薬草使いの少年Part12022年09月26日 23:22

更新が遅れてごめんなさい。調子を崩してしまい、だいぶ復活したところです。

で、今回は、リーのお話でしたね。

 

薬草使いの少年リーは、姉のラシルとともに、

『ユリディケ』の新バージョンにあらたに登場するキャラクターです。


ここでちょっと、前日譚〈サラファーンの星〉のお話を。

 

最初に『ユリディケ』を書き終えて、サラファーンに取り掛かったとき、

冒頭の詩「ユリディケの歌」を書いた詩人を、登場させたいと思いました。

『ユリディケ』では、その詩のほかは、

伝説の詩人として、物語中にちらっと名前が出てくるだけですが、

二千年前は、(詩人となる前に)

ルシタナとなにか縁があったに違いないという気がしたのです。


そうして生まれたのが、黒のジョー。

数奇な運命によって、大いなるダイヤモンドの欠片で作ったブレスレット

「星の雫」をルシタナに届けることになる盗賊でした。

(本当の名は、トゥーリー・ヨハンデリですが、幼いころにさらわれたので、

物語の終盤になるまで、そのことを知りません。)

 

で、今回、改稿するにあたって、考えました。

四部作全体の鍵を握るキャラクターが、

『ユリディケ』に全然出てこないってありえないよね、

二千年前の伝説の詩人として、冒頭の詩と名前だけは出いるけど、

そうじゃなくて、きっとまた生まれてきているよね、と。

 

では、それはいったいどんなキャラクターなのか?

そんなことを思っていたある日、

薬草使いの少年と少女の姿が見えました。

少年は黒い巻毛。盗賊は巻毛ではなかったけれど、瞳は同じ濃い鳶色。

あ、この子だ!

リーという名前も浮かびました。

おそらく、正式にはトゥーリー。(家族から、愛称のリーで呼ばれるうちに

誰もトゥーリーと呼ばなくなったんじゃないかな。)

 

少女は姉。ふたりがいるのは、ダイロスの迷宮跡。

ユナが灰色の騎士に連れ去られるギルフォスの宮殿です。

この姉弟も、ドロテ軍に強制連行された身だという気がしました。

 

登場人物には、自分からいろいろ教えてくれるキャラがいます。

リーもそのひとり。

言葉の遅い子どもで(前世のトゥーリーもそうだった)、

村人からは、ちょっと頭の弱い子だと思われていて、

姉のラシルはしっかり者。

ふたりが宮殿に連行される前の平和な暮らしが次々と見えました。

蒼穹山麓の石工の村で、薬草使いの祖母を手伝って暮らす様子や、

その祖母が、夜ごと炉端でルシタナの伝説を聞かせているシーン、

その平和な村に、ドロテ兵がやってきて、

石工たちとともに、リーと姉を連行するシーンなどなど。

 

前世で迷宮の地下牢から脱出した彼にとって、そこは一度はいたところ。

もちろん、そんなことは覚えていないけれど、

リーは、宮殿の薬草使いとして、一見、従順に働きながら、

密かに、宮殿の中や地下の洞窟を探ります。

それがすべて、ユナを助けることにつながっていくんだとわかりました。


ただ、最初からすべてが見えるわけではありません。

姉弟のキャラクターはわかってきたけど、この先、

 11歳のリーと14歳のラシルが、ドロテ軍の大人たちの中で、

どうやってユナを助けるのか?

リーはとにかく前向きで、決してあきらめないタイプ。

でも、 姉のラシルは心配でなりません。わたしも不安でした。

だいじょうぶかなぁ…。


それでも、リーを信じて、まずは、

リーとユナが時をこえた絆で結ばれていることを暗示する

ユナの夢のシーンを入れました。

 

また近いうちに、Part2を書きますね。


ところで、ものすごい台風が立て続けに来ました。名古屋も風がすごかった…。

被害に合われた地域の一日も早い復旧を祈っています。

亡くなられた方もいて、胸が痛みます。温暖化の影響や、盛土の問題。

どうやって、未来を守るか? 真剣に考え続けていきたいです。

エピローグ裏話Part32022年09月08日 17:07

泥棒の少年ジョージョーは、旧バージョンでは、旅の仲間として、
一緒にウォルダナに戻ってきていました。
そして、クレナまで来て初めて、どこにも行くあてがないことを打ち明けます。
第一部で、水車小屋のパスターさんが、若い働き手を探していて、
ヒューディに声をかけ、断られてしまうというくだりを入れていたので、
ヒューディがそのことを思い出すという展開です。
ジョージョーはきっとよい働き手となり、セイルのよきお兄さんになったでしょう。

ただ、改稿をすすめていくと、
雨降りの呪文をジョージョーに教えた「ひいおばあちゃん」は、
もしかして、ウォルダナに渡ってきた生粋のテタイア人だったんじゃないか、
という気がしてきたし(ちょっとクレイジーでワイルドなイメージ)、
ジョージョーの料理の才能も「発覚」し、
なんとなく、彼の未来のイメージが、旧作と違うような気がしてきました。
そして、セティ・ロルダの館で、料理人として活躍していたことを思い出し、
あ、そうか、となったわけです。
エレタナと、すごく仲良くなれる気がするし、ユナとも時々会えるだろうし。

そして、今回は、(決してジョージョーの代打ではないんだけど)
ヨルセイスが、ユナやルドウィンと一緒にクレナまでやってきます。
彼は、サラファーンの四部作でも最果ての国に渡っていたので、
本人も相当来たがっていたので、素直にそうしてもらいました。
(今後、親善大使として、ウォルダナで過ごす時期もあると思います。)
もうひとり、ユリス王子も来たがっていたけれど、あまり人数が増えるとややこしく
なるので、こちらは遠慮してもらいました。(ごめんね、ユリス)
彼も、親善大使として、近いうちに、人の世界に渡ると思います。

旧バージョンでは、第一章に、レアナの生徒として出てきた幼いハモン少年が、
ちょっと成長した姿で登場しています。
新学期の初日、という設定だったので、新入生として妹が入ってきて、
レアナにりんごを差し出すんですけれど、はずかしくて何もいえません。
そのとき、ハモン少年が、お兄ちゃんとして、
「ちょっと早いけど、うちのりんごはおいしいんです」とフォローします。
ハモン兄妹の家は、林檎園なんです。
このシーンは、新バージョンではカット。(ごめんね、ハモン)
ハモン一家が林檎園、という設定は、四部作を書く際に引き継ぎました。
林檎園と水車小屋とがある村のイメージは、外せないかな、と。

エピローグのお話は今回でおしまいで、
次回は、薬草使いのラシルとリー(あるいは片方ずつ)のエピソードの予定です。
病気して以来、体力もめっきり落ち、以前のエネルギーがいつ戻るか不安ですが、
まずはこうして、のんびりブログを綴っていこうと思っています。
(舞台裏の話はいくらでもあるので、つい色々と書いてしまって…^^;
楽しんでいただけますように。)

エピローグ裏話Part22022年09月03日 13:36

『ユリディケ』旧バージョンのエピローグでは、レアナの生徒のひとりが、

戦争で行方不明になっていた兄が戻ってきた!と伝えるシーンがあります。

彼はピアノが上手で、重傷を負って捕虜となり、片目を失っていました。

名前はジェナス。

胸を痛める妹に、もう片方の目を失ってもピアノは弾けると笑う健気な少年で、

音楽院への進学が決まっています。


〈サラファーンの星〉では、ジョサという名で主役のひとりとして登場。

今回は、ユリディケでも、わかりやすく同じ名前で出てもらいました。

音楽院への進学が決まっている、というところはそのままに、

重傷を負ったなんていう悲惨な話はなしで(2千年前、充分辛い目に遭ってる)

レアナとヒューディとの再会を予感させる展開にしました。

四部作では、ヒューディが、ジョサと気持ちを通わせられないまま、

別れてしまって、彼の心残りになっていたので、

今回は最初から幸せに出逢ってほしい。そんな思いを込めました。


犬のチェスターは、旧バージョンのエピローグでは、白いふわふわの子犬で、

レアナの生徒が家からこっそり学校に連れてきています。

名前も出てきませんが、四部作を書くときに、どうしてもこの子が気になって、

ヒロインのリーヴ(レアナ)と一緒にいる薄茶色の犬のイメージが浮かび

彼女の犬になりました。

『星の羅針盤』のプロローグ、第一ページ目から登場します。

(白い子犬ものちに登場。こちらは、両親の知人に起こったとある事件から

生まれたキャラです。)

 

ルドウィンとチェスターの関係も、改稿版エピローグの密かなポイントです。

四部作では、ルドウィンとレアナは兄と妹で、チェスターはルドウィンのことも

大好き。

彼が帰省するたびに、大喜びで飛びつきます。

そのときの、ルドウィン(ウィルナー)の決り文句が、

「やあ、チェスター。元気だったかい?」

なので、今回もルドウィンに、「やあ、チェスター」は言わせたく、

「チェスター!」と名前を呼ぶレアナのセリフを、その前に入れました。


ただ、そうでなくとも、ルドウィンは、

2千年前の愛犬を思い出していたんじゃないかな

今回彼は、エレドゥ峡谷で九死に一生を得たあと、暗黒の洞窟を旅しています。

それは、暗くて狭い産道を通ってふたたび生まれるような体験でもあり、

そのあいだに、過去のことをいろいろ思い出しただろう気がするのです。

そう考えると、チェスターのことも、なんとなく思い出しているのかなって。


一方のチェスターは、もちろん彼を覚えています。

犬は人間よりずっと鋭いですからね(と、犬好きのわたしは思っています)。


ルドウィンとチェスターにとって、これが待ち望んだ再会であることは、

ユナには全然わからなくて、チェスターの喜びようがなんだか微笑ましく、

「まるであなたの犬みたい」と笑うのだけど、

ヨルセイスはわかっているので、温かく見守っています。

(彼の視点を入れるとうるさくなるので、書いてないけど、きっとそう。)


ヒューディが旅の途上で見出した馬のアンバーは、2千年前の彼の愛馬です。

レアナにとっても、大切でなつかしい馬なのですが、

エピローグに書いている範囲では、ヒューディとの再会に胸がいっぱいなので

アンバーに気づくのは、ずっとあとかな…。

アンバーも、恋人たちに気を利かせて、近くで草をはんでいます。


大型の台風が北上しています。

皆さまどうぞくれぐれも気をつけてお過ごしくださいね。

『ユリディケ』エピローグ裏話Part12022年08月30日 17:01

裏話となると、四部作を含めて、スポイラーになってしまう箇所もありますが、
エピローグに関しては、それほど気にならない部分かなと思っています。
(注:これは作者の独断で、あまり当てにはなりません。
というのも、わたしは、映画でもメイキングとか見たあとで本編を観て
あ、これはあんなふうに撮ったシーンだ!と思うんだけど、たとえば、妹などは、
絶対になにも知らないで観たり読んだりしたいそうで、わたしが少しでも
話そうとすると、「あ〜〜! 言っちゃだめ〜〜!!」と耳をふさぎます。)

さて。まずは、エピローグの新バージョンと旧バージョンについてですが、
新旧ともに、第一章と呼応させている構成は、同じです。
舞台はユナの故郷クレナで、レアナのシーンで始まり、ユナの帰還で終わります。
最後、ユナが風に吹かれて、世界との一体感を感じているところも、まったく同じ。
このシーンは、昔、最初に『ユリディケ』のアイデアが浮かんだときから
はっきりと映像が見えていたので、変えられない部分でした。
(派手さは全然ないんですけど。)

そのほかの部分は、ほとんど変わりました。
〈サラファーンの星〉四部作を書いたあとでは、このエピローグが
すべてのエンディングともなるわけで、
(もっと大きな意味では、おそらく、40章からエピローグまでを
エンディングと呼ぶべきかもしれませんが)
やっぱり、四部作で切ない別れをした友だちとは、めぐり逢わないとね!
というわけで、
復活してほしいと願っていたキャラクターを登場させました。
『ユリディケ』は、2千年前の世界の終わりを乗り越えた、
あらたな希望の物語だから。

そこで、四部作を読んでいる人には、そうだとピンとくるように、
また、今作だけ読んだ人には、とってつけたようにならないように描くよう
心がけました。
(そうなってるといいのですが……。とにかく、そんなわけで、
エピローグは早くから取りかかり、何度も書き直していました。その過程で、
バドとディーンは、第4章から名前だけさりげなく入れてみました。)

ピンと来てもらうにはどうするか?
最も単純な方法として、四部作と同じ名前にしました。
主役たちは、ユナ(=ルシタナ)やレアナ(=リーヴ)ルド(ウィルナー)
など、名前がほとんど変わっているのですけれど、
エピローグは短く、想像がしづらいという問題があります。

なので、バドはバド。シャスタはシャスタ。ジョサはジョサ。
ディーン先生はディーン先生。
そして、犬のチェスターはチェスターです♡

バドとシャスタは、2千年前、ヒューディとレアナの親友でした。
バドは通信兵として、シャスタは看護師として戦場に行き、
レアナたちとの再会を願っていたのに、叶いませんでした。
それがとても切なくて、『ユリディケ』の改稿の際には、
絶対に会えるように、と決めていました。

バドとシャスタの外見も、わかりやすく、前と同じにしました。別に
同じにしなくてもいいんだけど、まずは、この二人が出逢ったときに、
お互いにわかりやすいほうがいいし。
どちらも熱い人たちだから、お互いを見つける前に、
うっかりほかの人に恋しちゃってもいけないしね。

いざ書いてみると、バドは思いのほか、うっかり者ではありませんでした。
明るいし、やさしいし、面白くて、人気あるだろうし、
付き合った女の子はいただろうけど、家につれて来て紹介するほどの彼女は
いなかった。レアナが、バドが友だちのことを話すのを聞いて、
男友だちだと勘違いするほどに。
心配することはなかったなぁ。

四部作では、みんなのお気に入りのお店が出てくるんだけど、
(バドとシャスタが最初に出逢う場所でもあります)
そこの「ファゼ」というデザートはシャスタのお薦めです。
(ファゼって、『ユリディケ』一番の食いしん坊の名前に似てますね。)
リーヴ(レアナ)との別れの日にもシャスタと二人でオーダーする
そのなつかしのデザートのことも、新エピローグに、ちらっと入れました。
(どんなデザート?と思われたら、公式サイトのWorldページの
自然と暮らし〉コーナー食べ物のとこをチェックしてみてくださいね。
こちらから飛べます。)
↓↓

バドの父、ディーン先生も、四部作で非業の死を遂げてしまったので
どうしてもまた会いたくて、登場してもらいました。
実際に出てくるシーンはなくて、会話の中だけですけれど。
奥さんは、もちろん最愛のエリーです。
バドとシャスタは、かつて、戦場でいろいろと悲惨な経験をしたと思うんです。
今回、二人が医師の道を選んだのは、そんなことがあったからかもしれません。

ジョサやチェスターのことなど、また次回、裏話Part2に書きますね。

私事ですが、家族の一番の懸案事項が、頼れる相談員さんのおかげで解決しました。
本当に、彼女をはじめ、たくさんの人に感謝の気持ちでいっぱいです。
まだ妹の病気や自分自身の心身の問題などありますが、よき精神科の先生のもと、
通院を続けて、看護師さんの訪問看護も受けながら、
少しずつ、元気を取り戻していこう思っています。

「あとがき」のあとがき2022年08月22日 10:52

昨日、『ユリディケ』改稿版の「あとがき」をユリディケサイトにアップしました。

2019年に連載を始めたときは、それからわずか三年半のあいだに
世の中もプライベートでも、これほどいろいろなことが起こるとは、
思いもしませんでした。(たびたびの長い休載、ごめんなさいm(_ _)m))

物語では戦争は終わったのに、現実では戦争が世界を揺るがしています。
本当は争っている場合じゃなくて、みんなで力を合わせて
パンデミックや気候変動、異常気象に向き合わなくてはならない時なのに。
ひとりひとりが想像力を持って、他者の痛みを感じ、
なにげない日常の幸せを、誰もが感じられる世の中になりますように。
そう切に願いながら紡いだ物語でした。

1989年の旧バージョンは、全25章(&エピローグ)。
新バージョンは、全44章(&エピローグ)。
第三部がとても長くなり、自分でもびっくりしました。
「あとがき」でも少しお話ししましたが、理由として、
〈サラファーンの星〉四部作を書くことで、ダイロスの横顔を知ったこと、
そのダイロスに奪われた大いなるダイヤモンドの鍵を握る人物として
盗賊ジョーが全編に登場したことを考えると、彼はどこかにいるだろうと
思ったこと、
旧作のクライマックスがしっくりこなかったことなどが挙げられます。
どうして、そんなことが最初からわからなかったのか???
まったく間が抜けているったら、自分でも呆れています。

第一部は、逆に、旧バージョンをかなりシェイプアップしています。
サラファーンの第一部『星の羅針盤』には、一見のどかな日常の場面に、
伏線を潜ませてあるのですが、『ユリディケ』の冒頭は、
ほとんどそうした伏線がないので、短くしたりカットしたりしました。
追加した場面もありますが、第一部全体としては短くなったんじゃないかな。

もちろん、ユナが二本の剣の魔力を解き放ち、預言を成就させるという
流れそのものは変わっていません。
ただ、預言を成就させたあと、ユナはエルディラーヌに行くんじゃないかな
と感じて、そのあたりも新たに入れました。
二千年前に会えなかったフィーンの王と王妃にも、やっぱり会わなくちゃ、
と思ったし、エレタナの兄、ユリス王子も、すごくユナに会いたがっていたし。
彼がデュー(ランドリア王子)と再会できたことにも、ほっとしました。

〈サラファーンの星〉とのよすがを感じられるようなエッセンスを
そこここにちりばめられたことも、改稿してよかった点だと感じています。
銀色狼や黒猫のアイラは、サラファーンの欠かせない存在ですし、
登場人物の見る夢や、ふとしたときに感じる感覚にも、そうした要素を
しのばせました。

エピローグは、かつて旧バージョンの冒頭を書いたときから、ずっと浮かんで
いたエンディングでもあるので、最後の最後の部分は、ほぼ昔のままにしました。
前半部分はかなり変えました。
〈サラファーンの星〉を書いているときから、これは絶対に外せない、と
思っていた要素があったので。
エピローグをめぐるエピソードとして、次回紹介しますね。

『ユリディケ』エピローグ公開しました2022年08月09日 15:10

大変お待たせしました。
『ユリディケ』のエピローグ公開しました。
(あとがきも、近々添えます。まだ書いてないですが…)

エピローグをめぐる裏話なども、またお話ししますね。

長崎の原爆投下から77年。
平和への祈りを込めて、長い物語を終えたいと思います。

『ユリディケ』44章公開しました。2022年07月13日 17:24

大変お待たせいたしました。
『ユリディケ』第44章、本日公開しました。

こんなに遅くなってしまってごめんなさいm(_ _)m
次回、来月以降の更新を予定しています。
残り、エピローグと、あとがきも入れるつもりです。

なるべく早い公開をめざしていますが、いつとはお約束できずにすみません。
一時は、どうなることかと思いましたが、
精神科の先生、訪問看護師さん、とっても頼りになる相談員さんに支えられ、
少しずつ元気になっています。
家族をめぐる状況は、怒涛の展開で、これもスーパーウーマンなみの相談員さんに
助けられています。家族でも支えあい、友人にも救われています。
これほど人に助けられて生きているのは、大人になってから初めてかな…。

今の時代、辛い思いをしている人がたくさんいると思います。
終わらないコロナ禍、終わらない戦争、そして、信じられないような事件…。
どんなときにも、暴力は解決にはなりません。
そのことを心に留めて、想像力をもって、わかりあおうと努力することを
わたしたちは、やめてはならないと思います。

世界に愛があふれますように。
日々、祈っています。

『ユリディケ』43章、12月8日に公開します。2021年12月07日 23:58

『ユリディケ』43章、明日12月8日に公開します。
そのあとエピローグとお伝えしていましたが、もう1章入って、
44章のあとエピローグの予定です。

頭の中に流れているシーンを文章に起こしていくと、
イメージしているときより、長くなってしまうことが多々あって、
1章追加となりました。
どうしてそんなことが事前にわからないのか、自分でも呆れてしまうのですが、
映画のように浮かべると、なぜか短く思えてしまうのですよね。ごめんなさい。
44章とエピローグの公開は、来年になります。
お時間いただいて、こちらも重ねてごめんなさい。

43章、楽しんでいただけますように☆