創作事始めPart2〜女子校時代 初めての小説2019年05月05日 17:16

高校一年の冬休み。原稿用紙80枚の小説を書くという課題が出されました。わたしの通った慶応女子高校は、夏休みなどの宿題を出さないという方針で、三年間で唯一の課題が、その一年生の冬の小説でした。

 

前回のブログで書いたように、中学の時、友だちの影響で短編のまねごとを書いていたわたしにとって、それは楽しい宿題でした。

思春期の少年の友情と生と死をテーマにして、『水の環』という作品を書きました。

そして、初めてある程度の長さの短編を書けたことに気をよくして(?)

次々に短編を書いては、クラスメイトの何人かに回して読んでもらうようになったのです。

 

殺人事件を扱ったミステリーが多かったように思います。

クラスメイトはやさしくて、面白いね、といってくれて、やっぱり

「豚もおだてりゃ木に登る」。中学時代、友だちに褒められたのと同じで、

どんどんいろんなジャンルの話を書きました。

文章はひどいものでしたが、アイデアだけは次から次へと湧いてきて、尽きることは

ありませんでした。

(これはいまも変わっていません。アイデアは浮かぶけど、文章にはほんと四苦八苦!

恐ろしいほど推敲します。もっとすらすら上手に書けたらなぁ。)

 

ただ、クラスメイトたちから、一度だけ、総スカンを食らったことがあります。

純真なヒロインが殺人の濡れ衣を着せられ、悪い奴らが逃げ延びる、という物語を書いたときです。

十六歳のわたしは、フランスのフィルム・ノワールのような、どこかダークな結末を、

ちょっと背伸びして書いてみたかったのですね。結局、自分でも好きになれなかったな。

まあ、あんな作品を書くのは、一度でいいです。

 

大学に入ると、アーチェリーの練習に明け暮れて、創作活動をする余裕はなくなりましたが、
たくさんの短編を書いた高校の三年間と、それを読んでくれた友人たちのあたたかさが、
今につながっているのだと思います。みなさん、本当にありがとう。

創作事始めPart1〜12歳の出逢い2019年05月02日 13:05

中学1年の時、同じクラスになったKちゃん。勉強ができて、運動神経も抜群。クラス委員にもなるような活発な女の子で、内気なわたしとは大違い。でも、宇宙や文学好きなところが似ていて、仲良くなりました。

 

休みの日に一緒に町に買い物に行ったり、始終お互いの家に泊まりに行ったり。

ふたりで『森村桂パリへ行く』という本を読んでフランスに憧れ、フランソワーズ・アルディの歌を聴いたりもしました。


彼女の家に泊まって、暗いうちにパジャマのまま抜け出し、自転車の二人乗りで、夜明け前の世界を駆けまわったときのさわやかな風と、あふれるような喜びは、いまも忘れられません。

 

彼女は詩や短編を書いていました。わたしは小学3年のとき先生に教わって、詩は少し書いて

いたけど、短編は最後まできちんと書けたためしがなく、彼女の作品を読んでびっくり。

SFや家族の秘密を扱った作品など、どれも感動的で、あっと驚く仕掛けがあり、構成力も素晴らしいのです。


わたしも、彼女にならって短編を書いてみたのですが、ろくなものは書けませんでした。

でも彼女はそんなわたしにとてもやさしく、いつだって褒めてくれて、

豚もおだてりゃ木に登るといいますが、わたしもまた元気に次の話に取り組むのでした。

 

彼女は科学にも強くて、夢は宇宙飛行士だといっていました。わたしは近眼で運動音痴。もうそれだけでアウト。彼女とともに旅立ちたいけど、宇宙飛行士など夢の夢です。

それでも、一緒に宇宙の写真を眺め、宇宙の話をいっぱいして、本当にわくわくしました。

 

彼女は大学で飛行クラブに入りました。グライダーで自由に大空を飛んで、楽しそうでした。

宇宙にとても近いところを飛んだんだなぁと、胸が熱くなります。

その後、素敵な家族を作りました♡

彼女と逢わなかったら、今のわたしはありません。そして、この出逢いが次の出逢いへ
つながっていくことになります。
ありがとう、Kちゃん。遠く離れているけど、いつも幸せ祈ってるね☆