「決してしてはならないこと。それは戦争」2026年03月02日 14:30

ミラノ・コルティナオリンピックの開会式で、心に残っているシーンのひとつが
イタリアの児童文学者ジャンニ・ロダーリの「プロメモリア(覚書」という詩の朗読です。

イタリア語は(少し習ったにも関わらず)できないので、英語に訳された詩を、私なりに
訳してみました。

毎日すべきこと。
お風呂。勉強。もちろん、遊びだって。
昼間には 食卓の用意を手伝う。
夜にすべきこと。
目を閉じて 静けさに聴き入って眠り
未来の夢を 夢に見る。
決してしてはならないこと。
昼であっても 夜であっても
海の上でも 陸の上でも
たとえば それは戦争。

四年前、冬季五輪が終わった直後の2月24日、パラリンピックの開会を目前に、
ロシアがウクライナに侵攻しました。
当時のアメリカ大統領が、その前に、何度も何度も牽制していたし、
まさかこの21世紀にそんな不当な戦争を仕掛けるとは、ほとんどの人が
予想していなかったと思います。
あれから4年が過ぎて、再び冬季五輪が終わったのに、まだ戦争は続いています。
そして今、イスラエルとアメリカがイランを攻撃し、新たな戦争が勃発しました。
イランでは小学校も空爆され、子どもたちが大勢犠牲になっています。
戦争で苦しみ、悲しむのはいつもなんの罪もない市民。
パレスチナのガザでも、停戦後もイスラエルの攻撃が続いています。

憎しみの連鎖が生まれるばかりなのに、
どうして人は戦争など始めてしまうのでしょう。
外交で、話し合いで、忍耐強く、一歩ずつ進めていくこと。
それが大切だと思います。

勢いのある勇ましい言葉に、人は惹かれがちなのかもしれませんが、
立ち止まってじっくり考えないと、取り返しのつかないことになるーー
そう危機感を覚えます。
オリンピックで、世界から集まった選手たちが、国境など軽やかに越えて
お互いを称え合っていた姿、素敵でした。みんなで学びたいですね。

ジャンニ・ロダーリのことは全然知らなかったのですが(私自身、児童文学も書いているのに
こんなことじゃいけませんね)日本でも本が出ていました。
『空はみんなのもの』という作品では、空はみんなのものなのに、どうして大地には
境界線があるのだろう?という疑問が綴られているそうです。
『キーウの月』という本も出ていました。ウクライナに思いを寄せているのでしょうか。
探してみようと思います。

今宵はSnow Moon2026年02月02日 19:00

今宵は満月。そして、明日は節分ですね。
2月の満月はスノームーンというそうです。
名古屋の上空には、いま、金色の満月が見えます。その情報には木星が輝いています。
現在、マイナス2.6等星。一等星よりずっと明るいです。

月や星を見ると、思わず祈りたくなります。
特に満月は、本当に明るいし、高く上がると白銀に輝いて、心が沈んだときでも
清らかな光が、そんな心をなぐさめ、優しく照らしてくれる気がします。

Snow Moonという呼び名は、アメリカの先住民が、2月は一番雪が多いとのことで
つけた名前だそうです。本当にこのところ、大雪が続いていて、
青森県では大雪で「命の危機が目前に迫る」として、自衛隊が活動を始めました。
すでに痛ましい事故も起きています。早く雪がやんで、これ以上の被害が出ませんように。

雪道で骨折した妹の夫は、全身麻酔の後遺症で咳や痰など風邪のような症状が
出てしまいましたが、日にち薬だそうで、少しずつよくなっているそうです。
ありがたいことです。

世界では理不尽な戦争が続き、分断や対立を煽る勢力が台頭しています。
そんななか、ダライ・ラマ14世がグラミー賞の「最優勝オーディオブック、
ナレーション、ストーリーテリング・レコーディング賞」を受賞したのは
嬉しいニュースでした。

「メディテーションズ ダライ・ラマ法王の考察」という作品で、調和や平和など
10のテーマについて、音楽とともに英語で語られているそうです。
どこかで買えるのでしょうか。ぜひ聴きたいです。
この美しい月に、私も、身近な人や、身近な大雪のこととともに、
世界中の調和と平和を祈っています。

晴れていたら、窓やベランダから夜空を見上げてみてくださいね(雪が降ったり
つもったりしていたら、外は危ないですし、この寒さで風を引いたら大変です)。
Snow Moonが、みなさんの願いや祈りを聞き届けてくれますように。

記憶をつなぐ、未来へつむぐ2026年01月17日 17:46

夜明け前、夢を見ました。地震の夢です。
どこか場所はわかりませんが、わたしは建物の中にいて大きな揺れに見舞われています。
みんなパニック状態。ガラスの棚があり、それも大きく揺れて今にも倒れそうで、
一瞬揺れがおさまったとき、横にしておいたほうがいいね、と、そこにいた人たちと
みんなであらかじめ横倒しにして、次の揺れに備えました。
また揺れが来たところで、目が覚めました。

そんな夢を見たのは、未明になったら発生から31年になる阪神・淡路大震災に
思いを馳せて眠りに就いたからでしょう。
時刻は5時44分。外はまだ真っ暗です。あと2分で震災のあった時刻。
犠牲になった方々の魂が安らかでありますよう、静かに祈りを捧げました。

当時、私は岐阜にいましたが、下からどんと突き上げられる揺れで飛び起きました。
それから、ぐわんぐわんというような、なんともいえない大きな揺れが長く続きました。
普段の地震と全然違います。どこかで大きな地震が起こったのだと思いましたが、
テレビを付けても最初は情報が錯綜していました。
やがて、神戸が大変なことになっているとの報道に、衝撃を受けました。
当時、兵庫では地震の確率が高いとはまったくいわれていなかったのです。
東日本大震災も熊本地震も、地震が起きる確率は低いといわれていたと記憶しています。
日本は地震大国。どこにいても、備えは必要です。

今朝、神戸の東遊園地では、「つむぐ 1.17」という文字が灯籠でともされました。
追悼の思いを胸に刻みながら、記憶と教訓をつないでいくという決意、
日本中にいる地震で困っている人たちの気持ちを未来につむいでいきたいとの思いが
あるそうです。

犠牲になった方は6434名。それは亡くなられた人の数ですから、
その数字の意味するところは、もっともっと大きいです。
今回遺族代表で挨拶をされた佐藤悦子さんの母親の正子さんは、
今も行方がわからないままだといいます。
悦子さんは、震災は揺れがおさまったら終わりではない。家族を探し続ける日々があり、
今も大切な人に会いたいと思い続ける人がいることを知ってもらいたいよね、
大切な人との時間を大事にしてほしいよね、いう言葉が、切々と胸にしみました。

この世に生かされているということ、家族や友だちがいるということ、
ご飯を食べることができるということ、雨露をしのげる家があるということ。
すべてが「ありがたく、かけがいがないこと」なのだと思います。
未来へつむいでいきたい、大切な思いです。

夜明け前の月2026年01月15日 19:27


夜明け前の月

今朝は市の健康診断のため、夜明け前に起きました。
東の地平線がピンクとオレンジに染まった上には、まだ細い月が輝いています。
夜明け前の静かなひととき。心も静かになる、とても好きなひとときです。
時刻は6時20分過ぎ。ぽつぽつと明かりのついた家もありますが、
まだ街灯が灯っています。薄い青の空はどこまでも澄んだ色でした。

それから1時間弱。出かける準備をしているうちに、月は消え、地平線近くには
オレンジ色の朝日が見えました。

月を追いかける太陽

薄い雲がかかっているので、やわらかな光で、こちらも本当にきれいでした。

そんな美しい朝ですが、軽井沢の碓氷バイパスでバス事故があったのは、
ちょうど10年前のことです。
スキーツアーのバスが、碓氷バイパスのカーブを曲がりきれず、ガードレールを
突き破って崖から転落したのですが、乗客が若く、ほとんどが大学生だったことが、
いっそう衝撃的でした。
法政大学の尾木ママのゼミの学生も10人乗っていて、4人が亡くなったことも
思い出します。先生としてそんな悲しいことがあるでしょうか。

バスは、制限速度50キロの道を100キロ前後で走っていたといいます。
運転手の経験不足も指摘され、運行会社の社長と当時の運行管理者が
業務上過失致死傷罪に問われて、長野地裁で有罪となりましたが、無罪を訴えて
告訴したため、裁判は今も続いています。

遺族会や尾木ママは、政府に対する安全対策の要望や、命の大切さなどを訴え
様々な運動をしています。
そうした努力で、バスの運行の規制は強化されましたが、バス業界に限らず
安全意識の薄さから起こる事故があとを絶ちません。
亡くなった人たちの命を無駄にしないよう、より安全な社会になるよう、
公共交通機関だけでなく、誰しもが安全に対する意識を高めていきたいーー
そんなことを思った夜明けでもありました。

母のふるさと鳥取の地震2026年01月13日 21:50

島根と鳥取での震度5強の地震から一週間になります。
鳥取は母の故郷で親戚もいます。連絡したところ、無事だとのことでほっとしましたが、
怪我をした人や家屋の被害も出ていて、その上、大雪も重なってしまいました。
山梨では山火事が6日目となった今日も、鎮火の目処がたっていません。
太平洋側ではほかにも火災が多発していて、群馬の山林火災はおさまったものの、
神奈川の山火事はまだおさまっていないそうです。
日本海側の雪が、そちらに降ってくれたらいいのにと思ってしまいます。

寒い中、避難している方々、被災された方々はどんなに大変でしょう。
心からお見舞い申し上げます。一日も早く日常が戻りますように。

母からたびたび聞かされた話ですが、
戦争のさなか、1943年の9月、鳥取で大地震があったそうです。

ものすごく揺れて、祖母は、当時7歳だった母を抱えて、かばうようにして、
柱につかまって立って、揺れに耐えていたそうです。
幼い娘を守ろうと必死だったのだと思います。

母は9人兄妹の末っ子。一番上の姉とは20歳離れています。二番目の姉とは10歳。
その姉は、地震で外に飛び出して、落ちてきた瓦で怪我をしました。幸い軽症でした。
母の家は、母が生まれた年に建てたので、とても頑丈だったそうで、
隣の家が倒れてきましたが、母の家に支えられ、倒壊を免れたと聞いています。
近所20軒くらいのうち、残ったのは5軒ほどだったとか。
50メートルほど離れたところには、曽祖父の家がありましたが、倒壊し、
曽祖父は大怪我をして、親戚の医者の家で三か月ほど療養しました。
母のクラスメイトは、街の真ん中に住んでいて、亡くなったそうです。

地震の発生したのはちょうど夕食時で、大火も起こり、大変な被害だったそうですが、
母の家は、夕食が早かったので助かりました。というのは、
海軍にいる兄が帰ってきており、そのために、当時のご馳走であるおはぎが夕食だった
からで、火はもう使い終わっていたとのこと。
その兄は、翌日、呉に戻るはずでしたが、地震の被害で
列車はすべて止まっています。兄は鳥取から徒歩で岡山まで行き、そこから列車に
乗ったそうです。その兄は翌年、戦死しました。(私の会うことのなかった伯父です。
会ってみたかったな、と思います。)

母の家は、風呂場が壊れ(昔のお風呂は薪で炊くお風呂で、母屋から廊下伝いに
ありいました)、隣家が倒れかかったところも修理が必要でしたので、
二か月間、庭でテント暮らしをしたと話していました。
この地震で全壊した家屋は7485棟、半壊は6158、全焼251、半焼16。
修理の順番が回ってくるもを待つことになりました。

今の時代も、避難の苦労は同じですね……。
もうすぐ、阪神・淡路大震災から31年。
戦争もそうですが、記憶を風化させないことは、とても大切に思えます。
地球全体で見ても、歴史から学ばない国家元首が多い現代では、いっそうそう感じます。

名古屋の初日の出〜20262026年01月01日 20:07

新しい年が始まりました。
能登の震災から2年。今日は追悼の日でもあります。
元旦がそんな悲しい日になるなんて、あの前日まで、想像もしていませんでした。
能登の一日も早い復興を願うとともに、
犠牲になった方々の魂がどうか安らかでありますようにと心から祈っています。

ここ名古屋は、夜明け前、東の空に大きな暗い雲がかかっていましたが、
日の出を迎える少し前から、こんなふうに徐々に晴れてきました。

初日の出2026〜2

そして、とても寒い中、遠くの山の上にたなびく雲の上から、太陽が顔を出し、

初日の出2026〜3

オレンジがかった金色の温かな光を投げかけてくれました。

2026年が、こんなふうに、暗雲がゆっくりと晴れてゆく年になりますように。

Happy Christmas🎄2025年12月24日 10:32


クリスマス

クリスマスイブの今日、名古屋は雨模様。
長引いていた風邪が、やっと治り、ほっとしたところです。

写真は友だちからのクリスマスカードで、赤と茶色を基調にしたものを並べてみました。
左のカードはスコットランドの御夫婦から。毎年、お家の中や広い敷地で撮った写真を
手作りのカードにして贈ってくれます。
今回は、娘さんや息子さんたち四家族が揃って、雪の前庭にファミリードッグ四頭が
勢揃いのチャーミングな一枚。
長くこのブログを読んでくださっている方はわかるかも? サンザシ館のモデルに
させていただいたお家です。泊めていただいた時には、チェスターという
ゴールデンレトリバーとなにかのミックスした保護犬がいました。
『星の羅針盤』の冒頭から登場するヒロインの愛犬のイメージにあまりにぴったりで、
名前をチェスターに変えたくらいです。
チェスターはもう天国に旅立ちましたが、お二人はそのあとも同じ感じのわんちゃんを
迎えています。きっとその子も保護犬なんだろうなと思います。

このほか、白樺の雪の森にツリーがたたずむ素敵な青を基調にした3Dのカードや、
こするとチョコの香りがするマブカップ形の可愛いカードもいただいて、
やはりクリスマスの季節は心がほっこりします。

ただ、台湾の友だちは以前行方がわからず、やはり今年もクリスマスカードは
届きませんでした。先日の悲惨な事件のときも、また、中国との緊張関係を思っても、
とても心配で、毎日、彼の無事を祈っています。

そして、今、世界に、戦地や紛争地、被災地が、いつになくたくさんあることに
胸が痛みます。本当に世界中に平和で幸せなクリスマスが訪れますようにと祈らずには
いられません。現地に飛んでいって活動をする体力、気力がないのが情けないのですが、
昨日、精神科の診察に出かけた折り、郵便局に立ち寄って、いつも応援している、
世界の子どもたちのために活動をしている団体に、ささやかな想いを贈りました。
ひとりの力は小さいけれど、大勢の力が集まれば、きっと世界は変わってゆくはず。
少しでも地上が明るくなりますようにと願っています。

皆さま、どうぞ風邪を引かないよう気をつけて、素敵なクリスマスをお迎えください✨🎄

安青錦に、ウクライナに幸あれ2025年11月24日 19:05

ウクライナで幼少期から相撲を始めた少年が、戦禍を逃れて来日して3年半。
九州場所で初優勝を果たしました。(大の里の休場で不戦勝で待っていた)
横綱豊昇龍との優勝決定戦を制しての、素晴らしい優勝でした。

今朝の中日新聞の記事によると、幼い頃から相撲好きで、2019年、
堺市での世界ジュニア相撲選手権で三位。
そのときに知り合った関西大学相撲部主将(現コーチ)の山中新太さんとは、
それ以来、連絡をとりあっていたそうで、ロシア軍の侵攻が始まって心配する彼に、
「日本に避難できますか」とメッセージが届いて、
山中さんが奔走し、彼の家に下宿しながら練習する日々が続いたそうです。
また、山中さんの母校で稽古に参加していた際、安治川親方(元関脇安美錦)の目に
留まったとのこと。
不断の努力に、幸運の女神がほほえんだのではないでしょうか。

大関昇進が確実といわれていて、楽しみですね。明後日、正式にまるそうです。
初優勝ともども、おめでとうございます!

安青錦新太という名前は、師匠の現役時代の名前から安と錦を、
ウクライナの国旗と自身の目の色から青を、
山中さんから新太をもらったというのはとても素敵ですね。

熱心に修練を積み、真剣勝負に挑む胸のうちには、つねに祖国への思いがあることは
想像に難くありません。
毎日、いえ、どんなときも、ウクライナへの強い思いがあるのだと思います。

北京オリンピックの直後、突然ロシアがウクライナに侵攻し、もう来年には
ミラノ・コルティナオリンピックが開催されようとしています。

大国が勝手な理屈をつけて始めた理不尽な戦争に、
別の大国が理不尽な和平案を提案しているという、非常に厳しい状況にあるウクライナ。
23日ジュネーブで行われた協議で、ウクライナはアメリカに対して、
ヨーロッパ各国と連携して和平案の修正を求めたと報じられていますが、
どうかうまくいきますようにと願ってやみません。

努力家で真摯な21歳の若き力士が、これからも上を目指して末永く活躍し、
国歌『ウクライナは滅びず』に歌われるように、ウクライナの栄光と自由は滅びず、
運命がふたたびウクライナに微笑みますように。
安青錦の未来に、そして、ウクライナの未来に幸あれと、心から祈ります。