希望の光は心のなかに ― 2025年06月29日 11:11
先日散歩していて出会った紫陽花です。とてもきれいだったので思わずスマホでパチリ。
梅雨の終わった地域もあるそうですが(まだ6月なのにびっくりしますね!)、
パステルカラーとしっとりした緑に、一瞬でもさわやかな気持ちになっていただけたらと
思って、アップしますね。
こちら↓も、散策途中に見かけた白い花。少し高いところに咲いていたので、匂いは
わからなかったけれど、柑橘系の香りがしそうな感じです(全然違ったりしてね)。
世の中がきな臭く、戦火が耐えないなか、自然の美しさに心をなぐさめられています。
日本では戦争が終わって80年。先人たちは、戦争は絶対にいけないと訴え続けています。
戦争は人の命を奪ったり、傷つけたり、生活の場を破壊するだけでなく、
ミサイルなどの破壊行為で、膨大な二酸化炭素を排出し続けています。
これだけ気候変動による危機が訴えられているのに、なぜそんなことができるのでしょう。
小さな一個人として、無力感を覚えてしまうときもありますが、
決して希望を失わないようにして、間違ったことに対して、NOと言えるようにしたいです。
希望の光は、ひとりひとりの心のなかにあると信じています。その光を絶やさなければ
きっと未来は開けるはずです。
私事ですが、今月、悪性リンパ腫の寛解後、二度目のCT検査がありました。
結果OKで、ほっとしています。完治までにはあと四年ちょっと。
先生が仰るところの「よく食べ、よく眠り、よく動いて、楽しく」要はストレスなく
過ごすことが大切なので、しっかり治そうと思っています。
目の方は、手術した右眼は、まだ近くが見えず、遠くも手術直後よりかすんで
見えなくなってきています。でも、近くの方は心持ち?前よりは見えるかなぁ。
焦らず、時を待ちます。
ということで、左眼だけしか使えないなか、なんとか『ユリディケ』のキャラ相関図を
進めています。図はできたところで、あとはイラスト。
超省エネで、フィーンは同じ。ユナはルシタナの生まれ変わりで生き写し、という
設定なので、ほぼそのままいく感じ(衣装は変える)など、なるべく目を酷使しなくて
すむよう工夫しながら(手を抜きながら?)、少しずつ進めています。
一年前、入院していたことを思えば、こうして家で仕事ができる、のんびりできる、
ということは、本当に幸運なこと。母も少しずつ回復してきていますし、
感謝の気持ちでいっぱいです。
暑い日々が続きますが、元気に夏を乗り切りましょうね!
群馬の林檎便り〜可愛い花が咲きました ― 2025年04月27日 10:17
©️T.S.
今年も群馬の従兄から、林檎の花の便りが届きました。
愛らしく清らかな蕾と花に、いつも心がなごみます。
大好きな言葉が浮かんできます。
「天にありては星、地にありては花、人にありては愛。これ世に美しきものの最たらずや」
明治の思想家、高山樗牛(ちょぎゅう)が残した言葉だそうです。
31歳で早逝したといいますが、本当に大切なことを知っていた人だと思います。
我が家では、昨日、手すりの工事が終わり、母が歩きやすくなりました。
母の部屋とわたしの部屋の交換も、ほぼ中身が入れ替わり、生活しやすくなってきました。
訪問リハビリも(まだ回ですが)順調に進んでいます。
なにごとも一歩ずつ、ですね。
ロシアのウクライナ侵攻が、転換点を迎えようとしています。
「人にありては愛」
見せかけではなく、フランシスコ教皇が最後に望んだように、真の平和が訪れますように。
壁を築くより橋を架けよう〜ローマ教皇の思い ― 2025年04月23日 10:20
フランシスコ教皇が亡くなりました。
最近体調を崩されているとの報道に、いつかはと覚悟していましたが、
世界をよりいよい場所にしようと奔走した方が、またひとり天に召されてとても悲しいです。
分断を深める社会にあって、常に和解と平和を求め、自らの行動と言葉で
それを示した人でした。
「壁を築くことだけを考え、橋を架けようとしない人は、キリスト者ではない」と訴え、
広島と長崎を訪れたときは、核兵器廃絶のメッセージを世界に届けました。
茶目っ気のある人柄や、チャーミングな笑顔、貧しい人、弱い立場の人に寄り添う姿勢や
びっくりするほど慎ましやかな性格に、親しみを覚えた人は多かったと思います。
『旅するローマ教皇』という、フランシスコ教皇のドキュメンタリー映画があります。
抗がん剤治療が終わって、家で休んでいるとき、ソファに横になりながら
WOWOWで録画しておいたその作品を観ました。
映画は、遭難した船からの信号を沿岸警備隊かどこかが傍受するシーンから始まります。
それは、リビアからイタリア最南端のランペドゥーサ島へ難民を運ぶ船でした。
多くの犠牲者が出て、後に教皇がランペドゥーサ島を訪れ、鎮魂の祈りを捧げるシーンで
初めて教皇が画面に登場します。
世の中の無関心、不寛容に胸を痛める教皇の姿が印象的な冒頭です。
50カ国以上を周り、刑務所の受刑者とも触れ合い、イスラム教や正教会の指導者とも
対話の努力をし、カトリック教会全体を揺るがした性的虐待について謝罪し、
パンデミックのさなか、静まり返った世界では、ひとりで祈りを捧げる……。
心が洗われるとともに、深く考えさせられる作品でした。
フランシスコ教皇について知りたいと思う方だけでなく、混迷の社会に絶望している人、
光を見出したいすべての人にみてほしいと思う映画です。
教皇は、お医者様に止められても、公務を果たそうとしたと伝えられています。
亡くなる前日も、キリストの復活祭で、バチカンのバルコニーに姿を見せていました。
最後の最後まで、世界をよりよい場所にしようと願っていたことが伝わってきます。
その志は、あとに残るわたしたちへの贈り物だと思います。
親愛なるパパ様、貴方の魂が安らかでありますように。
これからは、空から地上を見守っていてくださいね。
カワウのひなたぼっこ&春の花たち ― 2025年03月14日 11:30
暖かな日が続いています。
が、実は一週間ぐらい前からちょっと体調を崩しています。
気持ちいい陽気なのにもったいないなぁ。
先生に、抗がん剤で免疫力が落ちているからと言われ、あんなに注意していたのに。
喉が痛くて頭が痛くてだるい…ということは数年ぶりの風邪(鬼の撹乱)??
毎日5000〜6000歩、少々疲れているときも、頑張って歩いていたからだと
思われます。仕事の準備も、急にギアを上げてしまったし。
そんなわけで、この数日は家でゆっくりしています。
震災のことを思ったり、ウクライナのことを思ったり、なぜかときを同じくして
友人や先輩から、悲しいお知らせを受け取ったり。なんの力にもなれなくて
人生の切なさを思います。
悲しいことがあっても、世界が変わらずに回り続けるのが、昔から不思議でした。
ただ、本当は、地球もいつまでも回り続けるわけではないですよね。
だからいっそう大切な存在なのだと感じます。
体調を崩す前、頑張って遠くまで歩いていた時、見かけた光景から、いくつか写真を。
春を感じていただけたらいいな。
まずは、池の畔でひなたぼっこをするカワウ。通りかかると、羽を大きく広げて
じっと動かない鳥の姿が。岐阜にいた頃よく見たカワウです。
最初、彫像かなにかだと思いました。あまりにじーーっとしているから。
で、わたしも動かずじっと見ていると、ゆっくりと羽を動かして、片方ずつ
たたみました。(片方をたたんだら、もう片方をまた伸ばす。)
あ、生きてる! 暖かな日だったので、カワウもお日様が気持ちよかったのでしょうね。
こちらは八重の梅。淡いピンクで青空に映えて、すっくと伸びた姿が美しかったです。
ヒヨドリが、花をつついていました。蜜が目当てかな。
公園の片隅のむらさきのパンジーや、壁にきれいに飾られたハンギングバスケットにも、
思わず目を引かれました。
パンジーの蕾って、くるくる巻いていてとっても可愛いです。
黄色いパンジーも鮮やかで気持ちも華やかになりそうですね。
来週は寒の戻りがあるそうです。
どうぞわたしみたいに風邪を引かないようくれぐれも気をつけてくださいね!
ウクライナへの祈り ― 2025年02月24日 15:24
ウクライナの地にロシアが侵攻して、今日で3年になります。
そして今、ウクライナの頭越しに、
世界の平和を守るべき、国連の安全保障理事会の大国同士が
停戦に向けて協議を始めています。
戦争が始まった当初、侵攻の直前、クリスマスを祝うウクライナの人たちの映像が、
よく流れていましたが、本当に平和そのもので、忘れられません。
希少な鉱物や資源のために、平和な小国を好き勝手に踏みにじるなど、
あってはならないこと。どれだけ資源や資産を持っているかではなく、人びとが
どれだけ豊かで寛大な心を持っているかが、本当に大切なのではないでしょうか。
世界で大規模な災害が相次ぐなか、互いに争うよりも、いかに助け合うかが
問われていると思います。
今日、散歩をしていて、ほころび始めた梅の花を見かけました。
日本各地で大雪が続いていますが、雪に閉ざされた大地にも、
ウクライナにも、光あふれる春が訪れますように。
LGBTQ+とサラファーンの星〜2:ハル・ソーン ― 2025年02月22日 12:11
サラファーンの星とLGBTQ+のお話の続きです。今日は、ハル・ソーン。
都の通信員で通っていますが、その実は、王室情報部の精鋭「第七班」の諜報員。
同じ諜報員だったロンドロンドの友人で、ディヴァレアン王子の学友。
父親のソーン卿は、第七班の長で、生まれも育ちも良いはずですが、若いときから
大いに羽目を外す問題児。
でも、大胆不敵な性格と、その知性を買われ、諜報の仕事についています。
いつもクールで、どこか世の中を斜に見ている三十代の独身男。
本人がいうには「第一夫人は酒、第二夫人は海」。
酒に強く、各国の情報を集めるため何度も航海に出て、海をこよなく愛しています。
どこから見ても、頼れる兄貴のハルですが、わたしの想像なんですけれど、
性根は優しく、感性が鋭く(そうじゃないとスパイは務まりませんよね)
繊細な一面も持っています。
第一巻では、諜報の仕事から足を洗ったロンドロンドに、昔の仕事に戻るよう持ちかけ、
第二巻で、説得に成功し、ともに命を懸けて世界を守るために奔走しますが、
これも作者の想像ですけど、ハルはずっとロンドロンドを愛していたんじゃないかな。
おそらく、学生時代、最初に会ったときから。
そのロンドロンドが、ずっと従姉のフェルーシアに恋していることは察知しているので、
自分の恋が実らないものであることも知っている。だから、決して口にしません。
そして、ロンドロンドの幸せを祈って、「(従姉に)告白しろよ」とアドバイスし
恋の行方を見守ったりしちゃいます。
書きながら、ハルの想いを感じて、ちょっと切なかったです。
父親のソーン卿も、気がついているだろうなと思いました。
それでも、第七班の長として、息子やロンドロンドの仕事を、黙って見守っている。
ハルは、諜報員としてすこぶる優秀で、物語は彼の活躍なしには成り立ちません。
第四巻で取る、彼のある行動も、もちろん、世界を救うためではあるのですが、
愛するロンドロンドを救うためだったのだろうという気がしています。
でも、いつもお伝えしている通り、それぞれの読者の方が、キャラクターも物語も、
余白の部分を好きなように想像するのが、読書の醍醐味だと思っているので、
ハルのことも、同性愛者に限らなくてもまったくOKです。
プレイボーイで、港みなとに彼女がいるかもしれないしね!
ところで、キャラクターのイラストとして、世の中を斜に見る彼には、文字通り、
斜に見ているポーズがほしかったので、荒川ディレクターのアドバイスに従いました。
すなわち、「描きたいポーズを自撮りをして、スケッチをする」。
で、男性の身体の厚みを出すために、ガウンなどをモコモコ着込んで、
その上に、知人からもらった、ゆったりしたシルクのシャツをまとい、
でーんと構えて、腕組みしました。
↓↓

逆サイドの腕とか、指とか、ああ、こうなるんだとわかって、確かに描きやすかったです。
なお、公式サイト掲載のイラストは、デザイナーの畠山さんが、わたしの素人絵を、
デジタルのイラストに仕上げてくれたものです。「砂色の髪」とかベストや柄の色合い、
そでのゴミをとってください、など、いつもながら面倒なリクエストにも動じず、
本当にありがたかったです。
今朝は名古屋でも小雪が降りました。でも、歩けるくらいで、しっかりリハビリのための
散歩をしてきました。
日本海側を中心に大雪が続いていますが、能登は特に厳重警戒だそうで、
地震や大雨のあとも大変な日々が続いていて、被災地の方々の大変さは想像もつきません…。できるだけ被害が少なく、寒波が早く過ぎることを祈っています。
渋柿とヒヨドリ ― 2025年02月01日 11:08
先生から「歩いてください」と言われ、模範的な患者として、ほぼ毎日歩いています。
体力を取り戻すには、一番良いそうです。少なくとも、抗がん剤で体力が落ちた人、という
ことかもしれませんが。
歩いていると、季節の移り変わりが感じられます。
散歩コースのひとつに、渋柿の木があるのですが、長いことたわわに実ったままでした。
それが、数日前から、ヒヨドリがやってきて、柿をつつくようになりました。
毎年そうです。渋い時には、誰も食べないのに、寒い時期が来て、甘くなると、
メジロやヒヨドリ、カラスがやってきます。
しかも、確信的にやってきて、集って食べていくのです。
匂いが変わるのかなぁ。
上の写真には、見えるだけでも4羽のヒヨドリがいます。
木全体だと、一度に10羽以上留まっています。(一枚目と二枚目は昨日の写真)
こちらは、その前の晴れた日のものです。青空を背景にすると、ヒヨドリがよくわかるかな。
で、こちらは地面に落ちた食べかすと種。種は左上の方にあります。
そして、オレンジ色のは皮なのですが、横から見ると、ま半分になっていて、
中身はきれいに空っぽです。この写真では、そこまでわからないと思いますが、
皮ギリギリまでつついてあって、縁を見ると、熱さ1ミリくらい。
お行儀がいい子が食べたのかな。
ちょっとつついただけで落っこちている実のほうが多いんだけど、これはとっても
めずらしかったので、思わず撮りました。
ヒヨドリも一羽一羽、けっこう性格が違うのでしょうね。
「疲れて当たり前よ〜」の言葉にほっとしました ― 2025年01月21日 11:07
先日、今年初めての精神科の診察に行ってきました。
「先生。2時間(それも休み休み)パソコンに向かうと、もうぐったりして、
疲れ切ってしまって、なにもできなくなるんですけど」と打ち明けると、
「疲れて当たり前よ〜! だって病み上がりなんですもん。1時間できたら御の字よ」
と先生。実に明快。
「え? たとえば家事とかやっぱり少ししても疲れるんですが、それも同じですか?」
「ええ。それも当たり前よ〜」
「じゃあ、がっかりしなくていいんでしょうか」
「もちろん! がっかりする必要なんてないわよ」
その翌日。訪問看護師さんにその話をすると、
「抗がん剤を終えた人が、一番陥りやすいのが、治りが遅く感じられて焦ることです。
自分が思っているより、ずっと長くかかると思ってくださいね。それが普通です」
そうなんだ!
体力が思うように戻らず、自分が怠け者に思えて、落ち込こんだり、焦りを感じたり
していたのですが、先生と訪問看護師さんの言葉にほっとしました。
今年は仕事に復帰したいという思いが強いのですが、一歩ずつ進もうと思います。
少しずつ、準備を進めています。やりたいことがたくさんあるのに、できないという
もどかしさを感じる自分も、病気から回復してゆく過程のひとつなのかな…。
なるべくおおらかな気持ちでいたいと思っています。
ブログもこうして少しずつ始められているので、着実に少しずつ回復しているという
ことですよね!(と、自分を鼓舞しています。)
そうそう。末梢神経障害も、まだまだしんどくはありますが、
ペットボトルやビンの蓋があけられなかったのが、今ではできます。
できないことより、できるようになったことを、数えたいと思います。私と
同じように、病気の回復途上の方がいらしたら、
「焦らないでね。疲れて当たり前なんだから」と伝えたいです。
そんなふうに療養生活をゆっくり続けるなか、世の中は大きく動いています。
アメリカの大統領が変わり、予告通りパリ協定やWHOから離脱したり、
前政権から方向転換して、「あらゆる局面に人種と性別を組み込もうとする政策を
終わらせる」とのこと。
今日からアメリカには男性と女性しかいない、だなんて…。
国連の理想とする「誰ひとり取り残さない社会」からかけ離れていきますが、
グレレス事務総長は、パリ協定から脱しても、アメリカの都市や州、企業が、
温暖化対策を続けると信じると語ったそうです。私もアメリカの良心を信じたいです。
ガザの停戦も、ようやく履行されています。どうかきちんと守られますように。
それから、LAの友人のお家は、ほぼ無事だったそうで、胸をなでおろしました。
ただ、専門業者を頼まなければならない部分もあり、今は予約がいっぱいだそうですし、
完全には鎮火しておらず、インフラも戻っていないので、まだ避難を余儀なくされています。
地震も、大雨も、山火事も、復興への道が、本当に大変なのだと感じます。
一日も早く事態が収まり、穏やかな生活が戻りますように。
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