澄み渡った空の下で2020年04月15日 20:52


れんげ草

このごろ、とても空気が澄んでいると感じます。
春はよく春霞でかすんでいるのに、空は青く、遠い山並みもはっきり近くに見えることが
多いです。

そのことを一番はっきりと感じたのは、先週の満月の前日、ユーミンの歌でいうと
14番目の月。
夕刻、ほとんど満月に近い月が上がってきて、息を呑むほど大きくて美しかったです。
その後、天空に上がっても、やっぱり大きくて(なにしろ、翌日がスーパームーン)、
まばゆく白銀に輝いていました。
そして、いつも満月の前後は、星があまり見えなくなるのに、なんとびっくり、
それほど明るい月が輝くもとでも、星がたくさん瞬いていました。
よほど空が澄んでいるのだと思いました。

石川県の森にいる友だちも、星空がとてもきれいだと言っていますし、
ロサンゼルスの友だちは、車が全然なくて空気がきれいで、
30年前のロスにもどったみたいと言っています。
最初に武漢が封鎖され、大気汚染が劇的に減ったあと、
世界中で都市封鎖が行われるようになって、いっそうきれいになったのでしょう。

岐阜新聞の一面のコラム〈分水嶺〉でも、今朝、そのことが書かれていて、
思わず読みいってしまいました。
記事によると、実際、大気汚染をあらわす数値が改善しているそうで、
インド北部では数十年ぶりに、
200キロ離れたヒマラヤ山脈が、見晴らせるようになったそうです。

「封鎖が解除されれば元通りになると専門家は言うが、
今からでも取り戻せる景色として、心に留めておきたい」

コラムは、この星に住む生き物のひとつとして、
謙虚に自分たちの姿を見直したいと結ばれていて、とても心に響きました。

人類にとって、思いもかけなかったような、大きな試練。
けれども、この苦難の日々から、なにか学べることも、きっとあるはず。
そこに希望を見出したいと願っています。

写真は、実家の近くで咲いていたれんげ草です。
花って上から見ると、とても神秘的に見えますが、れんげ草は特にそうで、
春になるたび、思わず見とれてしまいます。

自然の中の一輪の花。宇宙そのものをあらわすような、完璧な美しさ。
人類も、宇宙の一部として、きっと本来は、美しいものではないでしょうか。
今夜はあいにく曇っていますが、
晴れた日には、また夜空を見上げて、そのことに思いを馳せたいです。

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