梅の花が咲きました2020年01月13日 20:59


実家の庭の梅

岐阜の実家の庭で、白い梅がほころびはじめていました。
これから、近くを通るたびに、良い香りをただよわせてくれることでしょう。

真っ白な梅は、30年ほど前、いただいた小さな盆栽を直植えにしたものです。
大人の背ほどになりました。毎年、たくさん花をつけて、実を実らせます。
ジャムにすると美味しいです。

でも、今年はあまりに早くてびっくり。まだ1月のなかばなのに。
温暖化の影響かと思うと複雑な気持ちになります。
梅はけなげにいっぱいつぼみをつけ、いま、どう感じているのかなぁ…。

気候クライシス〜科学者からの警告2020年01月13日 11:17

今日、1月13日午後11時から、NHKBS1で、BS1スペシャル

去年日本を襲った巨大台風のような未曾有の災害が、世界各地で起きています。
国連機関IPCCの科学者たちは、このままの生活を続ければ
「気候変動により人間が暮らせる場所が地球から次々と消失する」と警告。
番組は気候変動の実態と対策を検証するというもの。
「アバター」や「ターミネーター」のキャメロン監督の取り組みも紹介するそうです。

先日少し紹介したNHKスペシャル「10 Years After未来への分岐点」でも、
気候変動の問題は大きく取り上げていました。
あのときは、前半を見そびれたので、8日の再放送で見ました。

その記事で「オーシャン・クリーンアップ・プロジェクト」を始めた若者のことを
書きましたが、その若者、オランダのボイヤン・スラットさんが、
きっかけは、15歳のとき、ギリシャへ家族旅行に行ったことだと語っていました。

彼は、美しい海で泳ごうと心ときめかせていたのに、実際に泳いでみると、
魚よりもゴミのほうが多くて、とてもがっかりしたそうです。
それが、海をきれいにしたいという思いに繋がり、
17歳のときにしたTEDスピーチが大勢の大人たちの胸を打ち、
大きなプロジェクトへとなっていったのでした。

このNHKスペシャルでは、2030年に、CO2を半分まで削減するには、
なにをすればよいのかを
国立環境研究所地球環境センター副センター長の江守正多さんが、
わかりやすく説明していました。
(わたしが最初にグレタさんのことを詳しく知ったのは、江守さんの記事で
ずっと、どんな方か気になっていたので、お話を聞けてうれしかったです。)

江守さんによると、温室効果ガスをへらすには、石炭火力発電所の新設の中止、
再生エネルギーの拡大、脱プラスチック(プラスチックは製造過程で二酸化炭素を
発生させるし、海に漂っているときも発生させ続けるそうです!)
それらを可能にするイノベーションが必要だけれど、
何よりも必要なのは、「常識の変化」だそうです。

そうはいっても、石炭は必要だよね、とか、プラスチックはいるよね、という
常識を変えること。
新しいイノベーションで、それを乗り越えていくこと、というお話でした。
同時に、ひとりひとりが暮らしを見直すことも大切だと感じます。

ところで、多くの人が、危機を危機として感じていないのはあたりまえだと
グレタさんはいっています。
これまで、ほとんど知らされていなかったから、と。

かけがえのない地球という星を、若い世代に受け渡すためにも、
自分の利益しか考えない政治家や、お金儲けを第一に考える企業の言うことではなく
(もちろん、そうした政治家や企業ばかりではありませんが)
まず、地道に客観的に事実を集め、データを分析している科学者たちの声に
真摯に耳を傾けたいと思います。

『ユリディケ』改稿版ネット連載〜今後の予定2020年01月10日 20:17

先ほどリハビリの帰り、ふと見あげた空に、満月がかかっていました。
澄んだ白銀の輝きが、とてもきれいでした。

さて。8日に『ユリディケ』の改稿版、第25章を公開しました。
旧バージョンは全26章(25章とエピローグ)。
そのままの章立てだと、今月後半に終わる・・・はずでしたが、
改稿にあたり、追加シーンが多くなり、31章とエピローグに。
これまで通り月二回のペースで進めば、最終回は、4月22日の予定です。

ネット連載の、「ごあいさつ 復刊に寄せて」に書いたように、
「つたなけれど、最初に執筆したときの息吹を残したい」との思いは、
いまも持っています。
残せる部分はできるだけ当時のままで、との思いです。

その上で、サラファーンの四部作を書いた後に出てきた矛盾、
当時は知らなかったこと、また、どうしても納得できない部分は
やはり、手を入れたく、不必要なシーンはカットし、
必要なシーンを加え、会話にも手を入れています。
銀色狼とユナの邂逅シーンは、どうしても浮かんできて、
ここしかないでしょう、というところに入れました。
(四部作の『石と星の夜』の、リーヴと銀色狼の邂逅シーンを
意識しています。)

連載開始の前に、一度ざっと改稿作業をしたので、
そこからはそれほど変わらないだろうと思っていたのですが、
物語は生き物のようで、なかなか予定通りにはいきません。
登場人物たちは、それぞれの意志を持っていて、誰に似たのか、かなり頑固!
こちらも腹を据え、精一杯、その声に耳を傾けているところです。

実は、『ユリディケ』サイトには、お知らせがポップアップする仕掛けが
ひそませてあります。
荒川ディレクターが、電子ブックになりました、なんていうお知らせを
告知するときのためにと、作ってくれました。
(そんなことになったらうれしいし、
「紙の本になりました」というお知らせをなら、もっとうれしいなぁ。
ただ、それはネット連載の反響次第。わたしとしては、祈るのみです。)

荒川ディレクターに、「もしかして、連載を一か月休止します、
なんてことにも使えますか?」って聞いたら、笑って、「そうですね」。

わ、すごい誘惑。なんと便利な秘密兵器・・・。と、心の悪魔がささやきました。

しかし! そんなことにならないよう、「お知らせポップアップ」は、
未来のために、大切にとっておけるよう、改稿作業、頑張って進めていきます!

1月14日 追記:
現在、構成を見直しているのですが、もしかして、32章とエピローグに
なるかもしれないです。その場合は、最終回は5月になります。

フォードVSフェラーリ〜絶対王者に挑んだ男たち2020年01月09日 17:21


フォードVSフェラーリ
         Ⓒ 2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

先日、「フォードVSフェラーリ」の試写会に行ってきました。
1960年代のル・マン。
フェラーリが絶対王者として君臨していたその24時間耐久レースに参戦した
フォードの、エンジニアとレーサーの実話です。

不可能ともいわれたその挑戦を任されたのは、マット・デイモン演じる、
心臓病によって引退を余儀なくされたレーサーのキャロル・シェルビーと、
クリスチャン・ベイル演じる、
ずば抜けた腕を持つけれど、頑固で偏屈なドライバー、ケン・マイルズ。
(頑固な偏屈者を演じさせたら、クリスチャンは、右に出る者がいません!
本当はとってもハンサムで、「バットマン」のブルース・ウェインが
ぴったりの俳優さんなのに。)

どちらもアカデミー賞俳優という、とっても贅沢な組み合わせ。
このキャスティングを聞いただけで、断然観たくなります!
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」では
ブラピとディカプリオの顔合わせが素晴らしかったけれど、
このふたりも、勝るとも劣らぬ抜群のケミストリー。
彼らが一緒の画面にいることが、奇蹟のように思えました。

冒頭、映画会社のロゴとともに、レーシングカーのエンジン音が入ってきます。
ル・マンのレース中継なんですね。
その粋な演出に、観客はさっそく1960年代のレースの世界へと誘い込まれます。

ル・マンといえば、フランス映画の「男と女」しか知らなかったのですが、
レースシーンは、ものすごい迫力でした。
特に、1966年当時のコースを忠実に再現したというル・マンのシーンは
臨場感たっぷり。
(森や田舎道がなんとも良いです。現在のコースは全然違うらしいです。)

そして、カメラはレーサーの視点でとらえているので、
ほんの一握りの優れたレーサーだけが垣間見ることのできる世界を、観客も
観ることができるのです。それこそが、映画のマジック!

カメラのよさは、それだけではありません。
宵闇迫るサーキット。マイルズが息子ピーターと語るシーンの息を呑むような黄昏。
ル・マン前夜、眠れぬマイルズがふらりと訪れる雨に濡れたサーキット。
そうした静かなシーンの美しさといったら!
これはぜひ、大画面で観てほしいです。

人間ドラマも見応えたっぷり。
心臓病のためにレースをあきらめ、カーデザイナーとなったシェルビー。
やはり天才的なレーサーなのに、性格が災いし、整備工場を営むマイルズ。
そんなふたりがタッグを組んで、
何度失敗を繰り返しても、フォード社の内部から妨害が入っても、
決してくじけず立ち向かうさまは、すがすがしいのひと言です。

そんなふたりの男の熱い友情もさることながら、
変わり者の夫マイルズを支える、やさしくて強い妻との
揺るぎない夫婦愛、
父親を敬愛する息子との親子の絆も胸を打ちます。
フェラーリの会長とマイルズが、一瞬視線を交わすシーンにも
ぐっときました。
(ネタバレになるので、どんなシーンかは観てのお楽しみ。)

「フォードVSフェラーリ」は、明日、1月10日全国公開。
わたしのようなレースを全然知らない人でも楽しめる正統派の作品です!

ルパン三世 THE FIRST〜愛しのレティシア2020年01月07日 16:50


ルパン三世 THE FIRST ムビチケ

ルパンの物語は、小学校の時、学級文庫でわくわくしながら読んだ記憶があります。
三世じゃなくて、初代ルパン。モーリス・ルブランの原作です。

学級文庫にあったのは、子ども向けに簡単にしたものでしたけど、
神出鬼没で、変装の名人。女性や子どもにやさしい紳士で、
貴族や大富豪の宝石や美術品だけを狙う素敵な盗賊ぶりに、ほれぼれしました。
ロビン・フッドもそうですが、義賊って、子どものあこがれですよね。
(そのあこがれが、のちのち、黒のジョーというキャラクターを生みだすことに
なったのですね、きっと!)

ルパン三世は、その怪盗ルパンの孫(という設定)。
ご存じ、モンキー・パンチさんの原作で、現在公開中の
「ルパン三世 THE FIRST」は、彼の悲願だったという3DCG作品です。

去年、公開まもなく劇場で観てきたのですが
とても雰囲気のある映像で、特に、パリの風景が素敵でした。
冒頭、第二次世界大戦下のフランスから始まって、十数年後のパリから
本格的に物語が始まるのですが、特に、夜のパリが美しかったです。
20世紀なかばのパリに、タイムスリップしたようでした。
3Dのルパンは、長い指がきれいで、顔の表情も豊かで、なかなかよかったです。
(モンキー・パンチさんに見せてあげたかった!)

おなじみの面々も元気に登場。台詞のやりとりもお洒落で可笑しく、
家族で楽しめる作品に仕上がっています。
(お正月映画にぴったりなのに、紹介が遅くなってごめんなさい。)
場所や建物の説明が出るとき、文字がカシャカシャって、暗号が解読される
みたいに動くのや、発射された弾丸が、道路標識を止めたナットをくるくる回して
標識を落としてしまうところなど、遊び心がいっぱい。

今回のお宝は、宝石ではなく未知のエネルギー。
盗むのは、そのエネルギーを生みだす装置のありかを記した考古学者の日記。
登場するヒロインは、考古学者をめざす少女レティシア。
作品全体として、ちょっと「カリオストロの城」を思わせます。
レティシアは、カリオストロのクラリスをお転婆にした感じかな。

このレティシアという名前。
たぶん、わたしと同世代か、少し上で映画好きな人は、きっと、聞き覚えが
あるでしょう。
青春映画の永遠のヒロイン。
1967年のフランス映画「冒険者たち」のヒロインの名前です。
(公開以降、生まれた女の子にレティシアと名づける人が続出したそうです!)

「冒険者たち」は、海に眠る財宝を求めて冒険に出た男女三人の物語。
レティシアは、マヌーとローランのふたりから愛される新進芸術家。
マヌー演じるアラン・ドロンは「愛しのレティシア」という歌を歌っています。
フランソワ・ド・ルーベの口笛の主題曲に歌詞をつけたもので
口笛やピアノの主題歌同様、すがすがしく、そして切ない素敵な曲。
公開当時、わたしは小学生。さすがにリアルタイムでは観ていませんが、
学生時代、リバイバルで観たとき、
「愛しのレティシア」はエンディングに流れていました。
(初回公開時や、本国では、劇中には使われなかったようです。)

モンキー・パンチさんは、このレティシアを意識したのかなぁ。
ググってみたら、ルパン三世のTV放映アニメPartⅢの第38話に、
「俺を愛したレティシア」というエピソードがあって、このレティシアは
なんと、イルカでした!

モンキーさんが「冒険者たち」をお好きだったかわかりませんが、
わたしは本当に大好きで、リバイバル公開に何度も通いました。
わたしが男だったら、絶対にレティシアに恋をするなぁって思います。

レティシアという名前も、あまりに好きで、とうとう自分の作品
(サラファーンの星シリーズ)にひっそりと使いました。
でも、恐れ多くて、レティシアのままでは使えず、「レティ」として、
ジョサの生みの母の名前に。

そして、レティシアを愛したローランの名前も、同じ作品に入れました。
こちらは、ローランのまま!
この響きもとても好きです。
エリス卿暗殺事件特捜班のチーフの名前に使いました。

物語の登場人物の名前は、ふと浮かんだ名前がほとんどですが、
以前にも少し書いたように、まれにこうして、とっても好きで「拝借」する
名前もあります。(中でも、このふたつは特別!)

ともあれ、そんなわけで、ヒロインの名前もとても気になった映画でした。
あ、そうそう。忘れてはいけません。
作品中の、帽子とステッキの使われ方も、とってもお洒落。
こうしたディテールへのこだわりもよかったです。

「10 Years After 未来への分岐点」2020年01月06日 14:48

元旦のNHKスペシャル「10 Years After 未来への分岐点」は、
真っ向から現在と未来を見つめた番組でした。
気がついたたら半分終わっていてガ〜ン!
でも、再放送が明日の深夜にあります。(よかった〜。録画予約しました!)

現在世界が直面している、地球温暖化、食糧や水資源、AIやバイオテクノロジーの
急速な発展などの問題に、この10年、どのように向き合っていくか。
さまざまな分野の専門家は、それが、地球の未来を決める大きな分岐点になると
口をそろえていっているそうです。
ホーキング博士も、遺作の中で、同様のことを熱を込めて語っていました。
「いまなら間に合う。すぐに行動しよう!」と。
(この本のことは、いつか紹介したいと思っています。)

わたしが見た後半、海洋ゴミの問題に取り組む若者が登場しました。
オランダの25歳の男性です。17歳の時、プラスチック容器やペットボトルが
大量に捨てられて、海の生態系に大きな影響を与えていることに胸を痛め、
オーシャン・クリーンアップ・プロジェクトを始めた若者です。
本当にすごい。グレタさんもそうですが、世界のことを思う愛と情熱
たったひとりで始める勇気には、自分もコツコツとできることをしようと
励まされます。

水資源に関しては、先日亡くなった中村哲さんの活動が紹介されていました。
中村さんも、実直に、誠実に、ひとつひとつ積み上げていった人。
あらためてその死が惜しまれます。

いずれ人間の知能を凌駕するだろうとされるAIに関しては、
「ターミネーター」の映像(!)を例に出して、とりあげられていました。
人による生命デザインも、科学が暴走しそうで、大きな注意が必要な問題です。
見逃した前半は、気候変動問題をとりあげていたのだと思います。

再放送は、NHK総合で、8日の0時35分〜1時50分(7日の深夜)。
新しい年の最初にふさわしい素晴らしい番組です。
たくさんの人に見てほしいです!