月と金星、木星のランデブー2023年02月21日 21:00

明日22日は、日没後の西の空に、細い月と金星が寄り添い、少し上に木星が輝きます。
それぞれが沈む前のひととき。
月の出は日ごとに50分ほど遅くなるので、
23日の夕方は、月は木星の上に見えて、三者が少し斜めに縦に並ぶ感じです。
詳しくは、こちらの国立天文台のページをクリックしてみてくださいね。
↓↓

明日は晴れそうだから、西の空がよく見えるところに行ってみる予定です。
(23日は、名古屋は残念ながら曇り空のようです。)

昔から、黄昏の空に、細い月と金星のランデブーを見つけると、
とっても嬉しくなって、ずっと眺めていたくなります。
次第に宵闇が降り、月と金星が輝いてくるのも素敵です。
でもやっぱり、まだ明るさの残る空で、月と金星がそっと寄り添う姿が一番好きかな。

いま、ベランダからきらめくシリウスが見えます。オリオンも輝いています。
トルコでまた大きな余震がありました。24日にはロシアがウクライナに侵攻して
1年になります。
この美しい星空のように、どうか、美しく平穏な日々が戻りますように。

サッカーとフィギュアと流星群2022年12月22日 15:07

14日のふたご座流星群。名古屋は夕方から曇ってきて心配しましたが、
9時にベランダに出ると、南東から南にかけて雲が晴れ、オリオン座が見えました。
時おり薄い雲がかかって、三つ星は見えたり霞んだりしていますが、
最近は木星や火星に遠慮がちだったシリウスも、いつになく輝いています。
東から雲が流れてきて、そのオリオンが隠れたと思ったら、
一瞬、東の空に雲の切れ間ができて、
ふたご座のカストルとポルックスが姿を見せてくれました。

わぁ……あのあたりから流星が放射されるんだ!
名古屋の空は街明かりで明るいけど、今夜は暗いところでは1時間に50個ぐらい
流れるという話だから、明るい流星なら、ここでも見えるよね!と期待して、
ダウンベストにダウンのコートを重ね、腰に毛布を巻き、南極観測隊のような格好で
待つこと30分。
オリオン座が隠れた雲から、真っ白に輝く大きな流星が、長い尾を引いて、
ゆっくりと弧を描くように南へと流れていきました。

あんなに大きな流星は、ずっと前、一晩中寝転んで、しし座流星群を見て以来です。
(その話はいつかゆっくり書きますね。『盗賊と星の雫』のエピソードをまじえながら。)
そのあとは雲が広がってしまいましたが、
夜中の3時半に目が覚めて外を見ると、空が晴れている!
カーテンを開けて、真っ暗な部屋の中から、1時間ほど見ていました。
大きな流星が6個、小さなのが2個、流れました。
続けて二つ、真下に流れたのが、とってもきれいだったな。
家族や友人たちの幸せと健康を願い、世界が平和になるようにと祈りました。

少し前にはフィギュアスケートのグランプリファイナルが、そして流星群をはさんで、
ワールドカップの熱戦も終わりましたね。
日本代表の最後まであきらめない姿には、本当に心を揺さぶられました。
6月に亡くなった大切な友だちが、浅野拓磨選手が好きで、彼の出場を喜んで、
空の上から応援しているだろうと思っていたので、
ドイツ戦での目の覚めるような彼のゴールは、ことさら嬉しかったです!
1ミリでも入っていればと思ったという三苫選手のアシストもすごかったですね。
クロアチア戦も、みんな最後まで精一杯戦って、胸が熱くなりました。
(PK戦は相手キーパーを褒めるしかないです。)

クロアチアも好きな国で(かつて弾痕の残るドブロブニクを訪れました。いまの
ウクライナの姿と重なります…)日本と戦った時を除いて、応援していました。
紳士的なモドリッチ主将。37歳とは思えない献身的なプレーはいつ見ても感動します。
3位になってよかったです!

フィギュアスケートのグランプリファイナルも本当によかった。
りくりゅうペアの、山越え谷越え、最後は怪我を乗り越えての歴史的な快挙。
二人の息のあった笑顔の演技には、いつも惹きこまれます。見る人を幸せにする
スケーターだなと思います。
三原舞依選手の優勝も嬉しかったです。難病での闘病期間が長かった彼女。
本当に心を込めてすべる人ですよね。妖精のように舞う姿が名前とぴったり。
彼女の人生をあらわしたというショートの「戦場のメリークリスマス」が
特に心に響きました。
山本草太選手の銀メダルにも、涙が出そうでした。
足首を骨折し、何度もの手術を乗り越えての復活。今もボルトが3本残っているそう。
将来を期待されていた若手だっただけに、どれほど辛かったかと思います。
ショートのビートルズナンバー「イエスタデイ」は大好き。一歩がすーっと伸びる
なめらかなすべりにとてもあっています(高橋大輔選手シングル時代最後のフリーの
ビートルズ・メドレーも、本当に好きでした。)
佐藤駿選手も、左肩の手術を経て戻ってきて、ショート6位発進から、
フリーのノーミス。渾身の演技にじーんときました。

そして、宇野昌磨選手の優勝も嬉しかったです。彼の音感はフィギュア選手の中で
一番優れていると、いつも感じています(地元びいき?)。
彼の身体と魂と音楽がひとつになっている感じ。
コーチ不在の辛い時期に涙したあと(文字通りキス&クライでひとり泣いていた
姿が思い出されます)、温かなランビエールコーチのもとで、
どんどん成長して大人のスケーターになってゆく姿が、本当に頼もしいです。
今季ショートの「グラビティ」はとてもスタイリッシュだし、フリーの
「G線上のアリア」も素敵です。

今日からフィギュアの全日本選手権。
やはり怪我に苦しみ、今季初戦となる鍵山優馬選手はどんな姿をみせてくれるかな。
ショートの「ビリーヴァー」は曲もかっこよく、新たな彼が見られそうです。
シェイリーン・ボーンさんが振り付けをしているドキュメンタリーをみたけれど、
彼女が誠心誠意、選手と向き合う姿も、本当に素敵でした。
紀平梨花選手も怪我でオリンピックに出られず、辛い時間を過ごしたことでしょう。
みんなすごくて、どれだけ拍手を送っても足りないです。

いろいろなことがありますが、サッカーやフィギュアスケートの選手たちの
あきらめない姿と、きらめく流星に励まされています。

☆  ☆  ☆

荒れ模様の天候ですね。大雪心配です。どうかあまりひどくなりませんように。

火星最接近 Hello,Goodbye2022年12月01日 10:00

地球と火星が近づいています。
今日の午前11時に最も接近するそうです。
昨夜寝る前に夜空を見上げたら、前日の雨から一転、名古屋の空は美しく晴れて
火星が真上に見えました。赤く輝いています。私はすぐ星にでも鳥にでも
話しかけるんだけど(注:まわりに人様がいるときは、もちろん心のなかで)
思わず「ハイ!」とか「やあ!」とか言っちゃいます。

その下にはオリオン座が輝き、三つ星も淡い光を放っていて、シリウスが青白く
きらめいています。左手(東寄り)には、ふたご座のカストルとポルックスが
仲良く並んでいます。

中日新聞の昨日の夕刊『星の物語』(永田美絵さんのコラム)から引用します。
「火星も地球も太陽の周りを公転しています。地球の
外側の軌道を公転しているのが火星です。地球のほうが
速く動くため地球は火星に追いつき、追い越していきます。
陸上トラックのインコースにあたる地球が
アウトコースの火星を追い越すイメージです。ちょうど
横並びのころが火星接近にあたります。12月1日に
火星と地球は最接近をむかえます」

わかりやすい解説ですね! なるほど、太陽の近くからいうと
「水金地火木土」と、むかし習いました。
国立天文台のほしぞら情報によると、
次に火星と地球が接近するのは、2025年1月12日だそうです。

そのころの世界が、いまより平和なものでありますように。
そう願いながら、(昼間だから見えないけれど)
まもなく最接近を迎える火星に、ハロー&グッバイと声をかけます☆

月と星と惑星と〜美しい夜空です2022年11月05日 18:11

昨夜は名古屋ではめずらしくとても澄んだ夜空でした。
12時少し前に見上げると、オリオン座が輝き、三つ星はもちろん、
オリオン大星雲までぼうっと見えています。
深夜になると、冬の星座。
オリオンの下には、シリウスが青く輝いています。
オリオンの座の上には火星が真っ赤に燃えているし、
アルデバランも輝き、たどっていくと、すばる座(プレアデス)も
うっすらきらめいています。
東にはふたご座のカストルとポルックス。
そして、南西に目をやると、満月に向かいつつある白銀の月と
その近くでも明るく輝く木星が。
ちょっと寒かったけど、思わずしばらく月と星々、惑星を眺めていました。

3時過ぎに目を覚ましたときには、オリオン座は西へと動いていました。
そのときも、とても澄んだ星空で、プレアデス星団がきらめいていました。
今日も、もうこの時間、昨日より丸みをました月と、木星が
ランデブーしています。とってもきれい。

8日には皆既月食が見られるとのこと。14日目のほぼまん丸の月です。
(追記:午後8時3分が満月でした! 月の満ち欠けの周期は約29.5日で
月齢14日と15日のあいだが満月になるそうです。)
また、月食の最中に、小笠原諸島をのぞく日本のほとんどの地域で、
月が天王星を隠す天王星食が見られるそうです。
東京近辺より西では、皆既月食のさなかに、天王星が月の後ろに入り込むので、
空が暗く、空気がきれいなところで、ものすごく目がいい人が見ると、
天王星食が見られるかも!
国立天文台によると、次に、日本で、月食中に惑星食が起こるのは、
2344年の7月の土星食だそうです。

星や月は、子どものころからとても好きです。
(たぶん何度も書いていますね。)
家族や友だちのことを祈りたいときや、また、寂しいとき、
悲しいときも、よく夜空を見上げます。
美しい夜空は、心が洗われ、宇宙と溶け込むような気がします。
わたしたちはみな、星と同じものでできている。
そのことを、理屈ではなく、心で感じることができて、
何時間でもそうしていたくなります。
物語の中にも、夜星のシーンをたくさん入れてしまいます。

月と火星のランデブー2022年10月16日 14:47

深夜に目が覚めて、カーテンを開けてみると、満月から欠けゆく月が白く輝き、
近くに、赤い明るい星が輝いていました。火星です。
わたしの部屋は、窓が小さいので、居間のバルコニーに出てみました。
(飲んでいる薬の関係で、少々ふらふらしているので、気をつけながら。)

月と火星のランデブーがきれいに見え、斜め下にはオリオン座。
ベテルギウスとリゲルなどメインの星たちはもちろん、
三つ星までしっかり見えます。
その下には、青白く輝くシリウス。
右上に目を向けると、上の階との境ぎりぎりに、木星が明るい光を放っています。
こんなにきれいな星空は久しぶり。
明るい月の光のもとでも、火星は燃えるように輝いています。
でもさすがに、プレアデス星団は見えなかったな。
また、秋の星で最も輝くという、フォーマルハウトは、もう沈んでいました。
(フォーマルハウトって、すごく素敵な響き。みなみのうお座にあり、
アラビア語で、魚の口という意味だそうです。)

今月の上旬(10月4日〜9日)には、月と土星と木星が近くに見えたそうで、
ちょっとぼうっとしていて、見逃しちゃったなぁ。

現在、火星は地球に近づいてきていて、今月末にはマイナス1.2等星になるそうです。
昨夜は0.8等星くらいでかなり明るかったので、本当に大きく輝くでしょうね。

国立天文台のWebsiteにある「今日の星空」は、場所と時間で星空を調べられるので
重宝しています(そのうちiPadを買って、星空アプリも使いたい!)。
↓↓

こちらによると、今夜もまだ遅い時間に、月と火星がわりと近くで見られるようです☆

木星と土星〜400年ぶりの大接近2020年12月21日 22:15


木星と土星

妹の家に手伝いに行き、ちょうど日没のあとに帰ってきたので、
南西の空が見えるところまで行って、
藍色の空を見上げました。
なにしろ、1623年以来の、木星と土星の大接近が見られるのです。

すぐに、大きく輝く星がみつかりました。
最初はひとつの星のように見えたのですが、暗さに目がなれると、
木星の斜め上に、控えめに瞬く土星が見えました。
はかなげに瞬くので、消えたり、現れたりするように見えます。

写真は、わたしの旧式スマホで撮ったものです。
クリック拡大しても、ぼやけてしか見えなくて、ごめんなさい。
(大きく輝いているのが木星。そして、その右上に、ほとんど重なるように
薄くぼうっと見えるのが土星です。少しでも伝わるとよいのですが…)

望遠鏡だと、木星のすじや、そのまわりの衛星たち、そして、右上の土星には
くっきりと輪が見えるでしょうね。
肉眼でも、木星と土星が寄り添うように輝く光景は、本当に神秘的でした。

ところで、昨日、タイトルに400年に一度と書いてしまってごめんなさい。
訂正しました。今回ほどの大接近が見られるのは、次は2080年だそうです。

木星は12年で太陽の周りを一周。土星は30年で一周し、
太陽から見ると20年ごとに同じ方向に並ぶとのこと。
実際は、わたしたちが地球から見ていることや、周期が楕円軌道などの影響で
多少周期が変化しますが、ほぼ20年に一度だそうです。
ただ、木星と土星の公転軌道がわずかに傾いているため、
毎回大接近をするというわけではなく、今回は397年ぶり。
そして、次回は60年後の2080年なのだそうです。

澄んだ冬の星空のように、地上のコロナ禍も、やがておさまり、
あたりまえの日常が、早く帰ってきますように。

追記:今夜(22日)も日が沈んだあと、ふたつの惑星が輝いていました。
昨日より少し離れているので、わかりやすかったです。
木星の斜め上だった土星が右隣に見えます。夜空は澄んで、月もきれいでした。

木星と土星

地球照に淡く輝く月と明けの明星のランデブー2020年12月13日 10:53


月と金星のランデブー

ふたご座流星群が見たくて、昨夜は何度も夜空を見上げました。
南の空にはオリオン座。三つ星がはっきり見えるほど澄んだ空です。
その下にはシリウスが、ダイヤモンドのようにきらきらと輝いています。
流星は見えなかったけれど、その輝きに、心が洗われるようでした。

今朝の夜明け前も、バルコニーに出てみました。
流星群があきらめきれなくて。
すると、息を呑むような美しい光景が広がっていました。

東の空に、細い月と明けの明星が、信じられないくらい近くに輝いていたのです。
細い月と金星のランデブーは、たびたび見かけますが、こんな近いのは、初めてです。

上の写真、スマホで撮ったので、一眼レフのようにはきれいに見えないけれど
なんとなくわかるでしょうか。
地平線近くの空が茜色を帯びるなか、
月は、影の部分が地球照に淡く輝いて、はっきりと丸く見えます。
クリックして拡大してみてくださいね。

そのあとで撮った一枚を拡大したのが下の写真です。
月は、もうすぐ新月を迎えるところで、実際にはもっと細いのですが、
写真だとぼやけてしまうのが残念。
それでも、月の明るい部分だけでなく、全体像が淡くわかるかな。

地球照2020年12月13日未明

調べてみたら、今日、12月13日の夜明け前は、
地球照をともなった月と金星が大接近するとのこと。
地球照は、月の暗い部分が薄明るく見える現象で、地球に反射した太陽の光が
月面を照らしているのだそうです。

止まらないコロナの感染拡大に、世間の空気は重苦しく、
個人的にも心配事が続いていますが、
夜空のショーの贈り物は、それでも世界は美しいと教えてくれます。

今夜から明日にかけて、ふたご座流星群はピークを迎えます。
名古屋は曇りの予報ですが(もうすでに曇っています。晴れないかなぁ)、
日付が変わる頃が一番見頃のようです。
思い出したら、夜空を見上げてみてくださいね。

☆  ☆  ☆

『盗賊と星の雫』に登場する流星群のエピソードは、
1998年の獅子座流星群の夜の体験をもとに描いています。
数をぐっと多くして描きましたが、火球が世界を照らすさまは実際に目にしたままです。
そのときのお話は、いつかゆっくり書きますね。

満月と半影月食、そして、日々の思い2020年11月30日 16:35

今夜は満月。そして、地球の影に月が半分隠れる半影月食だそうです。
(欠けるのではなく、満月がグラデーションに見えるらしいです。)
6時40分頃が最も食が大きくなるとのことで、
ちょっと雲が出ているけど、見られるといいな。

先日、家族の心配事があると書きましたが、まだ嵐のただなかにいます。
大きなことはふたつ。妹の病気と、甥の将来。
妹の子どもたちは、姪も甥も、自閉症スペクトラム。
姪はこの9月、施設からグループホームへ移りました。

甥の方は、もうじき二十歳になるのですが、国の方針で、二十歳になったら、今いる
子どもの施設をでなければなりません。
ところが、やはり国の方針で、障がい者は地域で見ましょう、ということになり、
現在、どんどん施設は減らされています。
グループホームは次々と建っていますが、ほとんどが軽度の人向けで、
甥のように重度の者には、なかなか受け入れ先がなく、書類選考で落とされたり、
体験入所で断られたりで、
わたしも手伝って、近隣の県の施設に片っ端から電話したのですが、
すべて断られてしまいました。

何年にも渡って、子どもの行き先を探し続けていた妹は、
精神的に追い詰められていったんだと思います。
もっと早く、気づけばよかったと悔やんでいるのですが、
コロナの感染拡大で、電話で話すことがほとんどで、
ある日、久しぶりに訪ねていって、異変に気づいたのです。
声が出なくなり、目がうつろで表情が消えていて、
話しかけても、反応もほとんどありませんでした。
すぐに精神科の病院につれていきましたが、
その後、数日間、寝込んでしまいました。

幸い、処方された薬が合ったようで、少しずつ回復しています。
ただ、まだ味覚の異常があるし、記憶も曖昧な部分があり(どちらも鬱病の特徴)
ドラマが大好きだったのですが、筋がわからないそうです。
脳の検査の結果は、先生によると、
「考えられないほど認知能力がダウンしていて、ほとんど自分で考えることが
できない状態で、家族の全面的なサポートが必要」とのこと。

現在、通院の付添や、妹の家との往復をしながら、姪と甥の施設にも行ききして
いますが、妹の代わりに動いていると、妹がこれまでどれほど過酷な状況に
置かれていたかが、身を持ってわかりました。
本当に、すべての障がい者が、行政からしっかりサポートを受けられるような国に
していかなくてはなりません。

忙しい日々ですし、妹が病気になったのは悲しいことだけれど、
甥の施設の方や、児童相談所の方、姪の施設の方など、どなたも本当に一生懸命
子どもたちのことを考えてくださって、その熱意と温かさに、心を揺さぶられます。
そんな素敵な人たちに会えたのは、今回のことの、思いがけない贈り物でした。
どんな辛いことにも、必ずひとつはいいことがあるものですね。

鬱病についても、いろいろと学んでいます。
ただ気持ちが落ち込むという単純なことではなく、
脳が普通の状態ではなくなっていること、そのために激しい疲労感があること、
普段はできるごく簡単なことが、できない状態であること、
脳が機能を取り戻すまでには、時間がかかるということ、
また、しっかり治療をすれば必ず良くなるということ。

「なんでこんな(子どもの将来がかかった)大事なときに
病気になっちゃったんだろう」と妹はいいました。
大事なときだからこそ、頑張りすぎて、なっちゃったんだよとこたえました。
ほんとに頑張りすぎて、脳が限界を超えてしまったんですよね。
「休みなさい」ということだと思います。

妹には、仕事でもプライベートでも、ずっと支えてもらってきました。
いまはわたしたち家族にまかせ、重荷を下ろして、ゆっくり休んでほしいです。
大好きな妹に、笑顔が戻ってくるように、
頼りない姉だけど、できる限り支えていきたいです。

わたし自身の体調も、なんとか上向きになってきたので、
もう少し頑張って、少し落ち着いたら、『ユリディケ』執筆に戻れると思います。
いまはまだいっぱいいっぱいで、余裕がなくてごめんなさい。
でもいつも、心の片隅に、ユナがいます。
彼女もいま、辛いところで耐えているから、わたしも頑張らないと!

と、書いているうちに、なんともう、満月が上がってきていました!
これからグラデーションが見られるのかな。雲が切れてきたので、期待できそうです☆