自閉症と青い花2023年04月06日 20:27

毎年4月2日は国連が定めた世界自閉症啓発デー。
日本では、自閉症だけでなくすべての発達障害を含めて、2日から8日までを
発達障害啓発週間としています。
自閉症のシンボルカラーはブルー。「癒やし」や「希望」を表すそうで、
名古屋のテレビ塔はきれいな青にライトアップされています。

こちらは、少し前に、お花屋さんで買ったデルフィニウム。
自閉症のシンボルカラーのブルーに合わせて写真をアップします。
本当に癒やされる青。大好きな花のひとつです。

デルフィニウム

自閉症って本当にわかりにくい障害で、昔、映画館で『レインマン』をみて
初めて知りました。
ダスティン・ホフマンが自閉症の青年レイモンドを演じ、トム・クルーズがその弟。
レイモンドは施設に入っているのですが、別れ別れに育った弟は、
兄の障害をまったく理解しないまま、ある事情があって、黙って連れ出してしまいます。
レイモンドは重度の自閉症。
こだわりが強く、融通はきかず、コミュニケーションもとれません。
大通りで横断歩道を渡っていて(青信号が歩くマークだからわかる)、
赤になって歩行禁止のマークが出ると、道の真ん中で止まってしまったり、
パンケーキを食べるときには最初にメープルシロップが出てこないと
食べることができなかったり、下着も決まった商品でないと絶対に身につけません。
自閉症の人は、音や触覚に過敏なところがあり、生地によってはちくちくして痛いとか
あるそうで(わたしも、洋服の襟元のタグがちくちくして、取ることがよくあるので
あんな感じかな、と想像します。)
レイモンドは、そうした特徴をよく表していると思いますが、わたしが
そうしたことを本当に理解したのは、そのずっとあと。
自分の姪と甥が自閉症だとわかってからです。
(「レインマン」をみた時は、まさか将来自分の身内に、同じ障害をもつ子が
生まれるなんて、想像もしませんでした。)

身内や身近に自閉症の子がいない人たちが、いかに自閉症をわかりにくいか、
(あるいは、発達障害全般をわかりづらいか)本当によくわかります。
自閉症の人は、見かけは普通の人と変わらないですし。

姪が生まれた時も、ごく普通の赤ちゃんに見えました。
成長も、最初はごく普通の子に見えました。
妹たちは神奈川県にいたので、めったに会えず、やがて妹が我が子が他の子と違うと
悩み始めたのも、知りませんでした。
なかなかオムツがとれなかったり、夜中に起きてはベビーベッドの上でひとりで歌ったり
家中の靴やスリッパを床に並べたり、言葉が遅く、話せるようになってもオウム返し
だったり、先生やほかの子どもたちとコミュニケーションがとれず、
幼稚園をクビになったり(おたくのお子さんはうちでは預かれません、と)。

久しぶりに姪と会ったとき、さすがにこれはおかしいと思って、妹に話しを聞き
妹が悩んでいるのを知りました。
お姑さんに、あなたの育て方が悪いと言われていることも。

心理学に詳しい友だちに、姪の様子を相談したら、
「それは、ものすごくわがままか、障害があるかどちらかよ」と言われました。
そして、障害児の教育の専門家を紹介してくれました。
その方は京都の先生で、妹夫婦と私とで、3歳になった姪を連れて訪ねて行きました。
そうして、先生に言われた言葉は、「◯◯ちゃんには障害があります」でした。
それを言われた瞬間、妹夫婦と一緒に泣きました。
「親が死んだあとのことを思うと…」と妹の夫が声をつまらせました。
先生は優しくおっしゃいました。
「泣いて下さい。どうぞ思い切り泣いて下さい。今はそれが必要ですから」
それは、ずっと悩んでいたわたしたちが、初めて感情を表に出せた場でした。
いまも、そのときのことを鮮明に思い出します。

そのころ、妹のお腹には次の子がいて、実家の岐阜に帰省していました。
それから、私も一緒に障害について勉強しまくり、京都の先生に紹介していただいた
岐阜大学の先生を訪ねたり、自閉症に関するあらゆる講演会に行きまくりました。
姪のことで駆け回るうちに、生まれてきた甥も、やがて同じ障害があるとわかります。

自閉症は、脳の機能障害で、自分の殻に閉じこもっているわけでも、
親の育て方が悪いわけでもありません。
脳の機能の一部が正常に働かず、他の人の気持ちを察することができなくて、
それゆえ、コミュニケーションが苦手だったり、言葉がうまく話せなかったり、
排泄の感覚がわかりにくくて、オムツがなかなか(あるいはまったく)
とれなかったり、こだわりが強く、予定外のことが起こると対応できず、
パニックを起こしたりします。

けれども、その特性を知って、接すれば、少しずつ学んでいったり、
コミュニケーションも取れるようになっていきます。
もちろん、難しいこともたくさんありますが、
好きなことには驚くほどの集中力を発揮したり、
中には、芸術的なセンスが優れている人もいます。
カメラアイといって、見たものを記憶する力が優れていることもあります。
姪や甥も(言葉をうまく話せないからそれを伝えることはできませんが)、
一度会った人は覚えていたりします。
なんでもすぐ忘れちゃうわたしより、ある意味、ずっと記憶力がよいです。

自閉症をはじめ、発達障害を抱える人が、少しでも理解されて、
生きやすい世界になるといいなと心から願っています。
社会的に弱い立場いいる人たちが生きやすい世界、寛容で温かい世界は、
きっと、誰にとっても生きやすい世界に違いありません。

りんごの花が咲きました2023年04月13日 16:24

〈サラファーンの星〉四部作には林檎園が登場し、第三部『盗賊と星の雫』では、
黒のジョーが脱獄を試みる際、神聖な果物として(成功を願って)林檎を口にします。
『ユリディケ』でも林檎は大切なエレメンツのひとつ。
実も美味しいけれど、花もとっても可愛いです。

群馬の従兄の庭にある2本の林檎が満開になりました。
こちらはツガルミスズ。つぼみが・・・

ルガルミスズ三姉妹
         ©T.S.
花開きました!
花開いた三姉妹
         ©T.S.

そしてこちらは、小さめの品種スリムレッド。

ほんのり
         ©T.S.

スリムレッド(木漏れ日の中に)
         ©T.S.

ミツバチもやってきました(最初、今年は来ないから人工受粉かなと言ってました)
ミツバチが減っているそうですね。気候危機の影響が大きいのだと思います。
よく地球のためというけれど、その言葉にはいつも違和感を覚えます。
地球は、人が絶滅しても、長い目で見れば、何万年もかけて回復するでしょう。
危機にひんしているのは、わたしたち人類そのもの。
これからの若い世代、これから生まれてくる子どもたちに、少しでもよい世界
平和な世界を残さないと。それが、大人の責任だから。
今すぐ戦争をやめて、経済競争もやめて、みんなで力を合わせて未来を考えたいです。
その祈りを込めて、最後に、ミツバチとりんごの花と青い空をアップしますね。
ミツバチ
         ©T.S.

ネモフィラを見かけました2023年04月17日 20:03

週二回、母のリハビリに付き添っています。
天気の良い日は、整形外科に送り届けてから近くを散策します。
今日は足を伸ばして公園に行きました。メジロが2羽飛んできて(たぶんメジロだと思うし
たぶんつがいだと思う)、愛らしい歌声を聞かせてくれました。
ネモフィラが花壇にたくさん咲いているのも発見。
物語中のローレアが咲き乱れる原風景は、生まれ育った岐阜の、どこまでも続くれんげ畑。
ローレアは水色。れんげ草とは色合いが違いますが、見渡す限り絨毯のように咲く様子が
忘れられなくて、自然と物語に出てきました。
テレビでネモフィラの丘を見ると、ローレアの咲く丘ってこんな感じかなって想像します。
ネモフィラって、子どものころは、聞いたことも見たこともなかったし
この花の存在を知ってからも、今日初めて実際に咲いているのを見ました。
本当に可憐な花ですよね。日常のこんな幸せを大切にしたいです。

ネモフィラ

名城公園〜ネモフィラと藤棚と優しいスタッフ2023年04月22日 15:17

昨日、名城公園に行ってきました。名古屋城の隣の公園です。
友だちと会うという母を、バスと地下鉄を乗り継いで愛知芸術文化センターまで送って、
名城公園にネモフィラが咲いているというので、せっかく近くまで来たし、と思って。

29度と夏日になるなか、お目当てのネモフィラがどこにあるかわかりません。
花壇の手入れをしている「スタッフ」と背中に文字の入った制服姿の女性に声をかけると、
その先の階段を上がったところです、とおっしゃったあと、ご案内しますと、
花壇から出て、歩きだされます。わあ〜、お仕事中、すみません。
煉瓦の階段を上がると、ブルーの花が見えてきました。忘れな草もあります!
ネモフィラの花壇には蜜蜂がいっぱい飛んでいて、それも嬉しくなりました。
「チューリップは終わってしまったけれど、ネモフィラは満開です。白いネモフィラも
あるんですよ」と彼女。本当です。白とブルーが隣り合って咲いています。
「藤はご覧になりましたか?」と聞かれたので、見ていませんとこたえると、
いま見頃ですと、持っていた地図を広げて教えてくれました。お堀沿いです。
広くて迷ってしまいそうで、「この地図どこかで手に入りますか?」と聞くと、
「私のでよければさしあげます」と、大事な地図をくださいました。
本当にありがとうございました。どうぞお身体を大切にされて、お元気でお仕事
続けてくださいますように。ネモフィラも藤の花も満喫し、素敵なひとときでした。

こちらは名古屋城と藤棚(クリック拡大で、金のシャチホコが見えるかな)。
藤棚と名古屋城

紫もさることながら、白い藤もきれいでした。白はまだ半分ほどつぼみです。
白と紫の藤棚

こちらは濃いピンク。本紅藤(ほんべにふじ)と書かれていました。
本紅藤

お目当てのネモフィラ。蜜蜂、わかるでしょうか? 真ん中あたりにいます。
いっぱい飛んでいたんだけど、写真に撮ったら一匹しか写っていませんでした。
本当に久しぶりにたくさんの蜜蜂を見ました。羽音もブンブンとなつかしかったです。
ネモフィラの花壇

青と白のネモフィラ

3つに折ってから、さらに4つに折りたたまれ、使い込まれた地図は、優しいスタッフの方の
お仕事への情熱が込められていて、わたしの宝物になりました♡