祈りの日2021年03月11日 17:40

あの日から10年の歳月が流れました。
犠牲になった人々、行方がわからない人々、大切な人や家、故郷を失った方々の
ことを思うと、いまなお言葉が見つかりません。

先日、東日本大震災の番組のインタビューで、
柳田国男さんが、悲しみは乗り越えるものではないといっていました。
悲しみはずっとそこにあり、深まることすらあれ、忘れて乗り越えられるものでは
ないのではないかと。わたしもそう思います。
人は、悲しみを抱えたまま立ち止まることもある。そこから、少しずつ進んでいく
こともある。

津波の爪痕がくっきりと残る被災地を訪れたときの衝撃が
いまも、心から離れません。
特に、3月11日が近づいてくると、痛みとともに、よみがえります。
万感の思いで、心からの祈りを捧げます。