豪雨と子ツバメ2020年07月12日 17:30

七夕の翌朝、轟音で目が覚めました。
ゴ―っと凄まじい音。時刻は6時前。
いそいで外を見ると、滝のような雨が降っています。
何年も前に一度だけ経験した、1時間に120ミリを越える雨に迫る降り方です。
あのときは隣家がまったく見えなくなりましたが、かろうじて見えます。
でも、まるで煙幕に覆われているよう。

ガレージの横には溝が流れていますが、あっというまに水位が上がり
道路の高さに迫ってきました。ものすごい豪雨。避難すべきか、とどまるべきか?

そうだ!と思って、NHKの防災アプリを起動。
実家にいたので、現在地を岐阜の実家の住所にして、
雨量データマップをチェックしました。

なんと、地図上の+マークが、まさに現在、最も雨量の多い
〈1時間に80ミリ以上〉の濃い紫色にすっぽり入っています。
自動再生ボタンをクリックして、1時間後までの雨量を調べると、
あと10分で、濃い紫の部分から脱することが判明。
それを信じて自宅で待機することに。

ゴ―っという轟音と、数メートル先が真っ白になる雨が家を取り巻き、
身の危険を感じるなか、祈りながら待っていると、本当に10分後、
轟音がぴたりとやみ、豪雨だったのが、普通(?)の大雨になりました。
その後も、上流から流れてくる水で、水位は上がり続けましたが、
30分後には下降に転じ、車も家も無事でした。

それでも、そのあとニュースを見ると、同じ県内でも山の方は凄まじい被害で、
胸がつまりました。
九州も依然ひどい状況が続き、長野やほかの地方でも、大変なことに
なっていて、これが現実だろうかと、信じられない思いがします。

午後には、雨はほとんど止んだので、リハビリに行ってきました。
病院の駐車場のツバメの巣には、生まれたばかりのヒナが、
親鳥に餌を運んでもらって、大きな口をあけています。
まだ全く羽の生えていない小さな翼を一生懸命動かして背伸びをして
お母さん(お父さん?)にアピール。

あれ? と思いました。今年、確か3回目の子どもたちですが、
二羽しかいません。いつもは5羽ぐらいいるのに。
まさか、今朝の豪雨で飛ばされてしまったのでしょうか。
リハビリが終わったあとにもう一度見てみたけれど、やっぱり二羽……。

気になりながら、家に帰って、ふと気づきました。
二羽は卵からかえりたてホヤホヤみたいな感じでした。
まだほかの子は、卵の中にいるのでは?

二日後の金曜日、リハビリに行って、確かめてきました。
三羽います。もしかして、奥にももう一羽いるような気配。
あ〜、よかった!

それにしても、あの豪雨のなか、親ツバメは必死に卵やヒナを守っていたに
違いないと思うと、胸が熱くなりました。どんなに大変だったでしょう。

この異常気象。温暖化の影響が大きいと言われていますし、
コロナウイルスも、人間が野生動物の生活圏を脅かしたことによって、
動物のウイルスが人に感染してしまったのではと言われています。

きっと、このままではいけないという、地球や動物たちからのメッセージ。
人類は、立ち止まって、真剣に考えてみる時に来ているのだと思います。
これが最後のチャンスかもしれないのですから。

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