ローマ教皇のほほえみ2019年11月27日 09:52

ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇が来日。四日間にわたって
長崎と広島への訪問や、東日本大震災被災者との集いなど各地を訪れました。

ニュースで流れる笑顔の、なんと輝いていることでしょう。
愛にあふれた人柄を表すように、全身から光が泉のようにあふれています。
テレビを通してでもそうですから、直接会った方はいっそう感じたに違いありません。

心を揺さぶる講和をたくさんされました。
昨日の上智大学で、若い人たちに向けて語られた言葉も、忘れがたいものでした。

どんなに複雑な状況であっても、正直で人間的であり、行動に責任を持ち
弱者を擁護するような人になってくださいと言ったあと、
「言葉と行動が偽りや欺まんであることが少なくない今の時代において
特に必要とされる誠実な人になってください」と結びました。

それはまさに、フランシスコ教皇の生き方そのものであるのでしょう。
そして、その誠実さと、それに裏打ちされた大きな愛が、
あの笑顔の輝き、太陽のようにあふれる光なのだと感じました。

誠実であること。本当に、大切な生き方だと思います。
かつて、ビリー・ジョエルは歌いました。

誠実とはなんて孤独な言葉だろう
誰もがあまりに不誠実で
滅多に聞かれることはない でも
一番きみからほしいのはそれなんだ

Honesty is such a lonely word
Everyone is so untrue
Honesty is hardly ever heard
And mostly what I need from you

ビリーがそう歌ってから40年の歳月が流れたいま、
誠実さはますます探すのが難しくなっているのかもしれません。
だからこそ、その輝きが、いっそうまばゆく感じられるのでしょう。

世界が「複雑な状況」にあり、不誠実があふれる時代、
わたしたちは理不尽な目にあうことも多く、くじけそうになります。
嘘偽りが横行する中で、裏切られることもあり、人を信じる気持ちも揺らぎます。
けれども、そこでしっかりと立ち、誠実さを失わずに(あるいは思い出して)
ひとりひとりが光となってまわりを照らせば、その光は、大きなうねりとなって
この世界を変えていくはずです。

なにしろわたしは弱くって、ひどくなる一方の地球環境問題や、
物質的な豊かさを追い求めて心が荒廃する社会に、
時に絶望的な思いを抱いてしまうのですが
(だからこそ、物語の中で、リーヴのような、地味だけれど誠実で、
どんな目に遭っても希望を失わず、心から祈り行動できる人物を描いている)
心が折れそうになったら、ローマ教皇の輝く笑顔を思い出し、
何度でも立ち直って、前向きに生きていこうと思います。

コメント

_ Feel ― 2019年12月28日 07:59

ほんとにそうだなぁ~と思います。とても心に沁みました。
リーヴのように誠実に希望を失わずに前を向いて歩いていきたいと思いました。

_ fumiko ― 2019年12月28日 10:11

Feelさま

コメントありがとうございます。
誠実な人がふえて Honesty が happy な言葉になるといいですね。

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