白猫のスーフィ〜メリサ号の21番目の乗組員2019年06月06日 17:35


猫のスーフィ21番目の乗組員 by fumiko

キャラクターの名前や地名は、音が聞こえる感じで浮かぶことが多いです。

ルシタナとか、ジョサとか、ロンドロンドとか。

でも、黒のジョーやダン伯父さんの名前を、祖父母の犬の名前からとったように

れっきとした?由来のある場合や、まれに、別の方法で決める場合もあります。

 

『石と星の夜』に登場する猫のスーフィは、そのまれな例のひとつ。

この真っ白な猫は、茶葉運搬船メリサ号の21番目の乗組員。

船のネズミ退治という重要な任務を担っていて、

見習い水夫で20番目の乗組員、孤独な少年パコの良き友だちでもあります。


どんな名前がいいかなぁ。いつものように、音は聞こえてきません。

じゃあ、考えないとなぁ。白猫もパコと同じ水夫だよね、とぼんやりと思いました。

水夫、すいふ、スーフ、スーフィ・・・。はい、決まり。

 

スーフィは、人なつこかった先代と違い、パコにしかなつきません。

船長以下全員、一度は猫パンチを食らっています。

 

メリサ号の船長は海軍出身で、『石と星の夜』では、極秘で王室諜報員のローラン、

ミコルト、ステランの三人を乗せます。

このときローランは、仲間に打ち明けられない秘密を抱えていました。

彼がひとりで甲板にいるとき、スーフィが近寄ってきます。抱き上げるローラン。

ふわふわのスーフィは、孤独なローランの心を、ほんのひととき、あたためます。

スーフィを探しに来たパコは、スーフィが自分以外の人間に抱かれているのを見て驚き、

優しい人なんだな、と感じます。

 

スーフィとパコ少年は、『星水晶の歌』の初稿にも登場していました。

負傷して海岸に流れ着いたある人物を発見するというお手柄を立てるのです。

残念ながら、最終稿でそのシーンはカットになりましたが

(ただでさえ、上下巻で長いのですよね…)

黒猫のアイラとともに、わたしにとって、とても大切なキャラクター。

モノクロのスケッチを描いてみました。

色はつけなかったけど、瞳はきれいなブルーです

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