平和への祈り〜〈氷河〉と核兵器2019年08月09日 21:05

長崎に原爆が投下されて74年目の8月9日がめぐってきました。
世界情勢が悪くなってきている中での、8月9日。

読む方によって、自由に感じてもらえばよいのですが、わたしとしては
サラファーンの星に登場する兵器〈氷河〉は、核兵器のメタファーです。
それに、文明による環境破壊(温暖化による急激な気候変動)を重ねました。
子どものころからずっと心を離れなかった戦争というものと、
のちに衝撃を受けた地球温暖化のことが、いつしか自分の中で、
物語となってあふれてきたのだと思います。

わたしたち人間は、自分で自分の首を絞めている。
目先の利益ばかり追い求めていけば、未来の世代がつけを払うことになってしまう。
そんなことは、決して起こしてはならない。
そうした願いと警告を込めて、〈氷河〉の悲劇を描きました。

抹香臭いかもしれません。でも、そんなことは、かまってはいられませんでした。
もう、待ったなしの状況なのですから。
いがみあうのではなく、みんなで手を取り合って、世界中が協力して
平和な社会、おだやかな環境を取り戻さなくては、とりかえしのつかないことに
なってしまうでしょう。

3年前、オバマ大統領は広島を訪れ、核のない世界を訴えました。
世界はいま、あたかも時間が逆行してしまったように見えます。

けれども、平和を考え、行動をしている人たちもたくさんいます。
岐阜新聞の記事で読んだのですが、昨日は高山市に、
原爆の残り火を携えて世界を回り平和を誓う「アースキャラバン」が着いたそうです。
残り火を運んできたひとり、オーストリアのミリアムさんは12歳の少女。
参加したのは、平和と愛があふれる地球になってほしかったからだと語っています。

希望に満ちた世界を、未来の子どもたちに手渡していくため、
わたしたちにできることは、まだたくさんある。そんな思いを新たにしています。

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