きです。
今朝は妹と精神科の診察の日で、先生に、フュギアスケート愛を語ったら、
「そうやって楽しむのは大事よ。大病のあとだし、いっそうね」と言われました。
アイスブルーのセーターを着ていったのですが、先生に「そのセーター、
なんかフィギュアっぽい」と言われ、そういえばそうかも!と嬉しかったです。
開会式も美しかったですね。私は例によって今は「夜は寝なきゃ」の人だから、
朝起きてからTVをつけたのですが(もちろん、録画はしてました)、
ちょうど選手の入場行進が終わるところで、さまざまなパフォーマンスや
スピーチ(今の時代だからこその)が、胸にしみました。
振り返ってみましょう。クーベルタン男爵が唱えたオリンピック精神は、
「スポーツを通して心身を向上させ、文化、国籍など様々な差異を超え、友情、
連帯、フェアプレーの精神をもって理解しあうことで、平和でよりよい世界の実現に
貢献すること」でした。
パリ五輪に続き、ロシアとベラルーシの選手で(軍事侵攻を支持しない)中立の人は
出場は認められたものの、開会式には出られなかったのですよね。
ガザでのジェノサイドがありながら、イスラエルの選手は厳しい基準なしに
出場が認められたり、アメリカのICE派遣にもデモが起きていて、
大きな国際政治の問題を抱えた今回のオリンピック。
でも、だからこそ、開会式では、心に訴えるシーンがたくさんありました。
また、そうしたこととは別に、イタリアの芸術性が出ていて素晴らしいかったシーンも
たくさんあって、話したいことがいっぱいで、いっぺんには書ききれません。
そうそう。昨日のブログで書き忘れたのですが(チームジャパンで盛り上がっちゃって)
フィギュアスケートの選手って、みんな仲いいですよね。日本の選手同士もだけど、
国の違う選手同士、とっても仲が良くて、団体戦でも、他国の選手の健闘をすごくたたえて
いっぱい拍手を送っていて、声もかけたりして、見ていて本当に清々しいです。
ふだんの国際大会でもそうですよね。
もちろん、アイスショーなどで一緒に滑る機会が多い、ということもあるかもしれないけど、
それだけではないと感じます。
それぞれの演技が、どれほどの努力の上に成り立っているか、同じスポーツをする者として
よくわかっているのでしょう。
国も、性別も、宗教も関係ない。同じ人間なんだ。そう感じているのがよく伝わってきます。
コーチも振付師も国を超えて活躍しているし、
鍵山選手のコーチ、カロリーナ・コストナーさんは、五輪メダリストの素敵な選手でした。
今回は、鍵山選手の応援で日本のブースに来たり、母国イタリアの応援でイタリアのブースに
戻ったり。いつみてもチャーミングな人です。
スノーボードの選手も、国を超えて仲が良いし、そういうのって、もう、
いつもオリンピック精神ですよね。
戦争している国のトップ、戦争しようとしている国のトップ、他国を押しのけて
自国ファーストと言っている国のトップ。よーく見るべし!!!









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