この悲しみもいつか幸せな思い出に2023年12月29日 14:06

友だちが逝ってしまいました。
(会社の先輩だったから、友だちと呼ぶのは失礼かもしれないけれど、会社員時代、
よく一緒に遊び、ともに夢を語り合った人なので…。)
共通の友人から訃報が届いた日は、なかなか眠れず、浅い眠りに落ちたと思ったら、
また目が覚めてしまって、そして、ふたご座流星群の時期だったと思い出しました。
バルコニーに出たら、大きな流れ星が夜明け前の空に向かってまっすぐきれいに流れました。
その流星の話は、この前に記事に書きましたが、友だちのことは書けませんでした。

病気だと打ち明けられたのは一年半前。私も障害のある甥の施設探しに奔走したり、
うつ病を発症したりで、なかなか連絡ができなかった時期で、
自分のほうが大変なのに、私のことを心配してくれるやさしい人でした。

亡くなった人は、姿が見えなくなっただけで、魂は決して滅びないとわかってはいても、
思い出が多すぎて、声を聞いたり、一緒に食事をしたりできないのが寂しくてなりません。
メールを読み返すこともできずにいます。今は悲しみが深くなるだけだから。
いつかそうしたすべての記憶が、幸せな思い出へと変わってゆくのかな…。

当たり前のことって、なにひとつない。家族も親戚も友人たちも、みんなそうですね。
どの人も、どの人との出会いも、かけがえのないもの。改めてそう感じています。

もうすぐ2023年が終わりますね。
ウクライナの戦争が長引くうちに、イスラエルとハマスの戦争が始まって、
この21世紀に信じられないような悲惨な状況になっています。
特に犠牲になっているのは子どもたち。本当に辛いです。
私たちは戦争をしている余裕はなく、協力して気候危機を解決しなければならないのに。
亡くなった友だちは、気候危機の問題を真剣に考えていました。
なにごとも、嘆くだけではなく、一歩踏み出すこと。私も、早く心身の元気を取り戻し、
もっと動いていきたいと思っています。
希望は、人の心とともにあります。

今年も、読んでくださってありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えください。

夜明けと明けの明星2023年12月14日 06:41

昨日の日中は雲ひとつない青空が広がっていましたが、夜にはうっすら雲が出てきました。
流星が見られるだろうかと思いながら、お風呂から出た10時ごろ窓からのぞくと、
その瞬間、輝く流星が南東の空にすーっと落ちていきました。わあ、間一髪間に合った。
外に出てみると、星が流れてきた上に、ふたご座が輝いています。まさに放射点から
流れてきた星。(流星は空いっぱい広い範囲で飛ぶから、これまで、ぴったり放射点から
飛ぶ星を見ることは、私はあまりありませんでした。)

未明に起きたときには、もっと雲が出て、目の端をかすかに流れた星が二度見られた
だけでしたが、東の空が茜色に染まり、徐々に水色に変わりゆく空にも、つい先ほどまで、
明けの明星が輝いていました。現在マイナス四等星ですから、本当に明るいのです。
そして、これを書いている7時前、朝日が登ってきました。いくつもの雲を金色に輝かせて。
夜明けはいつも、希望を感じますね。悲しいときでも、寂しいときでも。

こちらは、夜明け前の空と金星のショットです。クリックすると、金星がみえるかな…。
夜明けと明けの明星

ふたご座流星群と祖母のこと2023年12月13日 10:37

ふたご座流星群の季節です。
今朝5時半すぎに目が覚めて眠れなくなり、しばらくグズグズしていたのですが、
そのことを思い出し、バルコニーに出ました。
星が大好きなのに、いろいろあって、ちょっと忘れていたのです。

澄んだ冬の空に、明けの明星が明るく輝いていました。
すでに地平線はうっすらとオレンジ色を帯びているし、流星は見えないかな、と思った途端、
大きな流れ星が、夜明けに向かってまっすぐ流れていきました。
一瞬ですが、ほんとうに美しかった……。

それからしばらく、星空をみあげていました。
雲ひとつなく、名古屋にはめずらしく、たくさんの星々が瞬いています。
春の大三角も見えます。
だんだん夜明けのオレンジ色が明るくなってきました。
そうだ、夜明け前の空と明けの明星の写真が撮れるかなと、iPhoneを取りに中に戻り、
ふたたびバルコニーに出ました。

撮ってみたのがこちら。クリック拡大すると、なんとか、画面の上の方、中央少し右寄りに
金星が映っているのが見えるでしょうか。
(一眼レフのいいレンズだと、他の星々も映ると思うのですが、私のiPhone7では、
これがせいいっぱいです。)
明けの明星

そのあと、もう一度、その明けの明星のすぐそばを、星がひとつ流れました。
明るくなりゆく空でもはっきりと見えたので、深夜にはたくさん見えたかなと思います。
今年のふたご座流星群は、明日14日の深夜から15日未明がピークだそうです。
名古屋は雨の予報。なので、今夜、晴れているうちに、また見てみます。

今日は大好きな祖母の命日です。9歳の時に亡くなりました。寒い冬でした。
いまでも恋しく、とても会いたいです。
子どもだったかたでしょう。余命が短いことは最後まで知らされていませんでした。
もし知っていたら、お別れが言えたのに、どんなに大好きで大切に思っているか言えたのにと残念でした。
もちろん、周りの大人たちが、よかれと思って(子どもがショックを受けないように)
内緒にしたのはわかっています。それでも、言ってほしかったなぁって、密かに思います。
子どもって、大人が思っているよりずっと、物事を理解できるんですよね。
星がこんなに好きなのは、ひとつには、星々を見ると、亡くなった愛する人たちのことを感じられるからかもしれません。

生きづらい子どもたちに未来を2023年12月03日 15:24

居場所を失った子どもたちを支えているNPO法人「陽和(ひより)」の記事を
12月1日の中日新聞で読みました。NPOがあるのは名古屋市。地元です。

理事長の渋谷さんは、少年時代、不登校から引きこもり、非行の道を歩んだことがあり、
かつての自分のような子どもを減らしたいと、支援活動を始めたとのこと。
暗闇にいる子どもたちに、太陽のような明るい光を届けたい、そしてその子どもたちが、
社会や家族と調和していけるようにとの想いから「陽和」という名の法人を立ち上げ、
非行や親の虐待などで行き場を失った子どもたち、発達障害があり、家でも社会でも
居場所が見つけられない子どもたち、貧困や様々な事情でご飯が食べられない子どもたちに
手を差し伸べてきたそうです。

そして今、豊田市に、「子どもたちがご飯の心配をすることなく、将来の夢や目標を探せる場所を作りたい」と、資金の一部をクラウドファウンディングを募っています。
(豊田市には、そうした自立援助ホームがないそうです。


子どもたちは未来そのものです。困難を抱え、辛い思いをして、お腹をすかせたり、
居場所がなくて夜の街をさまよったりする子どもたちがいるなんて、悲しすぎます。
どんなに不安で、どんなに悲しいことでしょう。(そうした子どもたちの親も、発達障害など
問題を抱えて辛い思いをしているケースが多いのではと察します。)

「誰ひとり取り残されない社会」のために、みんなが少しずつ、できることをしていけば
世界は絶対今より住みよいところになるはず。
「陽和ハウス」もそうしたよりどころのひとつになると信じています。
心から応援しています。

Come Together 宇野昌磨 圧巻のエキシビション2023年11月27日 23:06

フィギュアスケートのグランプリシリーズ最終戦NHK杯が終わり、昨日は華やかな
エキシビションが行われました。
なんといっても、圧巻は宇野昌磨選手のCome Together。あどけなさの残る頃から
スケーターの中で最高の音感の持ち主で、Great Spiritも大好きだったけど、
Come Togetherは、更に進化していて、魂が震えました。
彼自身の身体が音楽を奏でているというか、本当にうまい。代名詞でもある(でも
今回はショートでもフリーでも封印していた)クリムキンイーグルの入れどころも
ここぞ!というところで決めています。
フリーでは、4回転バシッと飛んでいたのに、すべて回転不足をとられ、一昨日は、
これが今後の基準になるなら、自分に未来はないと、引退を匂わすような発言をして、
胸が痛みました。(やめないで〜!!!と心で叫びました。)
今回の審判は全体的に厳しくて、回転不足を撮られた選手は多かったけど、彼のは特に
ひどかった。
そんなこともすべて忘れさせてくれるような、全身全霊を込めた演技でした。
何度見ても鳥肌もの。
こちらでご覧になれると思います。
↓↓

それと、怪我からの復帰戦となった三原舞依選手のエキシビションもチャーミングでした。
テイラー・スウィフトのShak it offをこんなに可愛く踊れる人っているでしょうか。
スケートが大好きという思いが伝わってきます。怪我が早く全快しますように。
こちらもリンク貼ってみます。いつまで有効かわからないけど、本当にキュート♫
↓↓

試合の方では、こちらも怪我から復帰した鍵山優真選手のショート、Believerが目の覚める
ような演技でした。今季からコーチにカロリーナ・コストナーさんを迎え、ジャンプの
素晴らしさに表現力が加わって、圧倒されました。今後が楽しみです。
↓↓

大好きなアイスダンスでも、嬉しいことが。急逝したクリス・リードさんの妹さんのペアが
銅メダル。キス&クライでは、クリスの写真を掲げていました。
お兄さん、きっと見守っていたと思います。ハンサムなパートナー(舌噛みそうな名前:
サウリウス・アンブルレビチウス)も明るく優しそうでよかったですね。
男子銅メダルのブリッチギー選手のエキシビションに、優真くんたちとともに特別参加
していて、それも楽しそうでした。
そして、なんといっても楽しかったのは、アイスダンス優勝カップルのフリーの演技。
ロッキー!!(高校の時、体育祭で踊ったのを思い出します。)
エキシビションみたいで、びっくりしました。
↓↓

りくりゅうペアの欠場が惜しまれます。木原選手の怪我が心配ですが、しっかり完治して
早く戻ってこられますように!

昌磨選手に話を戻しますが、昨日、「憧れの人は誰ですか?」と聞かれて、
「ステファン」とこたえていたのが印象的でした。
一時、コーチ不在で、演技も思ったようにできず、キス&クライでぽろぽろ涙を流していた時
ステファン・ランビエールがコーチになってくれたのでした。
ランビエールさんは大好きなスケーターですが、彼がずっと前、昌磨の音楽センスはすごいと
褒めていたのを思い出します。(そうだよね!!!と思いっきりうなずいた私でした。)
アイスショーのときだったと思います。その時、宇野選手は山田コーチについていて、
ランビエールさんも、まさか自分の教え子になるとは思っていなかったでしょう。
不思議な縁ですね。(彼がコーチになるとわかった時は、飛び上がるほど嬉しかったです。)
グランプリファイナルや世界選手権では、どうか、今回のような過度に厳しいジャッジが
いませんように。
選手がみな本来の実力を出せて、安心してのびのびと演技できる環境でありますように!

映画『スターダスト』で当たったノート2023年11月19日 19:50


stardustのノート

2007年公開の『スターダスト』。
ニール・ゲイマン原作、クレア・デインズとチャーリー・コックス主演で、ロバート・デ・ニーロが空飛ぶ海賊、ミッシェル・ファイファーが魔女、ピーター・オトゥールが王様という豪華キャストの、楽しく素敵な(そして、ちょっとおかしな)ファンタジー映画です。
それほど話題にはならなかったけど、ヒロインのクレア・デインズが地上に落ちた流れ星で、
なんだかチャーミングで、星の大好きな私にとって、タイトルも魅力的でした。

その映画の話はまた別の機会にするとして、こちらはそのノベルティグッズ。A5版ノート。
雑誌かなにかで、”10名様にプレゼント”という抽選があり、ダメ元で応募したら、
ある日、ポストに届いていました。
(あまり応募する人がなかったのか、あるいは、星だ〜☆♡という熱い思いが通じたのかな
バックスキンのように加工した布製の表紙、中の紙はオフホワイトで古風な風合い、閉じると
ベルベット風のリボンで結べるようになっています。
もったいなくて、長らく使えなかったけど、サラファーンの星を書き上げ、Websiteを作る際
そのメモに使い始めました。↓こんなふうに。

メモ

今は、『ユリディケ』を紙の本にしようと、そのアイデアやメモに使っています。
(昨日、朝食を作っていて指を火傷し、キイボードを打つのにちょっと苦労しています。
みなさんも、フライパンの扱いには気をつけてくださいね!)

「人々を分け隔てるなんて馬鹿げている」とポールは言った2023年11月13日 14:59

1964年アメリカ。
7月に公民権法で人種差別が禁じられたものの、南部ではまだ偏見が根強く、
ジャクソンビルでのビートルズ公演は、黒人と白人の席が別々になっていました。
それを知ったビートルズは、それなら演奏しない、ときっぱり宣言。
結果として、誰でもどこでも座れる、今では当たり前の公演が行われました。
当時のポールの音声が残されています。
「人々を分け隔てるなんて馬鹿げてる(silly)。黒人だってぼくらと何も変わらないよ。
みんな同じ人間じゃないか」

コンサートは9月。法律の成立からたった2か月。その政策を進めたケネディ大統領は
前年の11月に暗殺されています。人権活動家が殺される事件も起きている中での
危険と裏合わせの、公演でした。

階級の壁を軽やかに乗り越えた若者たち。ポールは同じ会見で、
「黒人を動物かなんかと思っているのか? 馬鹿らしいよ(stupid)」とも言っています。
動物だって、もっと尊厳を持って扱われることもあるのに、本当に馬鹿らしいことです。

障害者を動物かなんかと思っているのか? と言いたくなる事件もあります。

最近、地元の企業で、全国的に規模を広げた障害者施設が、家族から集めた食費を
それぞれのグループホームにはわずかしか渡していなかった事件がありました。
一日の食費が100円のところもあったそうです。障害者の親が面会に行ったときに
ちょうどお昼の時間で、少しのご飯に、牛丼のもとをスプーン2杯ぐらいかけただけの
食事で、びっくりしてスマホに撮った写真が、中日新聞に載っていました。
入所者たちはガリガリに痩せ細り、可哀想に思ったスタッフが自腹を切って食費を足したり、家からポテトサラダを作って持っていったりしたこともあったそうです。
食事のことだけではなく、障害者をただ放っておくだけのところもあったとのこと。
衝撃でした。

甥っ子のために、妹が施設を探していたとき、その系列のグループホームしか
空きがなく(結局、甥っ子の症状があまりに重く、断られたのですが)、
その後、追い込まれた妹は、重いうつ病を発症しました。
甥っ子の同級生には、その施設に入ったお子さんもいます。どうしているかと思うと
胸が痛いです。
(悪徳施設がまかりとおっていた裏には、丁寧なケアの必要な重い障害者を無視した
国の政策にも、大きな問題があると感じています。)

たとえ言葉が出なくとも、障害者にも、思いがあり、心があります。
姪や甥と接していて、深く感じます。
心の中には、とても豊かな世界が広がっていると。
それを、音楽や絵画、文章で表現している障害者もたくさんいます。

どんなことでも、人を分け隔てるのは、本当におかしなことです。
国が違っても、肌の色が違っても、宗教が違っても、考え方が違っても、
性別がどうあっても、みんな同じ人間です。
殺し合うことも、間違っています。
ビートルズは、愛と平和を歌いました。
「人生はとても短い。言い争ったり、喧嘩したりする時間はない」のだから。

スリムレッド🍎今年も群馬から届きました2023年11月06日 14:45


スリムレッドと銀河鉄道定規

今年も届きました。従兄の庭の可愛い林檎、スリムレッド。
とってもジューシーで、さわやかです。
大きさ(小ささ)がわかるように、隣に並べたのは、杏の花を見に行った名古屋大学の
生協で買った定規です。銀河鉄道の夜みたいな雰囲気で、お気に入りです。
壁際の定規との高さをできるだけ合わせようと🍎をのせているのは、
こちらもお気に入りの洋書、Melling の"The Hunter's Moon"
妖精たちが舞っている素敵なジャケットです。
(『妖精王の月』というタイトルの邦訳があり、惚れ込んで、原書を買いました。)
林檎も神聖なイメージや、妖精の国の果物という感じもあり、酸味のある新鮮なものが
大好きです。だからかな、『ユリディケ』でも四部作でも、何度も登場させてしまいます。