『エンジェルス・イン・アメリカ』2023年05月26日 21:25


エンジェルス・イン・アメリカ

1993年8月、ニューヨークの友人宅に2週間滞在し、
ブロードウェイにオフ・ブロードウェイと、演劇三昧しました。
(ちょうどその月『星たちの祈り』が出版されたので、印税を全部はたいて。)
その年のトニー賞に輝いた『蜘蛛女のキス』と『エンジェルス・イン・アメリカ』も、
友人が頑張ってゲットしておいてくれました。
「エンジェルス・イン・アメリカ」は、当時、Part1のMillennium Approachesが
上演されていました。

現在、新国立劇場で日本版『エンジェルス・イン・アメリカ』の公演が行われていますが、
「ミレニアム迫る」と「ペレストロイカ」の2部合わせて8時間。
明後日、28日までで、来月には愛知県と滋賀県で上演されるそうです。
(早く知っていて、もっと体力があったら、行きたかったなぁ。)

ニューヨークで観た舞台は本当にどれも素晴らしかったのですが、
『エンジェルス・イン・アメリカ』にも強く心を揺さぶられました。
エイズが猛威をふるい、恐れられた80年代のニューヨークが舞台で、
ゲイの人たちへの迫害や人種や宗教による差別、薬物依存問題などが描かれています。
天使が降臨するシーンはいまも脳裏に焼きついています。
エイズ患者であるゲイの若者の寝室に現れるのですが、照明も素晴らしく
本当に天使が舞い降りてくるようで、美しかったです。
プレイビル(劇場で無料で配っているプログラム)は、何度も引っ越ししたせいか
なくしてしまって残念でした。
上の画像は、英語が聴き取れなかった部分を知りたくて、帰国してから
のちに見つけたシナリオです。脚本はトニー・クシュナー。

数年後、タイトルにあったミレニアム、2000年が訪れ、
今ではエイズも死の病ではなく薬や治療法もありますが、1993年当時、
コロナ禍が未来の世界を襲うとは想像もできませんでした。
そして、LGBTQ+への偏見は、現在、世界的に少しずつ市民権を得始めているといっても
依然根強く、日本ではまだ市民権を得ているとはとてもいえない状況です。
そのほかの差別は、かえってひどくなっているのではないかとさえ思えます。
その意味でも、『エンジェルス・イン・アメリカ』は、いまなお色褪せない輝きを
放っているのではないでしょうか。

ところで、『ママはシングル』にはゲイの男性が登場しますが、
〈サラファーンの星〉にもLGBTQ+の登場人物が何人かでてきます。
みんな脇役ですが、それとわかるようには書いていないので、
よほど勘の鋭い人でない限り、わからないと思います。
どんな物語でも、わたしはほんと好き放題というか、自分が興味をいだけるキャラクター
しか描いてこなかったので、彼ら彼女らもみんな好きで、ブログに書きたいと思いながら、
まだ果たせていませんが、いつか紹介しますね。

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